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神の娘  作者: アイ氏
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103話

大会が初まるとシスカが、わたくしに聞きます。


「お嬢様。どこから見て回りますか?」


シスカは会場の地図を、わたくしに見せてくれます。


(取りあえず、白尾がどうなってるか気になりますよね)


「えっと。まずはちょうちん草大会、園芸部門を見に行こうか?」


「かしこまりました。ご案内いたしますね」


アズが、先導してくれて園芸部門の方に行きます。


潜水艇『ツナミ』を挟んで右側が、園芸部門の大会の会場。


左側が、料理部門の会場になっています。



園芸部門の会場はには、沢山のちょうちん草が並んで展示されています。


これ全部がちょうちん草なんだから、びっくりですねー!


大きなちょうちん草はお皿の上に置かれ、小さなちょうちん草は細長い机に置かれ見易く展示されています。


そしてちょうちん草、一つ一つに、番号と出品者の名前のタグが付けられ綺麗に並べられてます。



また紺色のお揃いの着物を着た集団が熱心に見てますね。


その動きは、普通の見物客と全然違いますね。


「シスカ、あの紺色の着物方達は、みんな何をしているの?」


「はい。あの者達は、ちょうちん草の審査員で只今、審査をしていますね」


そして、その紺色の着物を着た中にシノエの姿が見えました。


「シノエ?!」


「お嬢様!!」


シノエも、わたくしに気が付いた見たいです。


「お嬢様!!ようこそ、お出でくださいました。お出迎えも出来ず申し訳ありません」


久しぶりにシノエとの再会ですね~。


「いいよ。シノエも審査員なんでしょう?お仕事頑張ってね!」


「はい。ありがとうございます。それから、お嬢様は、いつ頃お帰りですか?」


(ふに?そう言えば、竜宮に行く事ばかり考えてて、いつ頃帰るとか予定なんて何も考えてませんでしたね~)


「う~ん。多分、ちょうちん草の大会が終ってからかな…?」


「主、もしかして考えてなかったにゃん?」


(けんちゃん!!鋭い突っ込みはヤメテ……)


「もしお時間が、あれば大会の次の日まで、滞在、頂け無いでしょか?」


「どうして??」


「はい。実は、この大会には、ファイが、毎回参加しているんですが、毎回、本戦まで残っても、残念ながら優勝はできなくて……。

ファイの性格ですから、毎回落ち込んでしまって…。

それで毎回、大会の後はファイを励ます会を開くのが屋敷での恒例になっていまして。

お嬢様にも、そのファイを励ます会に参加頂けないかと…きっとファイの元気になると思います」


ファイも、ちょうちん草の大会に参加してたとは!


ちょと以外でしたね…。


ファイには、前に素敵な髪飾りを沢山貰ったし、わたくしが励ます会に参加して元気になるなら断る理由なんて無いですよね。


「ユジン、大会の次の日まで、竜宮に滞在しても大丈夫だよね??」


「はい、姫様。お好きなだけ、ご滞在ください」


ユジンも良いって言ってるし問題無いですね。


「うん。わかった。わたくし達もファイを励ます会に参加するね」


「ありがとうございます。お嬢様に励まして貰ったら、ファイもとても喜ぶと思います」



こうして、わたくし達は、ちょうちん草大会の次の日に帰る事になったのです。


審査中のシノエと別れて、更にちょうちん草を皆で見て回ります。


わたくしが竜宮から持ち帰った、小型のちょうちん草から、原種の大きなちょうちん草、果ては、紅く染まった物や、本当、実の魚の尾ひれが、長い物まで様々ありますね。


そうしていると、今度は春の神、春眠(しゅんみん)様に会いましたよ!!


「これはこれは、セト殿のお嬢様。お久しぶりでございます、春のお茶会では楽しい、ひとときを、ありがとうございました」


春眠様は、上品モードですね~。

わたくしは、春眠様に挨拶を返します。


「春眠様。お久しぶりです。こちらこそ、ご招待ありがとうございました」


そうして、春眠様は一緒に歩いていた少年を、わたくしに紹介します。


「それから、お嬢様にご紹介いたします。この者は、私の弟の冬の神、冬厳(とうげん)です。どうぞお見知りおきを」


ふぁ~。春眠様が、紹介してくれたのは冬の神様。


ここで会えるなんて驚きですよ!!






今週も読んでいただきましてありがとうございます。


来週の土曜日から日曜日にかけて、更新を予定しています。



また、神の娘外伝も、不定期、更新になってしまいましたが、こちらもあわせて読んで頂ければ、うれしいです。


では、また来週よろしくお願いいたします。

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