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神の娘  作者: アイ氏
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107話

さて、お料理部分の方にやって来ましたよ。


ここからの案内は、自称、お料理部分専門家のアズとシスカにお願いしましょう。


わたくしは、初めなので二人に聞きます。


「アズ、シスカ、どうすればいいの?」


二人は色々と説明してくれましたよ。


「はい。お嬢様。まずは食事を食べる座席を確保いたしましょう」


(座席の確保ですか?)


「シスカ、席は決められて無いの?」


「はい。残念ながら。お席は、あちらの野外席、公園に隣接する建物内、そしてこの戦艦『ツナミ』の船内も改良されていまして、『ツナミ』でのお食事も可能ですよ。どこがいいですか?お嬢様」


そう答えると、場所を指で差して教えてくます。


その選択肢に、わたくしは色々と考えを巡らせます。


(う~ん。竜宮は気候も良いので野外もいいし、竜宮は建物は、みんなおしゃれですから室内もいい雰囲気でしょうね…)


でも、わたくし的に気になるのは、『ツナミ』の船内ですねー!


そう思い、わたくしは答えます。


「わたくしね。『ツナミ』の中で食べてみたいんだけど?いい??」


そうお願いすると、皆が賛成してくれましたよ。


「はい。姫様のお望みなら、私は、どこでも」


「いいにゃー」


「私も異存は無い」


「「私達、神器もです」」


「わしは、……もうどこでもいい~」


白尾だけ、少し投げやりな感ですけど…。


みんな賛成してくれたので、船内で席の確保を開始ですね。


『ツナミ』の入り口は、高い場所にあって、そこまでは狭い階段で登れる様になっています。


わたくしが、ドキドキしながら階段を登ろうとしたら、ユジンが慌てて止めます。


「あ、あの姫様。幼い姫様には、こんな高いくて狭い階段を1人で登るのは危ないと思います。ですから、その……転んだり、落ちたりしたら…」


ユジンはとても心配性なんですよね~。わたくしがちょっとでも、何かすると直ぐに心配しますし。


さっき船内で食べる事に賛成したばかりなのに、階段の為に反対ですか?



ならば仕方ありません。ここは少しユジンを困らせめて、わがままなお願いをして見ましょう。


「でもー、わたくし絶対、船内に行きたいし~。じゃあ、ユジンが、抱っこして連れて行って♡」


なーんてね。ちょっとわがままを言って困らせて見ましたよ。


(ふふふ、ユジンは、どうするのかな?)


「え?//あ、はい。その、ひ、姫様がお望みなら、、失礼いたします……」


そう言うと、ユジンは、わたくしを抱っこしましたよー!!


(ひぇ~//これは予想しませんでしたね//)


でも、なんか力が弱く、ちょっと落ちそうで怖いですね~。


「ユジン、あのもう少し力を入れても…。なんか落ちそうで怖いよ」


「//は、はい。ですが姫様は、小さいですから、力を込めると…その潰れてしまわないかと心配で//……」


いやいや、わたくし抱っこ位で潰れたりしませんよ。


「大丈夫。もし力が強くて痛い時は、ちゃんと言うから」


そう答えれば、ユジンは戸惑いながらも返事をします。


「は、はい。姫様//」


(ユジン、わたくしを抱っこするだけで、こんなに気を使うなんて本当に心配性ですね~。でも本当に抱っこしてくれるなんて、ちょっと、びっくりしたけど嬉しいですよ~♡)


こうして、わたくしは、ユジンに抱っこして貰って『ツナミ』の船内へとやって来ます。


「シスカ、ツナミで一番いい場所は、どこなの?」


「はい。お嬢様。勿論それは操舵室ですございますね。あちらは見晴らしが最高です」


そう言うと、船内の一番高い場所を指指します。


わたくしも、その場所が気に入りますが、行きたいが、良くわかりません。


シスカは昔、この『ツナミ』に乗っていたので勿論場所を知っていますよね?


「シスカ、そこに案内よろしくね」


「はい。おまかせくださ。最短の道で行きましょう。皆様こちらです」


シスカは自信満々に答えます。


そして、操舵室にやって来ましたよ。


シスカの話した通り、操舵室は1面ガラス張りな上、船で一番高い場所にあるだけあって眺めが最高ですねー☆


(後は座る所が空いていれば…)


そう思って、わたくしは部屋を見渡します。


だけど、アズが直ぐに、良さげな席を言います。



「皆様、あちらの席はいかがでしょうか?」


アズが、見つけた場所は窓辺に置かれた大きな机の席です。


これなら全員一緒に座れるし、確かに良い場所です。



そうして、座る席も決まると、シスカは大会の決まりを色々と説明してくれます。




「では、お席には荷物等を適当に置いて。次は、お料理のお店を巡りでございます。お嬢様、食べたいお料理を店から貰ってください。この大会では番号入りのお皿に乗せて料理は無料でお客様に配られますから、

必ずその番号を覚えていてください。

そして一番美味しかったお店の番号をこの票に書いて投じます」


そう言うと、アズが投票用紙を配ってくれた。


(それにしても無料とは太っ腹ですね~☆)


わたくしは、大会の規則を理解したので返事を返します。


「うん。わかった。お店を見て回って食べたい料理を貰ってくるね」


わたくしは自分で運ぶ気満々でしたがあっさりそれを否定します。


「お嬢様。貰った料理は全部アズが、お席に運び運びますから、どんどんお取りくださいね」


そう言うと、シスカは、アズに目で合図を送る。


アズは、どこからか大きなおぼんを用意してきていた。

(いや~。二人には至れり尽くせりで助かりますね)


そして、わたくしとけんちゃんと流氷丸さん以外の、みんなは、いつの間にか、おぼんを手にして準備万端、整えていたからびっくりですよー!!


そうして、再びシスカとアズの案内でお店巡り開始ですよ~。





今週も、ありがとうございました。


また来週、土曜日に更新を予定しています。よろしくお願いいたします。



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