次へのステップ
期が熟してきました
ついに人類が太陽系以外の恒星に到達する時が来た
「皆、覚悟はいいか?もしかしたら二度と戻ってこれないかもしれないぞ」
念を押すスタージナス
「いまさら、何を言いますか、ここにいる皆はすでに覚悟決めてます」ダニア
「よし、では出発じゃ・・・ポチ」
ボタンを戻すよりも早く探査機は遙か4.5光年先のイリウスα星系第三惑星
付近に到着した。
「やりました、大成功です」感極まるブラン、ついに長年の夢がかなった瞬間
「あっけないな、実にあっけない」スタージナス
「ここまでの準備があってこその今ですから」ダニア
「うむ、確かにこれは人類の偉業じゃ」スタージナス
「それにしても計画が決まってからの二日間みなほとんど寝てないだろ?」
スタージナス
「は、なにしろ急でしたので」イーシャ
「それにしても元の原型が分からないほどの魔改造を施したもんじゃな」スタージナス
「御意、短時間で作ったにしては上出来だと思ってます」ブラン
元の宇宙船がどの形だったかも分からないほどグチャグチャに装備されている
「流線型が理想ではなかったのか?」スタージナス
「そんな時間ありませんでした、とにかく詰め込むだけ詰め込みましたから」
ダニア
「無事第三惑星付近に到着しました」アンドロイドA
「この惑星の諸元は?」ブラン
「は、地球での観測データーとほぼ一致しています」アンドロイドB
「ハビタルゾーンからやや外側に外れてます、平均気温マイナス50度
地球面積の約1.2倍の面積ほとんどが氷で覆われた岩石惑星です」
アンドロイドC
「分析結果によりますと氷のほとんどが高純度聖水と判明しました」エイムズ
「おおっそれは素晴らしい、ここは拠点に出来るな」スタージナス
「御意、なお生命反応はありません、大気もありません」ブラン
「衛星は5つ程ありました、どれも極小です聖水隕石?かも知れません」ダニア
「数周衛星軌道で調査後一旦この惑星に着陸しませんか?」ダニア
「うむ、皆はどう思う?」スタージナス
「異論ありません」一同
念の為20周ほどグルグル回って地形を3Dマッピングした後着陸地点を調査
最適地点を見つけ出した。
「この惑星が唯一テラフォーミングできそうな惑星なのだな?」スタージナス
「イリウスα星系は太陽と比べて比較的若い星で太陽光成分が若干違います」ダニア
「うむ、テラフォーミングするのならそこら辺の調査が必要じゃな」
「多分SBなら調整可能範囲でしょう」ダニア
「なるほどそれで少し太陽と比べて青く感じるのだな」ジパン
「太陽とほぼ同じ大きさ、主系列星です」ブラン
「惑星は岩石惑星が3つガス惑星が2つですが特徴的なのはイリウスに一番近い
惑星が超巨大ガス惑星という所です、連星になりそこねた模様です」
「恒星の多くはこのような超巨大惑星を連ねてる場合が多く太陽系式の方が
圧倒的に少ないケースです」ブラン
「MSレーターの探査によりイリウス系内の資源調査がほぼ終わりましたが
資源埋蔵量は太陽系よりも2倍近く多いです。これは人類にとっては有益な
星系と言えます、最初の訪問星としては大当たりかもしれません」ダニア
「ズズズズズ・・・」
ついに人類が系外惑星に降り立つ日が来た
「無人調査もしないでいきなり着陸とはなんと無謀な・・・」スタージナス
「発案者がなにいってるんですか!」ジパン
「我はちょっととなりの星を見に行こうと言っただけ、これほど大げさな事を
しろとは言っていない」スタージナス
「しかし、折角訪れたのですからなにかしら成果欲しいですし」ブラン
「尾ひれをつけて我に便乗した輩だらけで収拾がついてない」呆れるスタージナス
「我1人に責任押しつけて、皆が勝手に想像力働かせすぎの結果がこの宇宙船って
ことだろうて」スタージナス
「人間の業そのままの形ですね」ごつごつの宇宙船を見上げたイーシャ
「さ、皆さんノーマルスーツ着用し外に出てみましょう」ブラン
「む、重力は地球とほぼ同じじゃな」スタージナス
「残念ながら生物はいなくて大気もありません」ダニア
「というか全部氷の世界じゃな」スタージナス
