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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
新章 王様のお仕事
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懸念材料

即死魔法の是非

ある日王立魔法院付属研究室所長の

ダニアが研究成果を私に報告にきた


「王様、ご報告したき研究成果がございます」


「どのような成果でしょうか?」


「はっ、実はまだ完成はしてませんが・・・」

と前置く


「途中でも報告に価する研究なのですね」


「御意、是非王様にご報告し出来れば対策を

お願いしたく・・・」


「詳しくお願いします」


「は、実は私に掛けられた即死魔法についてです」


「たしかジルベッタが其方達に掛けましたね」


「は、ダクーミ様に掛けられたはずの即死魔法がなぜ

ジルベッタ様に上書き出来たのかを研究しています」


「それは興味深い話です」


「自分に掛けられてたのになんですが・・・」

「上書き出来るとしたら悪用も利用も可能かと」


「確かに良い事ばかりではありませんね」


「掛けた者が知らずに上書き出来るのなら

なんのための即死魔法なのかの意義が問われます」


たしかに。


「それに即死魔法は危険きわまります」

「王様も可能かと思いますが無詠唱で使えば掛けられた

者は自分の運命も知らずに絶命する危険もあります」


「確かにジルベッタは貴方たちに了解をとりつけて

掛けましたが。勝手に掛けると厄介な事になりますね」


「は、左様にございます」


「で、現在即死魔法を掛けられた者を探知出来ないかの

研究を行っています」


「それが可能なら画期的ですね」

「さらに・・これは功罪有ることですが」


「わかります、解除方法ですね」


「これは国家秘密にしないと国家の根底を

揺るがす大問題となります」


「確かに即死魔法を前提に王立魔法院は

存在してますからね」


「今現在はまだ完成してませんがいずれは・・・・」


「わかりました私の方で即死魔法自体が防御可能かも

独自に研究してみましょう」


「出来ましたら、我々も共同研究させて下さい」


「其方達の忠誠は信じております。

自身の命乞いでは決してないことも・・・」


「我ら3人は即死魔法など無くても王様に命を

捧げております。召喚人間として生まれダクーミ様の

駒として一生を終える運命だったはずがこうして

大好きな研究三昧が出来るなんて夢の夢です

とても返せないほどの恩義を感じてます。」


「研究の完成とその後の活用方法を一緒に考えましょう」


「ははっー」


確かに私は王位継承時に召喚魔法(魔物、人間)と

即死魔法は譲り受けている・・・

王立魔法院生以外に使うつもりはないが悪用されたら

とんでもない事になる。

逆に上書きされて無効化されても一大事だ・・


対策は絶対に必要だ。


ある日


いつもの王立魔法院理事長室


ここは私とウラアールの⒉人だけの部屋

結界魔法と盗聴防止魔法が施され何人たりとも

許可なしでの入室を禁じられてる


今日は2人の様子がおかしい・・・・

見つめ合う2人


「・・・・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・」

「・・・・・・・・」


次第に2人は急接近

右手と右手、左手と左手の指をからめあう


顔を赤らめてさらに近づく・・・


こっこれはもしかして

読者待望の・・・・「百合展開」か?

R-15指定なんだから程ほどにね・・




なわけない


2人は手をとりあって「やったー」と小躍りしたのだ


「もしかしてとは思ってたのですが」と私

「はい、うすうすは思ってました」とウラアール


「まさか思念伝達が本当に出来るとは」

「お互いに思っただけで会話できるなんて」


いや、実際最近のウラアールの先読みには

いくらなんでもあり得ないと思っていたのだった


「どのくらいの距離まで意思が伝わるのか試す

必要がありますね」とウラアール


「私達以外には出来ないのかしら」とアスタージナス


これも研究する価値がありそうだ・・・


実はレベルが100以上の熟達者には

思念通信が可能になる魔法を得る

しかし、アスタージナス国でこの域に到達したのは

アスタージナス王とウラアールだけだった

事実上2人だけの「ひ・み・つ」となってるだけ。


「2人きりのここでテレパシー使っても意味ないので

普通に行きましょう」


「ですね」と舌をだすウラアール


「さて今日の議題ですが・・」

「やはり東ですね」とウラアール


うーむやはりウラアールはテレパシー以外の

なにかほかの能力があるにちがいない


「東の人工湖と魔物生産砦がこのままでは

勿体ないですね」


「イグジナスとの交易再開と聖水輸出を再開したいのです」


「今現在のアスタージナスの経済状況からすると

無理にイグジナスと関係修復する必要はありませんが・・」


「先日も使者が来て国交正常化と軍事同盟、そして

従属を申し込んで来てるのです」と私


「それは存じてますが・・」ウラアール

「どうもイグジナスは信用出来ない気がします」

とウラアールは心配してる


一度裏切った者は次も裏切るのだそうだ・・・


って・・・ウラアール君・・君も確か・・


「私は王様に全てを捧げていますので違うのです」

「不覚にもダクーミの洗脳魔法に騙されて王様に

刃を向けてしまいましたが、王様の御慈悲を頂き

私は王様に身も心も捧げているのです」


と私をジーと見つめるウラアール

視線が痛い、痛すぎる、わかったわかった


「とっとにかくイグジナスとの交易再開は別にして

魔物生産と聖水事業は進めて下さい」


「はっ、すでに事業の見積書は出来上がっています」


「次は・・・」


「はっ南の交易都市作りですね、絶好の立地条件の

土地が見つかってます」


「エラール程の規模は無理ですが海上貿易の

中核都市として十分機能を果たすでしょう」

「王様ご提案の造船所と荷下ろし用ガントリークレーンの

開発も行っています」


「それも推し進めて下さい」

「はっ」


「次ですが・・・」


「はっ、編成中の空軍についてですね」


「現在ワイバーン航空隊は10体程いますが数が足りてません

王様のアイデアのヒコウキなるものの試作開発は予定よりも

ちょっと遅れ気味です」


魔石モーターを使ったレシプロ機の実用化を進めてるが

なんといっても1000P魔石は希少で高価すぎる

とても航空機に回せる余裕はないのだ・・


聖水とわずかに取れる石炭だけでは我が国はどうにもならない

科学立国を目指すのなら資源の確保、出来たら国内で

産出出来れば他国に影響されないで済むのだが・・・


本意ではないのだが軍事力を見せつけてぼったくられてる

他国貿易を有利にする算段も必要なのかも知れない。


とにかく今は「魔石」と「もえる油:石油」が絶対的に不足している上に

足元見られて不平等貿易を強いられてる。

つまりなめられてるのが現状だ


近年魔石生産のメッカ、コロッモで技術革新が起き

飛躍的に生産量が伸びたの情報がある。

なんとか取引量を増やせないものか


それに産油国のコルトと仲良くできないものか・・・

我が国の科学力をちらつかせて技術供与とかなんとか

エサを撒いてお近づきになりたいものだ・・

経済活動

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