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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
新章 冒険編
160/179

実行

ついに物語はクリスティーナ(17代アスタージナス王)誕生まで遡ります

「王様、見て下さい元気なお子様ですよ」メイドが息を弾ませて報告する

「でかした、フロレンッツェア、で男か女か?」


「はい、双子の姉妹でございます」

「おおっ双子か!」


「はい、ジルベッタ様に続く直系、王位継承2位と3位にお子様です」


「これは急いで名を決めなければな!」


そう、時代は16代アスタージナス国、将来大銀河を制する大王17代

アスタージナスが生まれた瞬間だったのだった


「残念ですが双子の場合は妹君はお妃様の手から離れて育てるのが定めで

ございます」執事


「うむ、分かっておる妹の方は姉の万一の為の影武者扱いなのは当然じゃ」





「な、なぜですか?納得出来ません」ゴブヨは憤慨する

「ばかもの、当然だろう敵はクリスティーナを最初から乗っ取る計画なのだ

それを妨害したら即ビックバーンフラグ確定じゃ」


「し、しかしそれでは万が一があったら本当に我らは敵に蹂躙されてしまいます」


「分からん奴だな、これは我が考えたシナリオ通り、想定内なのだ」神

「それは分かりますが・・・悪の首魁が大王なんて受け入れられません」


「其方はアホか?そうしないためにわざわざ策を巡らせてここまでたどり着いた

忘れたのか?」


「で、ですが・・・」


「ですがもへちまもない。これしか方法がないのじゃ」神

「わ、分かりました神様を信じます」ゴブヨ


「うむ、信じる者は救われるのじゃ」神

「なんか神様自身から言われるとさすがに神々しいですね」


「ばかもん、我は神じゃ、当然である」神


「と、ところでどうやって双子の姉妹に敵と我々は憑依出来たのですか?」


「秘密漏洩の危険があるからそれは言えないと申したであろう」

「ですが、ここまでたどり着いたのですから今更秘密もなにも」


「ま、それはそうじゃな、今回だけの大サービスじゃぞ」

「出血大サービス、大売り出し今なら半額!ですね」


「我はパチンコ屋かそれともスーパーか!」

「まあよい、実際の所はそれほど難しい方法ではなかったからな」


「わくわく、どきどき」ゴブヨ


「ガキか!」

「はい、私幼女です」

「ま、幼女なら仕方が無いな」


「神様はまた得意のじらしプレーですか幼女に?」

「ばかもん、それでは我はまるで変態~とまれではないか!」

「あら、どこでシンジ様のアーカイブご覧になったのでしょう」

「ばかもん、もともと先代神の記録じゃシンジより先に我の方がとっくに

閲覧済じゃ」神


「話をそらして、じらしプレー・・・」

「ご、ごほん、まあよい実はな・・・」


「はい」目を輝かすゴブヨ

「そんなキラキラした目で見られたら真相聞いたらガッカリされそうじゃわい」


「はやく、はやく」


「カイトの遺伝子には我々のDNAを少し混ぜて置いたので当然敵は

憑依者として最適任と選ぶはず、何しろ根底は滋賀内人のDNAじゃからな」


「全人類で唯一無二の存在ですから他に適任者などありえませんね」ゴブヨ

「うむ、必然と敵はカイトのコピーを作り過去に送り出したのじゃ」


「もーう神様ったら、そこまでは誰でも分かってることですし何の説明にも

なってませんわ」


「慌てるでない、話には順序というのがあるのじゃ」

「神様が勿体付けてるだけですね」


「じゃ、ここで話やめるか」

「そんなぁ、そこから先が聞けなければゴブヨ死んでしまいます」


「幼女のくせに好奇心旺盛なのも困った物よ」

「幼女のくせにとは酷いです、DVいえパワハラですわ」


「神様をパワハラ呼ばわりか・・・まあ確かにパワハラし放題の存在ではあるな」


「話をつづけるがよいか?」神

「もう、それを言いたいのは私の方です」


「とにかくカイトが選ばれたのは我の作戦通り」

「でも、どうやってカイト様のDNAを過去に送ったのですか?」

「過去の世界に先に行き、共犯者を仕立て上げたのじゃ」

「な、なんと?そんなことが可能なのですか?」


「先代神もそうやってダクーミを巧みに利用した」

「ですが滋賀様以外には憑依出来ない筈」


「憑依ではない夢のなかでの啓示じゃよ」

「なるほど」膝をポーンと叩くゴブヨ


「現地で協力者を作り上げて受け入れ体制を作ったのじゃ」

「しかし、受け入れ体制ってどうやってですか?」


「双子の長女だけ神様が用意させた生体アンドロイドにすり替えたのじゃ」

「ちょ、ちょっとお待ちください!!!」


「ん?なんじゃ?」


「時系列がおかしすぎます。生体アンドロイドはクリスティーナ様のお子様

MS姉妹が完成させた技術。まだ生まれてません」ゴブヨ


「精神体である神、もしくは敵の首魁には時系列などは存在しない」

「しかもその生体アンドロイドは現世の科学力でも判別不可能レベル」


「あ、ありえません、どうやって?」

「だから我に時系列は存在しない、未来の技術を協力者に伝授しただけ」


「それこそあり得ません、MS様の技術は高度な研究設備があっての事

