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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
第二章 ときをかける幼女
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解決の糸口

ウラアールと脳内神様、ゴブヨ達は無事救出されるのだろうか

「神様!」

「おう出来たか?」


「はい、なんとか私の全魔力量の2~3倍程度の魔力発電機が出来ました」

「ちっさいのう・・・」


「だって100p魔石ですよ、それも粗悪品の、これが限界です」

「まあよい、まずは半分を使ってアスタージナスに詳細を連絡じゃ」


「ですが、私の夢まくらでは相手は記憶出来ません」

「ばか、それはタイムトラベルするからじゃ、パラドックスが生じ無い

現空間での通信なら相互通信絶対に可能なはず」つまり通常の思念通信

魔力発電機による思念通信は未来では既存技術当然ゴブヨLABで再現可能

「なるほど・・とにかく時間を合わせてクリスティーナ様のゴーストを

この刑務所に寄越してもらうのですね」


「誰にも気づかれてはならん、王様保有の氷結縮小魔法も行使してもらう」

「わかりました。今回は失敗したらあとが有りませんから慎重に行います」

「うむ、一度きりの伸るか反るかの作戦じゃぬかるなよ」神


深夜12時


「作戦実行します」ゴブヨが魔自家発電機のスイッチをオンにする


「ザザザザ・・・」「酷い雑音です」ゴブヨ

「ばか、それは雑音ではない、魔力が吸い取られてる音じゃ、早くせい」


「アスタージナス様聞こえますか、こちらウラアール」

「おお、其方は思念通信も使えるのか・・あれ?其方は無限牢獄に囚われてるはず

いかにして通信できてるのじゃ?」


「時間と魔力がありませんそれを説明してる時間ありません、単刀直入に言います

すぐに刑務所にクリスティーナ様に扮したゴーストを派遣してください」


「わ、わかった理由は聞くまい、すぐに救いにまいるぞ」

「今の時間(深夜)不寝番の衛兵のみと思われますが絶対に発見されては

困るので王様も同行頂き、発見されない様お願いします」


「うむ、見つかったら氷結縮小魔法を使う、案ずるな。もう通信は出来ぬので

あろう、雑音から察するにどんどん魔力を吸い取られてるに違いない」


「は、ゴーストが到着しましたらアスタージナス様から思念通信一回だけ

発信下さい。多分王様の魔力はほとんど尽きてしまうと思いますが」


「案ずるな愛する娘を救う為命と引き換えでも構わん」


「ニセ、クリスティーナ様果たして通じますか?」

「我の研究では無限牢獄のセキュリティチェックは音声認証と顔認証

そして王家ならば紋章に間違いがなければ多分通るはず」


「ならばなぜゴーストだけでは駄目なのですか?」

「ゴーストが発せるのは自分の声だけじゃクリスティーナの声色は

出来ない、だから魔法を付加して声帯を作り同じ声にする必要があるのじゃ」


「なるほど、やっとで全部分かりましたぁ!」

「いちいち全部説明しないと分からないのか其方は?」

「ですがクリスティーナ様とはほとんど会話したことが(なくどうやって声紋を

コピーするのでしょう?」


「其方も融通がきかぬのう?未来の大王の声紋ならLABに保管されてる年齢相応に

加工鶴だけで人工音声など簡単じゃ」

「なるほど、その手がありましたか」

「とにかくやりかたは我に任せておけばよい」神


数分後


「今刑務所の中に入った」アスタージナスからの短い思念通信が届く

「よし、ゴブヨ頼む」


「はい、」「ビビビビビ・・・」魔法練習場で日頃練習してきた甲斐があった

というか神様から伝授された魔法を詠唱しただけ。


「神様がいろいろ詠唱を教えてくれたお陰です」ゴブヨ

「うむ、実は詠唱と言うのは発動させるためのパスワードだからな」神

「他人がどんな魔法を使ってるのかは分からなくてもパスワードさえ解明

出来れば無限に魔法を増やせるんでしたよね」ゴブヨ


「まあ、理論上は無限だが個々の魔力量は有限だ」

「あううう、それが問題かも・・」


「だが今回は魔力発電機で補ってるから声帯付与魔法程度なら大丈夫じゃ」


「さて、どうなることやら」


ゴーストクリスティーナが刑務所内に入っていく時は深夜真っ暗かつ誰もいない

