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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
第二章 継承の行方
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急襲

作戦開始です

セバスに連絡を取り引き続き城内での情報収集を頼んでおいた


さて今回も闇に紛れて深夜行動だ

バサバサとステルスワイバーン時速200Km位出てそうだ、速っ


「まずは湖のポンプを見にいきましょう。修理されてたら問題ですから」

「うむ、そうであるな」とジルベッタ

湖上空にさしかかる。残念暗くて何にも見えない外灯もないので真っ暗闇なのだ

多分「どうだ鉄だ」「時短で地団駄」を指定範囲で放てば照明弾みたいに使えるだろうが

相手にも察知されてしまうだろう。


「では次の手」


「なにかあるのか?」とジルベッタ

「ふふーん」となぜかヨハンとエメルがふんぞりかえる

「ヒトマルですよね」とエメル、わかってらっしゃる

「なんだそのヒトマルって」

もーう兄上ったら「かくかくしかじか」で教えたでしょ!

「かくかくしかじか」

「う、うむそうであったな」


着陸してワイバーン君をしまい変わってヒトマル君登場


あれっ?なぜか5人乗りになってるよ?まっいいか


みんなで乗り込む「私も運転十分練習しましたから」とヨハンが運転手だ

さてっと・・・


戦車内にある赤外線暗視モニターのスイッチをいれる、多くは軍事機密だから

詳しくおしえられません。


「ブワーン」モニターの画面が明るくなる

砲塔を回し湖周辺をサーチする


「あっ向こう側に小さい小屋が建ってる」

「あそこに詰めてポンプとやらを修理してるのであろうな」ジルベッタ

「どうする?はかいするか?」

「でも中に兵士いますよね」

「それは仕方が無い、この戦車とやらの砲弾を浴びせれば一瞬であろう?」

たしかにそうだけど・・・いくら悪党の兵士でも救える命はすくいたい


「作戦を思いつきました」「ヒソヒソ」

「全く其方の魔法は規格外だな」えへ、ありがと


作戦開始!


「砲弾込めっー、狙いは湖向こうの小屋っ」

「ドーン」・・・・着弾すると「ぱぱぱぱん」と音だけが出た

「なにごと!」と小屋に詰めていた兵士(工作兵)3人が外に飛び出す

戦慣れしていないのだろう、音におびき寄せられるのは愚の骨頂

「あんな雑魚兵士の命奪える訳ないよ」まずは作戦通り


小屋の外に飛び出した兵士が闇夜にきょろきょろ・・・


「ふとんがふっとんだ」と範囲指定発動!


「うわー」と兵士3人はあっという間に布団蒸し、「布団蒸って結構地獄だけどね」

つづけて「縄の罠」で縛り上げて置いた


ステルスワイバーンに私とジルベッタだけが乗り込み縛り上げた兵士の

元に飛ぶ、真っ暗闇だが大体位置は判る松明を付けて小屋に近づき

兵士達に話しかける


「ここで何してたのですか?」

突然暗闇から松明を持った2人が近づいてきたのだビックリして当然だ


「ひっひえーー」


「答えなさい」!バシっと頬を殴るジルベッタ

「お、おまえは・・・」見覚えある顔に驚いたのだろう


「其方達には随分長いことお世話になったものよ・・お礼返しせねばな」と

ジルベッタは暗い笑みをこぼしながらバシっ


「おっお助けを・・・上からの命令でどうにもなりませんでした」

「誰からの命令だ?」

「わっわかりません我々は兵士です軍曹殿からの命令しか判りません」

ま、軍隊ならば上の命令なんて判るはずも無いだろう、これ以上の尋問は時間の無駄だ


「たちませい」布団蒸しでころがされてる兵士達をたたせて

ってかヨチヨチでしか歩けないが・・・実に情けない格好だ

100M位はなれた木に3人くくりつけてジルベッタは松明をぐるぐる回し

合図を送った。次の瞬間


「ヒューン」と砲弾が飛んできて一発で小屋を木っ端微塵にした

中にあったポンプの部品ごと吹っ飛んだ・・・

兵士に尋問をしてる間に戦車も移動していたのですぐ手前まできていた

これが組織行動というものだね。


湖に浸かっていたホースを戦車で引っ張って引きずりだし

ぐたぐたに丸まったホースを焼き払った、当分修理不可能だろう


「で、お前達どのようにしてあんなに遠い砦からこちらにこれたのだ?

いくら味方とはいえ途中で魔物達も一杯いただろうに


「知りません」っと強がる兵士だったがジルベッタのパンチ炸裂!

「其方達には散々お世話になったから返さねば成らんな」とビシバシ!

