新生活
神様・・・
「おおっこれが噂のカレーライスか!知識はあっても味わうと全然違うな!」
神様最初のご飯は当然のカレーライスw基準化してるのか?
「どうじゃ、弟よ、頭の中の細胞が活性化するのが分かるるじゃろ」ゴトウ
「いえ、それは香辛料が利いてるせいですけどね」ゴブヨ
「美味しいものは美味しいと申してるのだ」ゴトウ
「うむ、しかもカイトとやらの肉体は若々しい、食欲も旺盛じゃ、おかわり!」
「おかしいですわ、もともとカイト様の諸元はひょろがり、こんな食欲あるわけも
ないしこんな筋骨隆々だったかしら」ゴブヨ
「ごほん、きっと弟が勝手に神改造(魔改造の上)したのだろうて」ゴトウ
「だから、別の形で恩返しすると申したはず、どうじゃこの肉体、カイトも
きっと喜ぶにちがいない」
「うわー、それってありがた迷惑・・・ひどい・・・」ゴブヨ
そんな暮らしが一週間、大分第三神も生活に慣れてきた矢先
「旅行に行きたい」神三号
「いきなり唐突に旅行ですか?」ゴブヨ
「初代兄上がこさえた大王地球に行ってみたい」神三号
「まさか、魔素ただよう大王地球で復活とか考えてますか?」
「ん、いかんのか?ゴブータどうのの話とは違うぞ」神三号
「確かに基本魔素ゼロのシンジ地球、神様復活はほぼ不可能・・さすが弟じゃ」
「復活してゴブータ様の幸せを破壊するとかの悪巧みでないなら結構ですけど」
「そなたのそのネガティブ思考なんとかせい、そんなことではお嫁にいけんぞ」
「私のことは結構です、それよりも神様の本心を確かめるのが先」
「ゴブータ様が住む大王地球に近づいて欲しくないのですけどね」ゴブヨ
「神に誓ってそれとは別件じゃ」神三号
「ほんとうに?」
「神に二言はない」
「なりゆきで大王やゴブータ様に謁見することになっても黙ってますか?」
「二言はないと申した」
「それにな、肉体改造したのは敵残党や王家から悟られぬ為でもある」
「そうだったんですか」
「我は全知全能の神である」
「まあ、神様2人と旅行なんてこんな心強いことはありませんね」
「うむ、大船に乗ったつもりでよい」ゴトウ
「でな、今回はシンジと事前に打ち合わせしたのだが、ゲートは使わない」
「え、ではどうやって15300光年先の大王地球に移動するのですか?」
「うむ、シンジが特注の宇宙船を作ってくれた、セキュリティ信頼度100%
完璧新造宇宙船だとか、科学の粋を集めたそうじゃ。楽しみじゃな」
「う、なんかとてーも嫌な予感がするのですけど」
「????わからんが?」
「そんな面白い船にご三方、いえMS姉妹も搭乗しないはずがありません」
「いいではないか、旅は道連れ世は情けと申す」
「神様、もう少しモルモットとしての自覚下さい、科学者ですよ相手は」
「結構結構さぐられて困る事などひとつもない、かかってきなさい」
☆
「ささ、神様どうぞこちらに・・」手モミして誘導するシンジ
「なんじゃ、これは」
「は、新開発の神様が原動力の神推進システム、正に神技」シンジ
「嫌な予感が的中したぁ」ゴブヨ
「ここに我がハマルと起動するのか?」ゴトウ
「は、心霊学と科学が世界で初めてコラボした新境地でございます」ダニア
「あやしすぎるし胡散臭すぎ・・・もうファンタジーを超越してる」ゴブヨ
「まあまあタダで旅行出来るのだこれ位の協力いくらでもするぞ」ゴトウ
「ブラン様がいませんね」ゴブヨ
「ふふ、ブランは起動準備に忙しくてエンジンルームから離れられない」ダニア
「大丈夫なんですか?宇宙が粉々になったりしませんよね?」
「そもそもはじまりは君が開発した夢まくらなんだからね自覚して」シンジ
「えーーー全く意味が分かりません」
「なんでもよい、はやく出発じゃ」第三神
「仕組みはあとで説明する、これ以上神様をじらせたら罰があたるよ」シンジ
「もう、都合の良いときだけ神様使って・・・」ゴブヨ
ゴトウが装置の何かにハマったら後光が差した「ブワー」
「うわーまぶしい」ゴブヨ
「すごい・・・本当の神のみがもつゴットパワー、マジ神」
「エンジン起動、ご苦労様ですゴトウ様もう離れてください」
「え、これで終わり?旅行中ハマるのかと思ったのに」
「いえ、神様とのコンタクトはこの船内なら自由自在。つまり神様には
