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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
第二章 継承の行方
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救出

隠し地下がありました

こつこつと階段を降りていくと下は・・

なにやら広間がありその先に地下牢!地下牢があった

ドキドキと心臓が鳴る高揚する気持ちを抑えられない・・・


「お姫様急いては危険です、罠が有るかも知れません」

はっと私はカルク君をとりだし全周警戒をする、罠や魔物には青い点が記される

罠はない・・・


でも落とし穴とかもあり得るのでヨハンが先頭になり進む

奥の扉に人の気配がある・・・・・扉の小窓を開けてみると


「お兄様!」「おおクリスティーナか?」


ジルベッタが幽閉されていたのだ

焦る気持ちで鍵をさがす・・幸いにして衛兵詰め所みたいな所にじゃらっと

かぎががありいくつか試してみたら「ガチャ」と手応えを感じた


兄上、クリスティーナ2人は嗚咽を上げ抱擁を交わした

2人からは涙が溢れて止まらないセバス達も肩をふるわせてる


「感動している暇はないぞ」とジルベッタがはっとしたように言う

「実は先ほどまでここに衛兵どもが詰めていたのだ

何時戻ってくるかわからないのですぐに引き上げよう」


「他の方達はいないのですか」

ジルベッタは首をふる

「わたしの無謀な攻撃で残りの兵達は全滅してしまった」

「つぎつぎと沸いてくる魔物どもに蹂躙されてしまったのだ」

「気がついたら我だけがこの牢屋にいれられていた」

ダダダダと階段を駆け上がりながらジルベッタは悔しそうに語ってくれた


庭にでてあわててワイバーンを出し天高く舞い上がった

その時どこからか戻ってきた兵士達が矢を射かけてきた・・・だが届かない

間一髪逃げおおせたのだ。多分魔法で対抗できたろうけど無駄な殺生は避けるべき

兵士達にも親兄弟がいるのだ。

「このまま高原を抜けて私の練習場まで直行しましょう。

今はそこが一番安全ですから」


なんとペットワイバーンは練習場の上空結界を抜けて練習場に着陸出来たのだった

味方フラグのある物は結界を突破できるのだとか。これは今後使えそうだね


到着したときは辺りは薄暗い薄暮。どこかでカラスがカアカア鳴いている


とりあえず「すまいにいます」で家を出しそこに落ち着いた


「で、私が幽閉されてる間になにがあってどうなったのだ?」とジルベッタ


「かくかくしかじかでした」


「な、なんとそのような・・・ゆ、ゆるせん}もも○ろう侍か!