たちまち達磨さん(血)になった兵士達・・・・


「ひいぃ言います言います」


「素直でよろしい、で?」

「アチラにパイプライン管理用のトンネルがあります」

「案内せい」・・・ヨチヨチと3人が歩きだす、ぷっ滑稽すぎるかも

「こっここです」パイプが斜めに地面に沈んでる、横になにやら地面に扉があった

ぎぎぎぎっと開けると人1人がやっと通れるトンネルがあった

しかし、こんなトンネルを5Kmも歩いて移動出来るのかしら?

「この先に歩くとレールがあり手押しトロッコで移動出来ます」

「で、どこに繋がってるのだ?」いちいちジルベッタは聞く度にワンパン入れてる

あーあ顔面ボコボコだよ元にもどるかな・・・


「はひっ、そ、そのプラントにです」

ほっほー・・・


言ってる事が本当ならば隠密に行動出来る上にプラントに直行出来る


「まさかウソでは無いな?」とワンパン

「ほっほんとうです」さらにワンパン


「では、其方達が先頭に乗って案内せい」とワンパン

「へへっーでも着いたらお役御免では・・・」

「それは其方達の働き次第であるな」とワンパン


これは賭けてみる価値あるかもしれない

しかしリスク高そうだ・・・どうする


「クリスティーナどう見る?」

「そうですね、今は深夜まさか敵襲があるとは思ってないでしょう

それが証拠にこの無様な兵士達みれば・・・」


「やってみるか?」

「やりましょうとヨハンとエメル」

「だが今の我には武器がない・・・」

「私のでよければお貸しします」と魔剣を出す

ヨハンとエメルはすでに新しい武器は手に入れてる

「其方・・・こっこれは・・・」ぎょっとした様に驚くが

今は捕虜が目の前にいる、何か言いかけて口をつぐんだ


気を見るに敏でなければ戦は勝てぬ。躊躇したのでは勝機は逃げる

その場で全員が決断して作戦実行だ


ヨチヨチ歩きの兵士では遅すぎるのでジルベッタは布団の下を切り上げ

いくらか歩きやすくした。「あのジルベッタ様」「なんだ?」

「あまりにも暑くてもう倒れそうです」「我が儘言うな」バシバシ往復だよ

「だが其方達にトロッコを漕いでもらわなければ成らんな」と

布団を解いてあげた・・「シュワー」と湯気が立ち上がった。まじすか

「へたへたへた・・」と兵士達はしゃがみ込む。本当に生き返ったのだろう

だが甘くない。装備品はすべて取り上げられて両足は縛り上げられた

両手はトロッコを漕ぐ為に解放されてるがこれではまず逃げ出せない


「こやつらなにやら怪しげな装備品を持っているな」

なにに使うかわからない道具がいくつもあったのだ

「そっそれはポンプを修理する為の魔法具です」

「ウソを言うでないこんな物は王宮で見た事がない」

今はトロッコ漕いでる途中だからパンチはなかった


この道具たちは研究してみる価値ありそうだね

でも今は作戦行動中、後回し・・・


手漕ぎトロッコは意外と快適というか結構早い、ぐんぐん進む

兵士のひとりがブレーキを踏む・・・キキキキ

「到着しました・・・あの、その命だけは・・・」

「うむ、命だけは保証しよう。だが命だけだ」

縛り上げて放置しようとしたら兵士のひとりが

「こっこれではどう考えても私たちは助かりません何でも致しますから

どうか配下に加えて下さい」

今はこんなのを相手してる暇ないんだよねぇ


「では配下の条件として一つ尋ねる」えっ王子、甘くない?

「プラントの結界と上空の結界を解け!」なるほど

「へへっ-プラントの結界は解除可能ですが上空の結界は

兵士詰め所でなければ不可能です」


「昨日は上空からはいれたのですけど」と私が聞くと

「ここの砦完成してから一度も上空からの攻撃をうけたことがなくて

あの、その・・・」


つまり油断と慢心ね・・・よくある事だ気をつけないとね

「ですが、今は結界が張られてるので上空からの脱出は不可能です」

つまり衛兵全員を縛り上げて尋問しないと解除方法は判らないって訳だ

そんな事してる暇はないし王子のこぶしがもたない(笑)