何不自由感じさせません」ダニア
「おお、さすが其方達は親切設計というのを分かってるな」
「一見親切そうに説明してますが乗船中常にご威光吸い取られるって意味ですよ」
「かまわんよ、人類の為になるのならばいくらでも協力するぞ」
「つか、今回は神様の酔狂でしょうに」
「結局は人類進化の礎となってるではないか、ちがうか?」ゴトウ
「ぐ、それはそうですけど、動機が不純・・・」
「ゴブヨ、其方まだ神に二言はないと言ってるのに信じないのか?」神三号
「だって本当の目的まだ伺ってません、復活したらなにするのか」
「ひ・み・つ」神三号
「やりました、シンジ君、ダニア様、ついに魔力以上の威力と威厳をもつ
神力を人類が具現化したのです。神降臨です」興奮するブラン
「神通力とは正に神話の世界・・感無量じゃ」ダニア
「ん、艦無料?うんうんタダはよいな」天然ボケのゴトウさん
「で、実際にはこの船でどのくらいで大王地球に行けるのですか」
「はい、なにしろ全く人類未到の技術なのでまだまだ出力調整が出来てません
研究が必要なので二月ほどは覚悟してください」ブラン
「ぐ、つまりモルモットとして二月離さないって作戦ですね」ゴブヨ
「こっちだって旅費一切もらってないんだよ。それぐらい協力してくれよ」
ダニア
「本音がでましたね」ゴブヨ
「まあ、いいではないか我は気にしないしゴブヨが言う所の時間が解決
してくれるやもしれんぞ。いいことばかりではないか」神三号
「呑気な神様、そのうち全部皮まで剥がされますよ」ゴブヨ
「はなしは戻りますけどなんで夢まくらなんですか?」ゴブヨ
「うん、どんなに科学が発達しても物理の法則は破れない、相対性理論」
「ですが、ブラン様のエンジンは時空を越えてますけど」
「それは、亜空間航法といってな次元を歪めて進むからじゃ」
「便利なら良いじゃ無いですか」
「ちがう、亜空間航法は危険も有する、例えば情報抜き取り放題」ダニア
「そうなんだよ、例え個別結界魔法を施しても所詮時間稼ぎ、根本解決ではない」
「よく分かりませんが、なぜ今回のシステムが必要なんですか?」
「今回のワープ航法は全く別アプローチだからだよ」ダニア
「?????」ゴブヨ
「君の開発した夢まくらは過去も未来も往来自由」シンジ
「はあ、精神だけの話ですけどね」
「動かすのが神の力ならば?」シンジ
「え?、これってタイムマシンかなにかですか?」
「うーん、正確には違う、まだ人類はその域は程遠い」
「だが、重力波の前方を夢まくらで過去に押しやれば時間の経過はない
つまり何光年先に旅行しても船内時間と船外時間は一致するのだ」
「????」
「つまり、船内時間と船外時間を同一化さえすれば通常のエンジンでも
理論上は移動可能といういみ、既存のコイルエンジンで光速の90%出せる
一光年移動するのにほんの数秒という理論だ」ダニア
「物理エンジンで移動出来るということは当然慣性の法則も生じる
つまり15300光年の移動には加速と減速を含めて二ヶ月かかる」
「画期的なんだか逆行してるのか分からない技術ですね」ゴブヨ
「ちがう、大躍進なのだ、安全度が桁違い。これで国家機密は守られる
二度と今回の様な大事件はおこしてはならん」力説するダニア
「しかもね、ゴブヨ君、既存では90%だが将来高出力のエンジン次第で
どんどん移動時間は短縮できる。なんとシンジ君の開発したタキオン粒子
使うと理論上は光速の120%その先に何が起きるか未知数だがもしかして
初歩のタイムマシンが完成するかも」ダニア
現実にビックバーンの展開速度は光速以上と推察されている。今望遠鏡で
観測可能な「宇宙の果て」ばビックバーン速度の差で見える範囲が狭まってる
今観測されてる120億光年の彼方は将来ビックバーンの膨張速度により
観測が不可能になる、つまりビックバーンは光速以上の速度、タキオン粒子論
「まあ、神力の解明はこれから、とにかく第一歩は成功しました」シンジ
「それにね」ダニア
「まだ他になにかあるのですか?」
「ビックバン理論だと物質と反物質が対消滅してわずかに物質が生き残り
この宇宙が形成されたとある」
「はい」