「どうしますか?SB張りますか?」ブラン
「うむ今回は最小限のSBにしておこう、ここに恒久基地を作るかは
大王の判断を要するからな」スタージナス
高さ200m直径1Km半円ドーム式のSBが展開されて即座に呼吸可能な
循環プラントが設置された、聖水が豊富なお陰でなんでも出来る。
小一時間でSB内に空気が満たされノーマルスーツ着用の必要が無くなった
素早く作業用ロボットが展開され機材を荷下ろししていく
月面基地の時と同じに居住モジュールが置かれ地下坑道が施設された
「驚愕の分析結果が出てきました」チェリオット
「なんとこの惑星は魔石コアに近い生分のコアからなり聖水が吸着されて
今の大きさに成長した模様です」エイムズ
「ば、ばかな、それではまるで聖水隕石と同じではないか」スタージナス
「しかし、分析データーが示しています」ビヨン
「ありえるのか?」スタージナス
「ありえるのかもなにも現実に存在してますからね」ブラン
「た、たしかに」
「成分を分析しましたが№36聖水隕石には及ばないもののそれに次ぐ
純度と判明しました、これは未曾有の資源となりましょう」ダニア
「人類だけでは使い切れない量じゃな」スタージナス
「ちょっと見学のつもりがとんでもない事になりつつあるな」
「これはもう少しこの地に滞在して調査が必要でしょう」ブラン
「しかし、1週間ぐらいで戻らなければ大王が心配して救援部隊派遣しかねない」
スタージナス
「ゲート通信なんとか間に合いましたからテストしてみましょう」セイラ
「うむ、せめて安否を知らせなければな」スタージナス
「セット完了、通信テスト・・・」ミライ
「とりあえず符号を送ることは出来ましたから一安心です」ミライ
「テストを兼ねて聖水サンプルを冥王星に輸送してみます」セイラ
「無事成功しました。多分有人移動も可能です」ミライ
「うむ、これでいざとなった時の退路は確保出来たな」ダニア
「この惑星は人工物ではないのか?」スタージナス
「ありえません・・・ありえない筈です・・・しかし・・・」ダニア
「魔石コアなどが自然に発生するものなのか・・・」ダニア
「もし、仮に人工物としたら我ら人類などは遙かに及ばない科学力だな」
「御意、もしかしたらこのイリウス星すら・・・」ガクブル、ダニア
「なぜ、そんな事をする?意味は?」スタージナス
「分かるはずありません」ダニア
「ハビタルゾーンからやや外にあり聖水惑星などと・・あまりにも人類に
都合良すぎないか?」スタージナス
「まるで知的生命体をわざと発生させないように、かつ人類が利用しやすい様に」
ダニアうなる
「この惑星の成分調査全て完了しました、聖水以外にも有益な鉱物も多数
埋蔵されています。信じられませんが全て結晶の形で・・・」エイムズ
「とってください、使ってくださいと言わんばかりじゃな」スタージナス
「なんか気味が悪すぎます」セイラ
「しかしこれは現実・・・」ブラン
「公転周期が判明しました」チェリオット
「自転速度は24時間00分00秒、公転周期は365日・・・」
「更に地軸が15度ほど傾いてますので四季があると思います」
「言葉も無いな」スタージナス
「はやくテラフォーミングしてくださいと言われてる気分です」ブラン
「太陽光分析も終わりました・・・こっこれは」エイムズ
「火星のワン式SBの調光成分と全く同じ・・・ば、ばかな」ビヨン
「SB化すればすぐに農作物出来るという訳だな」スタージナス
「人工太陽だとしたら間近に巨大ガス惑星を配置する意味がわかりません」ダニア
「多分、元のイリウスを魔改造してこの第三惑星も後から追加したのだろう」
スタージナス
「なんの意味があるのでしょう?」ダニア
「我々のために準備してくれていたのだろう」スタージナス
「誰が?」ジパン
「そんなこと我が分かるわけない!」スタージナス
驚愕の事実は大王に全て報告されたが全人類には刺激が強すぎるので
しばらくは秘匿することになった。当然だろう
「これは次の星も調べなくてはならんな」スタージナス
「残念ですがここから最も近い星は23.7光年先、現状では到達不可能です」
ブラン