「つまりここから脱出するしか方法がないって事だな」

「はっ仰せの通り」

「で、この通路に罠はないのか?」

「はっ我ら3人が通れば罠は発動しません」

たしかにいま通ったばっかりだもんね

命乞いをしてる兵士のウソかもしれないが本当だったら面倒臭いだろう

この間みたいに地下牢送りとか食らったらもう立ち直れそうもないよ

王子も同じことを思ったのだろう。


「それが其方達の命の価値ってことなのだな」

「へへっーその通りでございます」

ここで押し問答してる暇はない、決断せねば


「どう思うクリスティーナ」

「は、この場の指揮官は兄上ですお任せします」

「逃げたか・・・」とジルベッタはニヤリと笑う


「よし、決行だ、我は決断した」

「では早速其方ら結界を解除せい」

「ですが、足を縛られる状態ではどうにもなりません」

王子とわたしは目をあわせる、どうしたものか・・・


「どうか信じて下さい。われわれは命さえ保証して頂ければ働きます」

「判ったそれでは裏切った瞬間に即死する魔法を今から掛ける異存はないな」

「判りました」

「○×▲□」と王子が唱えると3人に光りの束が向かって消えた


うわーー王子怖っ・・・


「大分時間を労してしまった。すぐに行動せい!」おおっ王子様威厳があるよ

「ははっ」と3人の兵士は散らばっていった

どうやら数カ所から解除操作しないと解除できないらしい


「さ、われわれも行動しましょう」「うむ」「はい」と全員で行動開始


トロッコ乗り場の扉を開くとちょっとした広間だつた

打ち合わせ通りに4人はさっと別れ各自にプラントの

重要設備と思われる所に魔石をセットしていった

1000P級の爆発魔石だよ・・それ30個位使ったので

もう借金国家予算超えてね。(ブルブル)


各自設置終了しトロッコ乗り場に集合する

ボコボコ兵士3人も戻っていた


「解除したのだな?」

「はっ間違いなく」

「それでは退散だ爆弾が起動するのは2の鐘(午前6時)

って後何分あるの?腹時計の間隔だと30分もないよ

もたもた兵士と押し問答していた時間が無駄だったよ


「さ、急ぐのだ」ジルベッタ

全員がトロッコに乗り込みワシャワシャとボコ兵士が漕ぎ出す


半分も進まない内に「轟音が響く」大地を揺るがす地響きだ・・・

「ドカントカントカン」ここは土管・・

複数の爆発音が響く


こっこれはヤバイあと数秒で爆風が来るに違いない

トンネル内での爆風のすごさはとんでもないのだ全員木っ端微塵確実だよ


「グワワワワ」と爆風が向かって来る気配がするあと数秒だ

咄嗟にカルク君をつかい「どうだ鉄だ」「時短で地団駄」を無詠唱発動した

1000P級発動・・・・いや全魔力をすべてぶちこんだ!

今私ってなんP持ってるの?


「バリバリバリ」爆風が届く前に凄まじい火の玉魔法が爆風の

勢いを相殺した・・・いや、勝った、爆風を吹き飛ばすどころか

トンネルを突き抜け、はるか彼方の西側国境壁をも吹き飛ばし

モグラのぼこぼこは西側にあった国交0のイマール国を縦断してその先の

いまだアスタージナス国が知らない国まで到達しさらに地球の丸さの影響で

地上にでた光束は雲を突き抜け遙かかなた宇宙空間へと飛んで行った・・


強大な魔力は核兵器並の抑止力を有する・・・


奇跡的だったのはこれほどの地球規模の大魔法だったのに死者負傷者0だったことだ

辺境の地で助かった・・・もちろんクリスティーナはなんにもしらない


作戦は終了した


プラントは木っ端微塵に吹き飛び再建はほぼ不可能かもしれない

だが逆側に位置した兵士詰め所は無傷、被害者0で済んだのだ

これって奇跡でしょ?


成果を検証したいところだがこちらは少数精鋭そんな事してる暇が無い

作業トンネルを出てさっさとステルスワイバーンを出しとっとと帰宅だ

だがちょっと不味い、命の保証をした3兵士を練習場には連れて行けない

多分降り立つ前に兵士達吹き飛ぶか弾かれるか消滅だろう

約束は守りたい・・・どうしたものか?


とりあえず城内の下町にステルスワイバーンを乗り付けグフタスに事情を説明し

預かってもらうことになった裏切ったら即死魔法が掛かってるのだ

そりゃ従順だわさ。


練習場に戻り打ち上げ祝勝会だ

「しかし絶対絶命であったな」と王子

「今度ばかりは覚悟しました」とヨハン

キッチンで料理中のエメルもうんうんと頷いてる

わたしだって今回はマジ駄目だと思ったよ・・


一連託生ご一行はとてもご満悦だ

「しかし兄上はとんでもない魔法が使えるのですね」

「ん、あれか?」ニヤッとわらうジルベッタ

「契約魔法の一種だ。これがないと迂闊に背後もみせられんからな」


これ以上尋ねるのは御法度だ。例え王族同士でも他人の魔法についての

詮索はきつく禁じられてる。


初心者の魔法は魔方陣がでて来るので攻撃系か生産系かある程度見破られる

しかし、魔本とかに登録した魔法は無詠唱で魔方陣も出ない

つまりなに仕掛けたのか他人には一切判らないのだ。

王家が下克上もなく維持出来るのも門外不出の魔法のお陰なのだ


「して次の一手は?」場がピーンと緊張した夏はきんちょう・・






ヨチヨチ歩きのへっぽこ兵士

どんどんお顔がふくらんで・・

布団蒸しは危険です良い子はまねしてはいけません(作者経験済み)

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