「つまり、今回なぜ宇宙消滅の危機を乗り越えられたのかそして第三の神様が
生き残れたのか。絶対に科学的根拠があると思ってる」
「うーん、それって神道とか哲学とかの世界の気がしますが」
「いや、現実の世界、絶対に科学で解明できるはず」ダニア
「今現在の我々はすでに成功した方のパラレルワールドにいるのかも
しれません」シンジ
「証明は不可能じゃな」ゴトウ
「まあ堅苦しい話は研究者同士で行ってくれ、今は旅行を楽しみたい」神三号
「そうですね、二ヶ月も研究バカの話ばかりでは息が詰まりますしね」ゴブヨ
「おお、珍しく其方と意見が一致したな、惚れそうじゃ」神三号
「ぐ、神様って浮気性?ジパン様の再来?駄目ですからね私には夫がいます」
「ぐへへ、其方が申したではないか、神様の命令には逆らえぬと」神三号
「なんか、いやらしい・・変態は嫌いです」ゴブヨ
「ばか、いくらなんでも8才児に手なんかだすか、ほんのジョークじゃ」
「いえ、例え成人だとしても駄目ですから」ゴブヨ
「ともかく二ヶ月お世話になる船じゃ案内せい」ゴトウ
「はいはい」
「うわー、思ったよりも広い、つかデカすぎ」ゴブヨ
「この大きさは人間が乗る為に設計された広さじゃないんですよ」ブラン
「???」ゴブヨ
「つまり神システムを封入する為に全球型コロニーが必要だったし膨大過ぎる
神力を制御する為には今の人類ではコンパクト化の限界」
「つまり従来型の全球型コロニーの中心核に神パワーが封入されてるのですね」
「信じられないかもですが今までの魔石コアの数兆倍のエネルギー、つまり
これ一つで小さな銀河1個分ほどのパワー、人間が制御出来るわけが無い」
「あれ?っても制御してる風に見えますけど」
「こんなのは子供だましだよ。太陽光を有効利用するダイソン球と理論は同じ
実際の所99%以上を亜空間に放出してなんとか制御出来てる」ブラン
「え?我にそんな力があったとは意外じゃ」ゴトウ
「御自覚ないと思いますが神様って実はダークエネルギーコンバーターみたいな
エネルギー変換器なんです」ダニア
「わけわからん」ゴトウ
「はい、これはまだ研究すらされていない分野、なぜ神様が無限とも言える
力、つまり神通力を発せられるのか人類には解明不可能だったのです」
「アホな話じゃな、其方達の話を信じるのならばダークエネルギーを折角放出
してるのにほとんどを亜空間つまり異次元に戻してしまってる、なんたる非効率」
「スイマセン、ですが今の我々の科学では神の力を全て利用するなど夢物語」
「よい、これだけの船を作れただけでも凄いと我は思うぞ」ゴトウ
「神への冒涜かとは思いますがこのまま順調に効率化が進めばホムンクルスの
神様がタイムトラベル可能になるやもしれません、神様のご威光を得た本船も」
「ば、ばかな・・パラドックスはどうするつもりなのじゃ、宇宙破壊の危機じゃ」
「は、今は夢物語ですがその辺の研究も早急に行う必要あります」ダニア
「わ、我自らが禁断の箱パンドラの箱を解いたと申すか!旅行どうのと
うかれてる場合ではない、場合によっては神の威光を示さねばならんぞ」
マジ顔ゴトウさん
「ですから落とし所を神様と相談してるのです」ダニア
「で、あるか・・難しい話よのう」
「だから言ったじゃ無いですか化け者科学者に神様を研究なんてさせたら
どうなるか分かりませんって」ゴブヨ
「ぐ、反論出来ぬ・・」ゴトウ
「あの・・・冒涜ついでにまだ研究成果はつづくのです」ブラン
「神様をたばかったのか?」ゴトウ
「かかってきなさいと言いましたよ」シンジ
「ともかく内容が分からなければ判断しようがない、一体なんじゃ」
「は、ご威光の利用です」シンジ
「はあ?ご威光がなんだというのだ」
「ファンタジーの分野かもしれませんが神様の発する後光というのはなんなのか
研究しました」
「冒涜でもなんでもないと思うが?」ゴトウ
「あのその、後光を科学手的に利用、というか幸せ光線化したというか」
「わけがわからん、なにがいいたいのだ?」
「申し訳ありません」
「あれ、貴方は?」
なんと今回は不参加ととぼけていたワンが土下座してる
「あの、その、・・・」
「えーい土下座してては埒があかぬ、表を上い!そして近こう寄れ」殿様か!
