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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
第二章 継承の行方
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エラール高原再び

進軍開始です

「クリスティーナ行きま~す」他の3人には意味不明、判って欲しくないもん

という号令でヒトマル式戦車は「キュラキュラキュラ」と履帯を回転させ始めた


移動魔法で一日にして高原付近の集落に到着したご一行

到着が深夜なので本来ならば一休みしたいがダクーミの息が掛かってる

可能性が大きいのでそのまま戦車に乗り込み進軍を開始したのだ


ヒトマル戦車は夜間監視システムや早期警戒システムが充実してる

夜間走行も全く問題無い


しかも今回はとっておきの新魔法「ステルスは捨てるス」を発動させたのだ

つまり究極の透明化大魔法。防衛魔法はオヤジギャグが範疇

500P消費は痛いが詠唱間隔24時間、戦車が消えない限り有効

魔力感知が出来る中級魔獣以下ほぼすべての雑魚魔獣に有効なのだ


今回は魔物狩りでも征伐目的でも無い無用な戦いはしない作戦なので

隠密行動には最高の魔法やね。残念ながら消費Pが膨大な上

移動魔法つかうと効果が無くなってしまうので頻繁には使えない。


10Kmほど進んだ所で一休み。みんなちょっと寝不足だから

交代で仮眠を取ることにした。


「ザザザザ・・・」スケルトン10体ほどが目の前を漂っている

コツンと戦車に一体がぶつかったが「????」という感じで

立ち去ってしまった・・・うんステルス効いてる効いてる!


ほぼ半日で中間地点の湖に到着した


ここは魔物が発生しない安全地帯今日はここで一泊だ

今回は皆はいのう(ランドセル見たな感じ)を背負って2泊分の食料を

持ってきた。簡易食だが長くても二泊三日の行程だからこれで十分

安全のため戦車内で一泊だ窮屈だが安全第一だよ


とはいってもまだ昼過ぎの時間ちょっと退屈

湖が安全なのは知っているがちょっと探索してみたい


「奇っ怪な機械」と詠唱し⒉人乗りの「潜水艇」を出現させた

私とセバスがのり残りの2人はお留守番、戦車消えちゃうと困るしね

潜水艇とっいっても「し○かい6000」みたいなハイテク潜水艇ではない

それはスキルが足りなすぎ。100Mも潜行できそうもない

見た目だけのなんちゃって潜水艇だ。でも湖の探索ならこれで十分だろう

反撃用にMK46短魚雷3発装備という結構物騒な潜水艇でもある


探索開始


「おおおおっ」おもったより?というか信じられない透明度だ

そりゃそうかもしれない人間の開発の手が入ってない神聖な湖

多分汚れを知らないのだろう。魔物が近寄らないのは水のせい?

もしかしたらこれ「聖水」みたいな物なのかも知れない

神秘的で幻想的な透明度を見るとあながち・・・


カルク君のカーナビが魔物反応!湖の中心付近に青色(魔物)反応だ


軽快に警戒する


が青色反応は全然動かない・・・???

「魔物じゃないのかな」

「油断禁物です」とセバス


湖のど真ん中深度50Mの湖底に何かがあった・・・

「グモーングモーン」なにか動作してる感じだが襲ってはこない

というかこれ「箱?」


白い箱状の物が何か動作してる

「あれ、よく見ると後ろにパイプが伸びてる」


ふふーんと理解した。セバスは首を傾げてる


「これはきっとポンプかなんかだね」

「湖の水を吸っている?」わたしにはそう見えた。なんで?


想像してみた

多分湖に流れてくる水は聖水濃度が低い。真ん中の湖底が

一番聖水濃度が高いからそれをくみ上げてる?


しかしカルク君が表示してるのは「魔物判定」つまり敵なのだ

もしかしてエラール高原で発生する魔物はこのポンプに

なにか理由がある・・・


しかしなぜ魔物避けのはずの聖水を魔物達が必要とするのか・・・

今はわからないが今わかるのはこのポンプは敵に違いないということ

きっと敵も私と同じ「生産魔法」を使えるのだろう


「破壊しましょう」

「は、セバスも賛成です」賛成の反対の賛成なのだ・・いやなんでもない


「バシューン」短魚雷を1発発射した

1000P級の爆弾入り超高級魚雷


「ドカーーン」跡形もなく吹っ飛んだ

ポンプを失ったパイプの先端が水中をゆらゆらと彷徨っている


戻るとヨハンとエメルが心配するように迎えてくれた

「湖の真ん中で水柱が上がりましたが何事でしょう」

「かくかくしかじか」

「そうでしたか」


果たしてこの措置が良かったのか悪かったのか

ちなみにステルス戦車といっても主従関係の4人には普通の戦車として

見えている。


激闘ゴーレム戦


翌日最終目的地へとステルス戦車を進めた

ここまで魔獣との交戦は一度も無し


というか不思議なほどカルク君カーナビに魔物表示されないのだ

前回討伐時にはわらわら、わっさわっさ沸いてきた魔物が全く静かなのだ

まるで前回の遠征は魔物達が知っていて待ち構えていた?みたいに


もしかして魔物達はダクーミに操られてる?