中世18世紀位の科学力しかなかった16代アスタージナス時代にそのような

施設など絶対に作れません」ゴブヨ


「そなたは頭が硬いのう?本当に幼女か?」

「双子が生まれたのですから事実なんでしょうけど・・・私には何が何だか」


「こちらの地球には魔石も聖水も豊富にあるという事実忘れたか?」

「はあ?」


「ここまで話してもワカランのか・・こっちが「はあ」じゃよ」神


「ま、魔法ですか?」

「それ以外になにがあるのだ?」


「なるほど協力者に魔法を伝授したと」

「シンジが言っていたとおり魔法は科学じゃ能力次第でなんでも作り出せる

我は神様、全知全能」ドヤ顔神様


「分かってきました、協力者に魔法を唱えさせて生体アンドロイドを作り上げ

その後でカイト様のDNAを注入した?」


「当時の言い方では「召喚人間」ともいうな」神


「な、なるほど!!!!わかりました!確かに召喚人間は魔法で作りますね」

合点がいったゴブヨ


「しかし、DNAは時間移動不可能」神様

「え・・・そんなぁ!それでは振り出しに戻るではないですか!」

「だから申しておろう?魔法は作り手次第だと」神様

「呪文にDNAを込めた?」


「やっとで分かってきたか!カイトにその呪文を研究させたのだ」

「一見カイトが開発したように見せかけて神様が伝授したのですね」ゴブヨ

「ふ、分かったか?下々の人間よ」

「私を協力者として認めていただけるのならそのような見下した言い方

気分悪いです。いいですよ私抜けますから」ゴブヨ


「これこれ、其方がいなければ我は何にも出来ないのじゃ」

「じゃ、態度あらためてください」


「悪かった悪かった」神様冷汗タラタラ


「話を戻すが敵はクリスティーナだけに呪いを掛けたと思ってるが

我々も同時に妹の方に呪文を掛けてこのように乗っ取りに成功したのじゃよ」


「なんか可愛そうな姉妹ですね、オリジナルは処分されてしまったのですか?」

「ふ、敵はそう思ってるが実は我も協力者を洗脳して有る場所に縮小して保存

してある姉妹ともな」神様


「先の先を読んでるのですね」ゴブヨ

「当たり前じゃ、誰に向かって・・あ、いや何でも無い」神


「肝心のダクーミは何か知ってるのでしょうか?」

「いや、シンジが開発したスパイ粒子を潜入させたが今の所一切の

繋がりをみせていない、多分敵は最後まで知らせないつもりであろう」


「なぜでしょう?共謀した方が成功しやすいのに?」

「敵とてバカではない極力タイムパラドックスと未来との繋がりを抑えようと

してるのだろう」


「なるほど、あくまでもダクーミ1人が成したことにすれば都合の良い

パラレルワールドが完成できますね」ゴブヨ


「ふ、我らとて同じ事をするまでよ。こちらの都合通りにな」

「ですが、あまりにも事が上手くいかないと逆に現世で宇宙破壊が早まり

ませんか?」ゴブヨ


「だから!ゴブータが別に動いてると言ったであろう?つまりは共同作戦

我々はできるだけ時間を稼ぐ目的もあるのだ」神


「過去と現在の共同作戦って前代未聞ですね」ゴブヨ

「いや、我は未来からも情報を抜きまくってるから過去現在未来じゃ」

「確かそんな歌ありましたね~」

「ばかもん、それは現在、過去、未来じゃ」

「さすがなんでも知ってる神様」


「つまり過去作戦がダメって分かった敵が宇宙を吹っ飛ばそうとしても

ゴブータ様が敵国民全員を洗脳して阻止する?」


「どうじゃ?楽しい作戦じゃろ?」


「裏切られた敵の親玉はさぞかし地団駄踏みそうですね」

「愉快愉快、神を騙した当然の罰じゃ」神


「で、妹の方の名前はなんというのですか?」


「ウラアールと言う」神

「あれ~それっておかしいですわ」


「おかしくなんて無いぞ、我が操作すればこれぐらいなんと言うことはない」

「それでは第二側室様にウラアール様は生まれないのですね」


「うむ、もともと双子みたいな2人だったが今度は本当に双子じゃ」

「なるほどこのまま現世に繋がっても幸せよりの都合修正ですね確かに」

「で、あろう?神様だって粋なんじゃよ」

「それは自分で言う事では無い気が・・・」


「其方ではそんな気の利いたセリフ無理だから自分で言うしかない」

「また!幼女と思ってあなどってますね!」憤慨ゴブヨ

「幼女というかなんというか其方に人生の機微はまだ無理じゃて」神

「ふーんだ!」


「で、我思うところあってわざとダクーミの息が掛かった養母を得る」

「な、なんと大胆な・・」

「当たり前じゃダクーミ側の情報を一番得やすいからな。ダクーミにすれば

自分自身しか味方はいないと覚悟してる。当然クリスティーナを亡き者に

するべく早い段階で工作するに決まってるからな」


「なるほど・・・敵は別々ながら目的は同じなんですね」

「しかも敵首魁にバレないように工作せねばならん」神


「ダクーミの忠実な僕を装えばウラアール自身を後継に命ずるかもしれんしな」

「なるほど、万一失敗したときの保険ですね」


「敵も色々やってくるはず、こちらの思い通りには行かないだろう保険はいくつ

掛けても損はない」神


「さて、準備は万端後は成果をご覧じろじゃ」神




さて蛇がでるかヘビが出るか・・・・


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