「はは、恐れ多き事」ワンがにじり寄る
「読めて来ました」ゴブヨが独り言
「は、大変罰当たりなのですが神様の後光を分光器で調査させていただき
ある画期的な法則を発見し農作物への生産性向上へと勝手に利用しました」
「神を利用するとは覚悟はあるのだろうな」怒るゴトウさん
「ははーー我が身はどうなろうとも火星民の幸せが第一どうか御慈悲を」
「ばか、我は人類の味方ぞ、有効利用する其方に罰など与える訳が無い」
「だから、言ったのです、転んでもただおきない曲者科学者ばかりだと」ゴブヨ
「正にいき馬の目を抜くじゃな」
「まるで我は動く神力発電機・・・」
「もし、人類が神様の力を制御出来たら・・それこそ究極の力を得たと」
「利用するのは自由だが必ず悪意有る者も生まれる、光有れば陰忘れるでない」
「はは、」
「で、ここのコロニーにも利用してるのだな?」ゴトウ
「は、神様が食してる食料はすべて「神エキス」入りでございます」
「なんだか自らの足を食らうタコみたいじゃな」
「でも、不思議ですけどゴトウさん、さらに眩しくなってる様な気が」
「はは、神様と言うのは徳を積むのが商売、人類を幸せにして徳が増えてるのだ」
「おおっまさに持ちつ持たれつでございますな」ワン
「でもご威光が強すぎるとホムンクルスが耐えきれなくなります」ダニア
「む、それは困る、なんとかしてくれ」ゴトウ
「ささ、こちらへ、溜まりすぎたご威光はこちらで吸い取りますから」シンジ
「お、最初の装置じゃな、これにハマればいくらか楽になるのか」
「徳を積むと暴走するってなんかおかしな話ですね」ゴブヨ
「仕方がない、ホムンクルスは有限なのじゃ無限の精神体とは違う」ゴトウ
「ぐひひひ・・・」つばを飲み込む4人嬉しくてしょうがない
「そこの科学者4人、薄気味悪い顔しないでください!」ゴブヨ
「だって神様がお困りなのだぞ、協力するのは当然だろ」ダニア
「協力というか利用ですね」ゴブヨ
「科学者4人と言ってますがダニア様とブラン様、シンジ様とワン様
それぞれが企業と国家のトップ、営利目的優先なのを忘れずに」ゴブヨ
「君は無粋な事を言うね」シンジ
「だってのぞむのぞまぬ別にしてお金儲けには違いありません、不浄です」
「ばかだなあ、人類の幸せって結局目に見えるお金儲けに行き着くんだよ」
「まあよい、とにかくこの船に乗ってる限り我は暴走しないのだ良い事だと思う」
「神様、早急に神力を保存する貯蔵システムを開発します、でないと
突然ホムンクルスが大爆発しかねません」ダニア
「うむ、頼む、良い事をしたら自爆するのではたまらんからな」ゴトウ
「さて、案内も一通り受けたし、腹が減った」
「はい、それでは昼食にいたしましょう」
「うん、美味い!」
「ゴトウ様、幸せ指数が上がりすぎです危険ですぅ」シンジ
あわてて機械にハマる神様「これでは埒があかん、なんとかしてくれ」
「スイマセン想定外すぎて亜空間放出システムが飽和してしまい。十分に
ご威光を吸い出せないのです」ダニア
「我に注入は出来ぬのか?」神三号
「おお、それは考えてませんでした、やってみましょう、このままではゴトウ様の
命に関わってしまいますので」シンジ
「其方達の接待が行きすぎなのが原因じゃ」我が儘ゴトウ
「だ、駄目です、抜き取りは成功しましたが全然足りてません」シンジ
のほほんとした旅行のつもりが神パワー大暴走でなにやら怪しくなってきた
「あああ、神三号様までもが眩しくて見れなくなりつつあります」ゴブヨ