「しかし、これだけ巨大な魔石があり聖水も資源も豊富なこの惑星を拠点にすれば
あっというまに新型船など作れます」ブラン
「当初計画していたよりも数段前倒しで進められるのだな」スタージナス
「は、コストもほとんど掛かりませんし、ここから資源を送れば大黒字です」
ダニア
なんと2日後大王とウラアールがお忍びでゲートを通り視察に訪れたのだ
「馬鹿者、まだ有人テストしてないのに世界の王が危険を冒してなんとする」
マジぎれスタージナス
「いてもたってもいられなくて危険を承知で来ちゃいました」アスタージナス
「でも遠路はるばるという感じしませんでしたわ、冥王星までの旅のほうが
はるかに長距離に感じました」ウラアール
「まずは其方らのお陰で冥王星までのゲート設置が合法になったのを感謝する」
スタージナス
「あら、ほめて頂けるのですか。嬉しいです」アスタージナス
「多分ロビー大変だったとは想像がつくわい」スタージナス
「ま、苦労話をするのが大王の仕事ではありませんからね、ね!ダニア」
「これはしたり、一本とられました」ダニア
「急ごしらえでろくな設備ありませんがどうぞおくつろぎください」ブラン
「かと思いましてアナハイムに頼んで急遽こちら仕様のモジュール大量に
もってきました、ま、お祝い代わりです」アスタージナス
「大量って・・・大量の域を超えてます。これでは恒久基地作れます」ブラン
あとからあとからゲートをくぐり大量の物資と人員が到着してくる。
「あの~一応秘匿なんですよね?」セイラ
「はい、今回来て頂いた人員は全てアナハイム社の精鋭たちと王立魔法院の
S級研究者のみ。情報を漏洩する輩は1人もいません、というか口封じ魔法掛けさせて
頂いてます、秘密漏洩は処刑必至が志願の第一条件です」アスタージナス
「シレっと恐ろしい事を言うもんじゃ、ウチの大王様は」呆れるスタージナス
直径100Kmのワン式SBが急遽作られ完全自動農場が作られ更に
畜産SB、養殖SBなどが続々建設され自給自足体制が整った
「これでは1千万人でも住めそうだな」スタージナス
「実際は当面⒉万人規模で回すつもりです、それ以上は秘密維持が難しいですから」
アスタージナス
「面倒な領地問題は解決してるのか?」スタージナス
「はい、南極と同じでどこの国のものでもありません、コクレン管理とします」
アスタージナス
「たわけ!事実上コクレン負担金の8割を拠出してるUSAとEUが実権を
握ってると言え!」スタージナス
「建前は大事なんです」ウラアール
「政治は難しそう・・・」MSコンビ
「貴方達の方がよほど難しいわ」アスタージナス
急遽作られた宮廷分所(笑)にてささやかな建国?パーティーが開かれた
「建国もなにもまだ人類はなにも知らされてないのだろ?」スタージナス
「はい、刺激が強すぎるので今玉虫色に脚本作ってるところです」ウラアール
「改竄と捏造と歪曲は罪そのものじゃ」スタージナス
「知らないほうが幸せの時もありますから」アスタージナス
「話は変わるがこの惑星の魔石の埋蔵量はどのくらいなのだ?」スタージナス
「は、信じてもらえないかも知れませんが今まで人類が消費した総量の
100兆倍以上の埋蔵量です、まあ無尽蔵ということですね」ブラン
「どうやら魔石コアの中心部で今でも魔石が精製されてる様なのです」ダニア
「なに?つまりまだ成長してる?」スタージナス
「信じられない科学力と申しますか・・・人工物ならばの仮定ですが」ダニア
「今の人類の科学力では自然なのか人工なのかも分からないのですね」
アスタージナス
「はい、今の所不明としか言えません」ブラン
「決めましたここをイリウス星前線基地として魔石、鉱物採取を目的とした
都市を造ります」アスタージナス
「アナハイム社と東インド会社の支店を作ってもいいか?」スタージナス
「運送業と開拓業は必要ですから是非お願いします」ウラアール
「ここに恒星間移動用時空船の工場を作らさせて下さい」ブラン
「そんな事はアナハイム社内で決めて下さい」事実上の黙認、アスタージナス
「となると最終的には億単位の移民を要するな」スタージナス