魔物討伐隊の編成や計画は全てダクーミの立案・・・

ツワルトが軍事顧問だったので全て筒抜けだったのかもしれない

最深部までおびき寄せて四方から包囲殲滅・・・


「私が首謀者なら間違いなくその作戦採用しますね」

いやん、セバスこのあいだみた悪夢って正夢じゃないよね?ね


不気味に答えるセバスに一同は「うんうん」と頷く

「そして状況を作り出しお姫様まで謀略にハメたのでしょう」

ってあのときはセバスまで急かしたじゃないの。自分はええこかよ


などと皆で談義していたら・・・突然のアラート


「ビイ、ビイ、ビイビイ」そう、あのおっかないスマホの地震警報みたいな

警報がカルク君から鳴った。


これは中級以上の魔物がこちらの魔力を検知したよという警報だ


「ガーコイルが現れた」前方1Km


ガーコイルは悪魔系魔物全属性が通りづらいやや強敵だ

「この戦車の装備では勝てません」とセバス

「我らの魔剣、魔槍でも攻撃が通りません!」「だいじょうぶだぁ」(脳内ね)


第二の召喚魔人投入だよ!


「冥途のメイド」


私は杖を上にかざし左右に範囲指定する

「ララララララ」なんともいえない不気味な祈り声え


「ボワーン」メイドが3人出てきたのだ半透明であ、足がない~


ユラユラっとした召喚魔人はガーコイルにススっと近づき


「メイド光線」?みたいな青白い光線をガーコイル達に浴びせる

途端にガーコイル達はもだえ苦しみその光線の中に吸い込まれてしまった

黄泉の国へと運ばれてしまったからだ。


これが対悪魔系魔物に特化した「冥土のメイド」の力だ!どうだ!恐れ入ったか!

って誰に言ってるのかわからない叫びを上げて私は勝利の雄叫びを上げた

全てのガーコイル消滅を見届けメイドは消えた、ちょっとこはい



「トロールが現れた」距離2Km


今度はヒトマル戦車の主砲が急旋回目標に構えた

「発射」「バヒューン」44口径120mm滑腔砲がうなる


2Km先のトロールのど真ん中に命中

劣化ウラン弾がトロールを内部から破壊する

一瞬で爆裂するので再生する暇が無い

あっという間に10匹のトロールが木っ端微塵に吹き飛んだ

この世界で飛び道具はチートすぎるにも程があるね

敵はこちらを視認出来たかも怪しいほどの距離で全滅した


「ゴーレムが現れた」

「お姫様!」


ついにおでましだ!ハイパーゴーレム君


でもまだ距離2Km相手の攻撃は全く届かない距離、一方的にやっつけてやる!


通常徹甲弾発射!砲弾を徹甲弾へと換装し発射!「ドン」

「ビシューーーン」砲弾はゴーレムの装甲に直撃する「ガン」

鈍い音がしてゴーレムの装甲はへこむも効果はほとんどない

「次弾発射」・・・「ガン」ちょっとゴーレムは膝をついたが効果無し


距離1.5Km


「次っ1000P弾!」「どうだ鉄だ」と「時短で地団駄」を1000P分

込めた超高級(金貨1000枚分なんだからね)弾、発射!

「ドーン」今度は仰向けにゴーレムは倒れた


いまだチャンスだ真空飛び膝・・・あ、いや


とっておきの束縛魔法投入だ!

「ふとんがふっとんだ」「真綿が回った」あぁぁぁぁ

恐怖の二段重ね拘束魔法発動!


「びゅーん」と布団が吹っ飛んでいき仰向けに倒れてるゴーレムの上に舞った

ぐるんぐるん「真綿が回った」効果も重なりゴーレムは布団蒸しになったのだ

「ぎゅううう」まったく身動き出来なくなってしまった


全力ダッシュでヒトマル戦車は突進!


私と騎士⒉人は戦車からおり布団蒸しになったゴーレムに近づく


「縄の罠」!


ゴーレムは布団蒸しのうえに縄でグルグル巻き

いくらなんでも反撃できないだろう。


警戒しながら近づいてみる・・・あれ

頭に何か光ってる。眉間の真ん中に黒くひかるなにか?