「ケーブル、抜いて抜いて、もう限界だよ、神三号様もふきとんでしまう・・・」
「ばかな、我はこんなところで死ぬわけにはいかんのだぁ」
しかし一旦暴走しはじめた神パワーはだれにも止められない
「ばかな、まさか、連鎖反応?り、臨界?」ダニアが悲鳴をあげる
「ビックバーンか?」ブラン
「神様への冒涜がいきすぎた罰なのか?」シンジ
「ピカー」
まばゆいばかりのご威光は神様から分離して球体となった
「うわーまぶしくてまともにみれません」ゴブヨ
「ぐにょぐにょ」
球体からなにかに変形しはじめる?
「お兄様~」なにごと?
「はあ?」ゴトウ
「私はお兄様から生まれた妹、第四の神でございます」
「ゴトウ様から生まれたのならお子様では?」ゴブヨ
「いえ、お兄様から分離したので妹です」第四神
「これはすごいぞ、今までの神は人類が創造した神様、今回のは
神様が創造した神様」うれしさで打ち震えるシンジ
「暴走する度にボロボロ神様が分身したのではきりがありませんね」ゴブヨ
「いや、どうやらそれは違うみたいじゃ、ここの環境が生み出させた」ゴトウ
「あ、つまり前人類が生み出した廃コロニーでの特殊能力がここのコロニーに
適応した?」シンジ
「なにかの条件が一致して我のパワーが暴走?倍増し作用したのだろう」
「とにかくなんらかの方法で臨界を起こせばこうなると?」ダニア
「うむ、しかし今回はこれですんだが制御出来ない以上危険度は未知数じゃ」
「ごくん、いかにも」科学者全員
「神三号よ、突然の事で驚いただろうが其方も復活できたではないか」
「は、まさかこんな事になるとは思いませんでしたが確かに」
ゴトウから分けてもらった神パワーのおかげで神3号のご威光はほぼ100%回復した。
「これで大王地球に行く目的は無くなったのだろう?」ゴトウ
「いえ、復活はあくまでも目的達成のための条件です、やるべきことが
我にはあるのです」神三号
「にしても神四号様、まぶしすぎてまともに見えませんなんとかしてください」
ゴブヨ
「あらあら、残念ながら肉体がありませんのでこの状態
のままです」
「生体アンドロイドに神様を入れられないかな?」シンジ
「人間とは違うシステムですのでどうでしょう」ブラン
「やってみなければ分かりません、このままでは何にも出来ませんよ」シンジ
「第四神様、どうかこちらのアンドロイドに憑依してみてください」ダニア
「はい、やってみましょう」「ニュニュニュニュ・・・」
アンドロイドの目が開き口が開いた「パクパク」
シンジがプラスドライバーでどこかを廻す・・
「ガガガガ・・・ワ、ガガガガ・・・ピー」
「ワタシハ・・・がががが・・・カミデス・・」ちょっとづつ言葉になってきた
ダニアが別の所を調整する
「なにやらボーッと見えて来たような」神四号
ブランが後頭部のネジを何本か廻す
「おおっ臭い?はじめての経験じゃ」髪四号
あっネジが一本ぬけてしまった・・・www
「ネジが一本抜けるってやばくないですか」ゴブヨ
「あれはね、人間:アンドロイド間の調整ボルト、抜くと本人は完全に
人間として自覚するのさ、ネジ一本欠けたほうが人間らしいしね」
しかもみるみる容姿が女体化していく、やばいだろ裸は・・・
「はやく服を持ってきて下さい」ゴブヨが叫ぶ
「大丈夫、服も自動的に発注される、自動通販システムだから」
「わ、わたしは誰?」ついに自我システムが活動を開始したのだろう
「神様ですよ、分かりますか?」ゴブヨが問いかける
「か、神???私が?ご冗談を・・」
