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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
新章 王様のお仕事
51/179

今度は北

つぎつぎと政策がつつきます

「ねーえ、ウラアール」


「お金は当分ありません」とウラアール

まだ何にも言って無いよ!


「金策なんだけどなぁ・・・」

「はっなんなりと」ウラアール


「私達おこちゃまだからピンとこないけど」


「なるほど、聖水酒ですね」とウラアール

おこちゃまと言っただけでわかるのか!ばけものか!


「我が国では当たり前の様に消費してますが

実際のところ聖水は他国がうらやむ特産品

とくに聖水酒は聖水の10倍の値段で売れます」


まさか、それも私に言われるまでアイデア控えてた??


「本年度の売り上げは・・・・・」


と資料を読み上げるウラアール、もしかしてダクーミより優秀?


「実は聖水酒は北の館付近で沸く聖水が一番適してまして

酒造所が集中してますがなにせ人海戦術ゆえ生産量に

限りがあります」とウラアール


「あの西の砦で見つかった魔物生産のプ・・・」

と私が言い切ってないのにウラアール君が遮る・・


「なるほどそれは妙案です設計図はすでにありますからね」

私が「プ」と言っただけで理解されちゃった


魔物生産のプラントは造酒用に転用出来るのだそうだ


「多分最終工程だけ変えれば十分可能かと

比較的安くつくれそうです」パチパチパチ・・・


あれーーーーもうスマホ電卓でソロバン

はじき出してるし・・・


「小規模な設備でしたら金貨1000枚程度の投資で

試作が可能かも知れません」


すごすぎ10分で見積もり書作っちゃった・・・


「やはり問題は動力ですが幸い先日ポンプの

試作品完成との報告が入ってます」


「これからはあの3人に部下を付けて

別々の研究をさせるのが得策です」

とウラアールは指摘する


「よきにはからえ」


きっと前アスタージナス王もこうやって

ダクーミに流されて行った気がする


あれよあれよという間に3ヶ月で酒造所の試作が完成した


エラール高原では当初自然発生で魔物達が出現していた

ダクーミはいち早くエラール湖と魔物発生の疑問に気がつき研究していた


発見したのはある特有の魔木、魔草が聖水を養分とし光合成

することにより魔物が生み出されるということ。しかし自然発生

では時間も掛かるし発生確率がとても低い


もし、人工的に養分を濃縮出来れば生産出来るのでは無いかと考え

聖水を圧縮する技術、そして「発酵」により更に聖水濃度が高まる

事を発見した。


加えて光合成能率を高める為ビニールハウス化で効率を高め

高濃度の発酵聖水を散布すると更に生産効率が高まった。

聖水の発酵過程で「服従魔法」を込めれば魔物は敵味方を判別し

味方には刃向かわない絶対服従方法を得た。


ダクーミは魔木と魔草の品種改良にも取り組み

どの種類の魔木や魔草がどの魔物になるのかも突き止めた

便利に勝手良く魔物の種類と数を調整出来る様になった。


魔物生産プラントのほとんどが聖水酒生産と酷似していたのだ。



なにはともあれ早速視察に行く

今回は私を初め各領主や上級貴族が招待されている


あの北の館で接待された・・・

ここも激戦地だったなぁ


町長が手モミで挨拶

「えー王様本日はお越し頂き恐悦至極でございます」


「うむ、大義で有った」


威厳が大事だとウラアールに言われて渋々


「さあ、皆様さっそくですがよろしくお願いします」

楽団の演奏が始まり華やかなムードの中

試飲会が催された


もちろん試飲会のアイデアが私がウラアールに打診して

はじめての試みでもある。


今回の試飲会が成功したらこんご友好各国で

同じ様な催しを開催し「商談」を奨めていく予定だ


広間の食堂で早速試飲会・・

真ん中のテーブル情にさまざまな聖水酒が並んでる

各酒造所のメーカー名と杜氏の名前を記したラベルが貼ってある

製品化前なので飾りっ気はない。

あえて同じビン、ラベルで単純に酒の味だけを品評する企画だろう