いるのは巡回の不寝番衛兵のみ。しかも定時巡回なので時間は把握してる


「よし、これで10分間は衛兵がこない、行くぞ」ゴーストと透明化した王が

ウラアールが収監されてる牢獄へと急ぐ


「門番だけはどうしょうもない、眠らせるぞ」

牢獄を見張っている看守2人を「ビビビビ」氷結縮小魔法で固めた


「交代まで時間がない急ぐぞ」サササササ


「さて、ここからが問題、ゴーストクリスティーナ頼む」

「はい、」もちろん声を操ってるのはアスタージナス王声帯模写みたいな感覚

「なるほど、声帯付与魔法か・・考えたな」感心するアスタージナス


「わたしはクリスティーナ、ウラアールの罪を不問とします解き放ちなさい」


なにやら不思議な光がクリスティーナを包む、セキュリティチェック?


「ガチャ」


牢が開き同時にウラアールの意識も戻された、大成功だ!


「さ、急ぎましょう時間がありません」声色使ってるゴースト


「いや、クリスティーナ様も救います」ウラアール

裏の事情を知ってるアスタージナス王が驚く


「そ、それは後の事でいいではないか」

「いえ、今じゃないと他兄弟達の身が危ういのです」ウラアール

「なにか深い事情があるのだな、分かった危険は多いがやってみてくれ」


今度はウラアール本人がクリスティーナの罪を不問にする

「ガチャ」牢が開き同時にクリスティーナが目覚める


「ウラアール様、私を解放してくれるのですか?」


「話は後にせい、今はここから出るぞ」アスタージナス

「これを使うのじゃ」王宮へと移動出来る使い捨てペンダントを各人に渡し

ゴーストは消滅させた。


「急げ!余は固めた衛兵共を解放してから王宮に戻る」


王室専用移動の間に無事移動した2人・・・


「あ、あの」クリステーナ

「初めて声をだされましたね」ウラアール


「実はいろいろ個人的な事情があり発声を控えていたのです」クリスティーナ

「やはり、そうだと思ってました」ウラアール


「そして今回の事件、てっきり私はウラアール様に害されたと思ってました」

「クリスティーナ様は私の姉です様つけはやめてください」


「ですが、いままで一度たりとも姉らしい事もせず無視同然でしたから」

気恥ずかしそうに俯くクリスティーナ


王が戻るまで移動の間から出てはならないと指示を受けてるので狭い部屋で

ふたりはゴソゴソ会話してる。


どちらも3歳児というのに驚く程の聡明さ


「詳しいことは後で聞きますが今は王族のためお互いに協力しましょう」

ウラアール


「王族の危機・・知りませんでした」クリスティーナ


「王が戻ったら全て話します」


「ボワン」アスタージナス王が戻って来た


「大成功じゃ、我が娘達よよくぞ無事で」嬉しくて2人を抱え上げる王

「おひげがいたーい」無邪気な3歳児を演じる2人


「其方達のせいじゃ、お陰でここのところ寝不足で疲れ切っていたのじゃ」

「まんまとダクーミ様の計略に掛かってるのですね」ウラアール


「え?ダクーミの計略?なんだそれは初耳じゃ」

「おとうさま、いつまでこんな狭い部屋でやりとりするんですか?」

「スマンスマン、ここを出よう」


ようやく3人は王の間へ移動出来た

「だが、其方の話だとここは危ない不寝番衛兵が聞き耳をたてているからな」

「はい、敵側の間者かも知れません、迂闊な言動は命取りでしょう」


「今日はこのまま3人で寝て明日其方達を隠れ家に案内する」

「用意がいいのですね」思念通信でウラアールが話す


※魔発電機は性能が劣悪だが100P魔石仕様なので数日間位は

細々と発電してくれてる、短距離での思念通信なら問題無い

今後残りの発電量を使用しゴブヨの体内にも微量ながらチャージされる

当然幼女ウラアール&ゴブヨの魔力も回復しつつあるがとても微量にて

MAXチャージには時間がかかる

残念ながら膨大な魔力を要する「夢まくら」は当分使えない


「うむ、全ては神の啓示じゃ、我は訳もわからず指示された行動をとった

結果的に其方達を救う事ができそうじゃ、ありがたい」


「とにかく疲れました・・もう起きてられません」クリスティーナ

「ふぁああ、私もです」ウラアール  やはり3歳児双子


「絶対に我が守ってみせる」父親として王として固く決意したアスタージナス







最近短めでスイマセン<(_ _)>

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