「あ、しまった神様は憑依したけど自我システム起動時に忘却してしまったかも」
「ま、まずいでしょ、それは、どうするんですか?」ゴブヨ
「つまり、普通の人間がいま生まれたと言う事さ14歳だけどね」
「か、神様消えた?なんという事を」ゴブヨ
「しょうがないだろ。緊急だったんだから」シンジ
「か、神殺し~罰あたりませんか?」
「で、だれが育てるんですかこの子?」ゴブヨ
「勿論、ゴブヨ君とゴトウさんの間に生まれたお子様だよ、戸籍上はね」
「それこそ神への冒涜です、どこの世界に8歳児から14歳の少女が生めるの
ですか?怒りますよ」ゴブヨ
「だって法律上仕方がないのだよ」シンジ
「ネジが一本抜けたって実は大変な事だったんでしょ?」
「そうみたいだね、もう取り返しが付かないし元には戻れない」シンジ
「我はかまわない、実際に我の分身だしゴブヨとの子ならなおさら」ゴトウ
「神様はよくても私は駄目です、こんな馬鹿な事受け入れられません」ゴブヨ
「あくまでも法律上だから」シンジ
「シンジ様は私の夫なのにいいんですかそれで?」
「仕方が無い事です、今回の事はすべて想定外、他にどうすることも出来ない」
「問題は神様は休暇中、いつでも逃げれる無責任さって事!」ゴブヨ
「ばかもの、そんな事するわけがない、当然責任はとるぞ」
「いいんですか?事実上の私との結婚みたいなものですけど」ゴブヨ
「望ところじゃ、責任は全てわれがとる、シンジもきっと分かってくれる」
「しかし、シンジ様との結婚は解消されてなくこのまま行けば姦通罪で
ヘタしたら処刑対象です、シンジ様は王族なのですから」ゴブヨ
「随分不敬な事をいうもんじゃな、我はゴブヨに指一本触れていない
姦通罪とは酷すぎるだろう」ゴトウ
「しかし、なんと言おうとこうしてお子がいる事実世間は認めませんわ」ゴブヨ
「これは王であるシンジに解決してもらうしかない、どうするのだ?」
「くうう、勝手に神様を人間化したのは私の責任、・・・断腸の思いですが
姦通罪は適用外かと思います、しかしゴブヨを愛する気持ちは変わりません」
「具体的にどうするかと問うてるのじゃ、ハッキリせい」ゴトウ
「2人が愛し合ってるのなら諦めます」シンジ
「そ、そんなぁ・・わたしはシンジ様だけを愛してるのに」号泣するゴブヨ
「仕方がないじゃないか、こうして子まで作られたら・・・」シンジ
「ひどい・・・私が産んだんじゃないのに」ゴブヨ
「しかし、ではどうすばいいのですか?」シンジ
なんか唐突に修羅場・・・
「私が処分されればすむことなんでしょ?」突然生まれた謎のお子
「ばかを言わないでください、経緯はともかく人間を簡単に処分などできません」
ダニア
「だって不幸の原因は私にありますから」ヨヨヨヨとなくお子
「あああ、ゴトウ様のご威光が急速にしぼんで来てます」ブラン
「いかん、このままではこの船の維持も怪しい、通常システムに切り替え準備だ」
「我が人類に不幸をまいたので威光がしぼんでしまったのじゃな」
「みつかった!」ワン
「え?なにが?」
「抜けたネジですよ」ワン、即座にギュギュギュと締める
「ん、わらわは神四号じゃ、みなどうした?」意識がもどったみたいだ
全員が顔を見合わせた・・・そして大爆笑
「とんでもない事件になるところだったわい」ゴトウ
へたり込むゴブヨとシンジ
「よかったぁ」感涙にむせぶ
「ん、わらわはホムンクルスで実体化しただけじゃ、そんなに可笑しいのか?」
「いえ、そんなことは」ダニア
珍道中はつづく