この中から世界に発信する聖水酒を絞り込んで行くのだ

うちうちの試飲会ではあるが関係者の熱気でムンムンしてる

今回は新プラントが作った聖水酒と今までの手作り聖水酒の

品評会も兼ねている。


聖水酒とは日本酒と白ワインを足して二で割ったような

色合いと味。


って私お酒にがてなんだよね

でも少しぐらいなら前よりかは飲めるようになった


リキュールグラスにつがれた聖水酒を軽くなめる・・・



「ええええっ聖水酒ってこんなに美味しんだ・・・」


「いかがでございますか王様」と町長、超超ドヤ顔

これは確かに売れる

というか前世の俺でもこんな美味い酒飲んだことない


「これはどの位の料金で取引されてるのかしら?」

「はっ上物なら1本で金貨1枚相当ですが」

「こちらのは超レアもの酒にてその5倍はするでしょう」

「しかしレアすぎて大量に売れないのでは商売にならないのでは?」

「はは、いまお飲みいただいたのは最上級ですが

大量に出荷するのは大銀貨2枚程度とする予定です」


「値段設定は万事お任せ致します

どうかこのまま続けて下さい」


そこでウラアールがばばっと売り上げ予想と

収益予想を見せてくれた。


どひゃ・・・

私が想像していたのとマルの数が二つ違う・・・


「これは予想出来る最低ラインで計算しました」

とウラアール

「酒造所が今の10倍規模になれば当然10倍増です」


これは国家財政立て直しの旗手になる・・・

私は予感した


「王様まだまだ特産品がたりません」とウラアール

なんだよ!まだたりないって言うの?


「シグナス国との軍事同盟締結の条件にかの国の

特産品魔鉱石を献上すると約束されてます」


はあ、確かにそれ聞いてる、だから?


「王様はあらゆる属性に染められる魔法を使えると聞きました」


たしかに


「魔鉱石で作った武器、防具に色属性も付ければ

付加価値が跳ね上がります」

さらに熱くウラアールは語る


「希望者の望み通りの属性を付ける

オーターメイドなら天井知らずの値段となります

全属性色の武器となれば一振りでその価値は

聖水酒の年間売り上げに匹敵する価値となるでしょう」


ええええっ・・・そんな価値あるんだ・・


ばばばと見積もり書をみせるウラアール


ゼロの数が多すぎて数えられましぇん


とかなんとか言ってるうちにまだ

軍事同盟も締結してないのに

シグナス国の使者が魔鉱石を持ってきた・・・


「はっ私がシグナス国に交渉おどしして来ました」

とウラアール


しかしこんなものから武器化出来るような職人は

我が国には存在しない・・


「はい、そうだと思いましてとりあえず⒉人ほど

シグナスから腕利きの職人をお借りして来ました」


いや、多分強奪とか誘拐に違いない・・

こわいよウラアール


「鍛冶職人これへ」とウラアールが挨拶させる


「ど、どうも・・・よろしくお願いしますだ」

ガタガタとおびえきってる・・・

いったい何やって連れてきた?


とは言っても部下の始末は私の責任でもある


その場で金貨50枚ほどをそれぞれ2人に渡し


「当座の支度金です。お手当は年、金貨10枚でお願いします

それと別に防具、武器の価値毎に歩合とさせて頂きます

もしお気に召したら末永くご協力いただきたく存じます」


目をグルグル回す鍛冶職人


「とっとんでもねえ、お、おら達は飯が

食えれば満足でごぜえます」


「いえ、シグナス国でどのような待遇だったのか

存じませんが我が国では当然の待遇ですので。」


いままでどれだけ冷遇されていたのだろう・・

おいおい泣き出してる

「オラ、一生王様についていくだ。

他の仲間も連れてきていいだか?」


「勿論腕の良い職人は大歓迎です

どんどん連れてきて下さい」


そうして西の都エラールにまず鍛冶職人の町が出来た。

シグナス国に近いので立地条件が最高なのだ。


アスタージナスにいけば大金が稼げる・・・

そんな噂が諸国を駆け回る





ウラアールに磨きがかかります

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