なんか取れそうだよ・・・ポコンと抜いてみる

「しゅううう」とゴーレムは消えてしまった


巨大な魔石


「こんな大きいのは見た事がありません」とヨハン

いままで親指大ぐらいのは(100P魔石)王宮デパートで販売されてるが

これは一体どのくらいの価値があるのか・・・


「きっとこれでゴーレムを作動させてたんだね」

「間違いないでしょうね」とエメル


ふっと思い立ちカルク君に魔石を落としてみた

すーとすいこまれ「ゴーレム・チャンピオン」「クラーケン」

という魔物作成アイコンがカルク君に表示された・・・

あと「ワイバーン」も増えた・・


つまりこれらの魔物を作成することができる大魔石なのだろう

こんなのを10も作られたら王国は破滅だろう・・・


周囲の魔物の気配はなくなった・・・


さてどうしましょうこのまま進むべきか・・・


「お姫様」と戦車に残るセバスが叫ぶ

「はるかかなたに何か建物が見えます」


あわてて3人は戦車に乗り込む遙か彼方に見える丘の上になにかが見える

5~6Km位さきだろうか


「罠かも知れませんが行ってみましょう」

「キュラキュラキュラ」最高時速40Km以上のヒトマル戦車ぐんぐん

目標に近づく・・・


近づくとそれは砦?100M×100M位の城壁に囲まれてるちょっとした

建物だが周囲に堀があり跳ね上げ式の橋があり外部からの侵入を阻んでいる


「戦車で突破出来るかな?」

「多分無理でしょうね、堀の深さが判りません」

「かべぶち破れないかな?」

「やってみないと判りませんが多分結界魔法で物理と魔法攻撃は防がれてるでしょう」


その証拠にカルク君にこの建物は表示されてない。


「井戸に移動は駄目かしら」

「中がどうなってるのかわからないので危険すぎます」

たしかに移動系魔法は危険が多い


どうしましょ・・・


あっさっきの「ワイバーン」使えないかな?

「多分召喚系ですから主人及び主従関係には無害でしょう」


カルク君の「ワイバーン」をタップしてみた


「ボヒョーン」と


「ワイバーンが現れた」


おっ頭下げて、なでなでしてほしいのかな?なでなで、あ喜んでる


「これに乗って砦の中に入れないかな?」

「さあ、やってみないと判りませんが・・」


案ずるよりも産むが易しだ、やってみましょ


さてどうやってワイバーン君と意思疎通するか・・・

「騎乗」と念じてみると「ブヒュルルル」と意思が通ったのか

羽を広げてひれ伏す、乗れってことね


4人乗っても大丈夫・・・」イ○バ物置か!

「砦の上空」と念ずるというか発声でもおKみたいだね

バサバサっと天高く舞い上がったワイバーンは砦上空をグルグル旋回する

中庭が見える「あそこに降りて」と話しかけると目と目があい意思が通る

中庭に降り立つ、私はワイバーンの額にある魔石を取り外す

と「シュボーン」とワイバーンは消えた。魔石をカルク君に落として

収納完了。


中庭の周辺を見渡すと「ん?ビニールハウス?」と左右は

ビニールハウス然とした建物だ。なにか作ってるのだろうか

突き当たりでは何かプラント?見たいなパイプが複雑に絡み合ってる建物がある

「行ってみましょう」近づくと機械は停止してるようだ・・・

だが停止してる理由がすぐに分かった、なにか水の供給が止まったから

プラントが稼働できないみたいだ


「やはり」

「そですね」

セバスと私の思いは一致した

「これは湖からの聖水の供給が止まった影響でしょう」

「で、なにを栽培?養殖?していたのでしょうね」

「お姫様、この地で行うことは大体察しがつきませんか?」

2人は顔を見合わせた

ヨハンとエメルはきょとんとしてる


「なるほどここで魔物達をつくっていたのでしょうね」

「同じ考えですJとセバス


ふとビニールハウス?の中を覗いてみる

「へなへなへな」と干からびた魔物の出来損ない達が枯れていた


「これは人為的ですわ」

「左様でございます。ついに陰謀の証拠を掴んだかも知れません」

「ですが、もうすこし調べてみましょう」

プラントの反対側を探査してみる何か建物がある


扉に鍵が掛かってる・・

「お下がり下さい」とセバスが扉を蹴り上げる

「ダーン」扉がふっとんだ


ドキドキ探査だが中は事務所?研究室?見たいな設備ばかりで

なにも得られる物はなかった、きっと魔物養殖研究設備だろうが

自動運転化が出来たので引き払ったのかもしれないマル秘書類などあるわけ無い

2階は応接室?3階は仮眠室?多分軌道に乗る前はここに数人詰めていた様だ


これは推測だが魔物養殖場を守らせるためにゴーレムチャンピオンを

用心棒に置いておいたのかもしれない。他の魔物達も防衛が目的だったのだろう


「お姫様」とエメルが叫ぶ

「地下への隠し階段を発見しました」おおお手柄エメル!


一階の研究室?の突き当たりの本棚の一部を押忍と本棚を押し込めた

すると床に扉がある。開くと人1人がやっとの幅の階段が地下に続く・・・


なにかが分かってきました。

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