「落ち着いてください、いま王宮に乗り込んでも返り討ちです」

「むむむっ、ではどうしろと?」

「今、味方はわれら5人だけです、多分王宮はおろか国民までもが

ダクーミの洗脳魔法に犯されてる事でしょう」


「な、なんと愚かな民達よ・・」どジルベッタが拳を上げるが

「ジルベッタ様には心当たり有りませんか?わたしはあります」とクリスティーナ

「うむ、恥ずかしい話だが我もダクーミに洗脳されてたのかもしれん」


「ダクーミ様の術はとても恐ろしいのです」とセバス

しーんと皆黙り込む・・・


「ま、それはともかく今日は兄上のお祝いをしましょう」パンパンとクリスティーナ

「はい、今日は腕によりをかけてご馳走つくりますわ」とエメル


「ところでクリスティーナ、これはなんだ?」と家について質問する

「かくかくしかじかです」


「おおおっ其方の魔法はとてつもないのだな・・・試験の時から判っていたが」

「とんでもございません兄上、わたしなどまだまだです」

「まだまだどころではないでないか潜水艦作ったりあのゴーレムを破ったり」

「そして其方は我の命の恩人だ」とやさしくジルベッタは頭をなでなでしてくれた


やめて!また涙腺が・・・ああああ、駄目だってもうみんながうるうるしてる。


5人で囲む夕食は王宮での退屈な食事とは全く異なる和気藹々笑いと涙と・・


王子が興味を示した和室にヨハンは真っ青になって拒む

「ここは私の城です。いくら王子様でも譲れません」と絶対死守の構え

やむを得ませんとセバスがリビングのソファで眠ることになった

セバスも自分の砦と化した洋間への未練たらたらだった様だ、うふ男って子供

だから「うふ」じゃねーよ。と脳内の2人がせめぎあう


「かならず和室とやら、落城させてくれよう」ジルベッタは後から来たのに野心満々だ


それでも皆が皆こころから安心できる場所とあって熟睡したのだった


翌日


「私は王宮での動向調査をしなければなりません」とセバスは王宮へと向うそうだ

「わかりました送りましょう」とステルス化したワイバーンで城内まで送り届けた

「今後は連絡手段が必要ですわね」


「スマホ増す」


と唱えるとスマホが二台出てきた一台はカルク君に飲ませセバスに一台持たせ

「セバス掛けてみて」と発信させてみるとカルク君に「セバス」と表示されて

電話がかって来た!。やったね成功だよ。ちな詠唱間隔は⒉年、悪名高い⒉年縛り


なにやら板から声が聞こえる事にセバスはビックリ仰天したがすぐ慣れた

十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかないって誰かお偉いさんが言ってたなぁ


基本的な操作方法を教え、アプリを落とせば便利に使える旨も説明した

さらに買物リストのメモ書きをスマホに落としてあげて各種お使いを頼んでおいた。


「スマホで連絡してくれたらステルスワイバーン君で迎えに行くからね

今の所これが一番安全ですから」「わかりました」

私は練習場に戻った


「クリスティーナ」練習場にもどった私に兄上が問いかける

「なんでしょう兄上」

「普通王族練習場は主従関係者以外は何人たりとも入場出来ぬはず

いかにして我が立ち入れたのか・・・」

「さあ?なんででしょうね」


「理由は分からぬが逆に我の練習場にも入れると言うことだろう」

「ですが主従関係者が入れるとは限りませんわ、あの者達は今や家族同然です

事件解決までは一蓮托生ですから」

「うむ、判っておる、その意味で言ったら我も同じで一蓮托生であるぞ」

実は「一蓮托生」フラグが立ったので練習場への立ち入りが出来たのだが

今は必要無い情報だろう


お昼になり昼食を4人でテーブルを囲んだ

「さてこれからの方針だが・・」とジルベッタ

「何か策はあるか?」

「はい、」と私は小学生然とシャキっと真っ直ぐ美しく手を上げる

「はい、クリスティーナ君」とジルベッタも教師ふうに指を挿す

「クククク」とヨハンとエメルは笑いを堪える

「そこ、静かにしなさい。今は授業中ですよ」とジルベッタはおどける

なんとも和やかで良いムード


「で、方針はいかに?」と急に真顔でジルベッタ


「はい、西のエラールに有った魔物養殖所はまず間違いなくダクーミの仕業です

わたくしが聖水ポンプを破壊したので当分は魔物が増えないでしょう

ですが、必ず修理されてまた稼働するはずです」


「うむ、確かにその通りだが今の我らに討伐隊など夢の夢だ」


「昨日の今日ですから敵は必ず油断してます。ステルスワイバーンで

上空から急襲して根本からプラントごと破壊してしまえば1年や⒉年は

稼働を食い止める事が出来ると思います。」


ジルベッタと騎士2人はググっと身を乗り出す勝算ありと見たのだろう


「今回はプラント破壊が目的です急襲が成功する確率は高いでしょう」

「だがセバスが城内に戻ったばかりではないか」とジルベッタ

「セバスには連絡しておきますが今回はこの4人で実行出来ると思います」

「だがプラントとやらに結界はないのか?」

「それは行って見ないとわかりません、駄目なら即撤退しましょう」


たしかに王子救出で砦の警戒は増してる可能性があるし上空も結界が

敷かれてる可能性が大だ・・・


「それにしてもあの衛兵達はどこからやってきたのだろう」

「そうですね、なぜ持ち場を離れていたのかも不明ですね」


不安材料はたくさん有るがとにかく強襲を掛けてみる価値はありそうだ

さてどうなるか

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