「各地から移民を募りましょう」ウラアール
「その前に公表ですね」セイラ
「そうですね、全てが整ってからマスコミに公表しましょう」アスタージナス
「惑星全域SB化しましょう、その方が効率的です」ブラン
「移民が決まってからにしてください、まだ詳細な探査が完了してません
テラフォーミング化してしまえばこの惑星の貴重なオリジナル状態が
失われてしまいますから」アスタージナス
「は、確かにその通り、開発だけが全てではありませんね」ブラン
「ダイソン球化とコロニー建設はどうしますか?」セイラ
「それも時期尚早でしょう、人類は110億しかいません太陽系開発だけでも
全然足りてません」アスタージナス
「どうしても理解出来ないのですけど」イーシャ
「うむ、USAが建国してはや10年以上、なのに全く人口の上下がないな」
「これだけ貧困対策して民は救われたはずなのに一向に人口が増加しません」
「2年事に国勢調査行っていますが全く上下がありません」ウラアール
「なにかの意思?」スタージナス
「人知を越えてます」アスタージナス
「内輪なので話しますがMSが研究を凍結してる人間バンクが実現したら
人口が増えることがあっても減少することはなくなりますね」イーシャ
「あと、召喚人間とクローン人間は問題有りますが生体アンドロイドの
開発はやはり将来の人類発展のため必要かと」ダニア
「まさか・・・神はそれを望んでいる?」スタージナス
「もはや、他の恒星系に進出するのなら人間バンク化と生体アンドロイドしか
道はなさそうですね」アスタージナス
「それを行う為には恒星間移動計画と共に人類による審判が必要だろう」
スタージナス
「生きる権利も保障しなくてはなりませんが「死ぬ権利」も必要でしょう」
アスタージナス
「あと、生体アンドロイドが人格を持ったらどう扱うのか・・人間として
認めるのか、それとも明確に分けるべきなのか、倫理感も問われます」ウラアール
「人間も永遠の命だけを望んでるわけではないだろうな」スタージナス
「今回の冥王星宇宙港への法整備よりももっと厳しくてハードルが高い
政治的手腕が求められますね」ウラアール
「人間の尊厳の問題だからな・・・」スタージナス
「分かりました、その件は私とウラアールの仕事、誰にも任せられませんから」
決意を新たにするアスタージナス
「押しつけてしまって申し訳無いが其方達だけが頼りじゃ」スタージナス
「と言う事でセイラとミライ、2人の研究にGOサインだ」ダニア
「かしこまりました、誠心誠意を持って研究に取り組みます」MS
「冷やかし見学のはずがとんでもない人類への飛躍になりそうだな」
スタージナス
「今回は無謀と思いましたがスタージナス様の慧眼には驚いてます」ブラン
「其方が言う言葉なのか?無法人間ブランのくせに」呆れるスタージナス
「いえいえ、勝手に1光年跳躍は行ってましたが(舌ペロ)いきなりイリウス
という発想は私にもありませんでしたし、さすがスタージナス様の威光、ごり押し
度合いも桁違いだと感服しました、人間やはり権力は持つべきだと」ブラン
「うむ、我はブランにへんな方向性を与えてしまったようじゃな」スタージナス
パーティ会場の皆が大爆笑
「ブランそれは違うぞ、スタージナス様の今までの人類への貢献度が無茶を
容認されたと言う事じゃ、悔しかったら実績を積むしかない」ダニア
「はは、頑張ります」ブラン
「ときに厳しく時に優しく、時に無茶もごり押し、最終的には人類に益を
もたらす、スタージナス様は人類の希望、太陽そのものです」ジパン
「其方に言われると酒で絡まれたとしか思えないのが不思議じゃ」スタージナス
「私はこれしきりの酒で酔ったりしません」足元ヘロヘロのジパンが強がる
「しかし本当に人類は他の星に到達出来たのですね、こんな目出度い日は
ありませんぞ」大感激のダニア(ヘロヘロ)
「どうも男衆はお酒の力で気が大きくなりすぎてます」ほろ酔い大王色っぽい
「これ、大王も飲み過ぎじゃ」心配するタラン
「今日は無礼講ですわ、こんな良き日は私も初めてです」珍しく酔ってるウラアール
「うむ、内輪だけというのも酔わせる原因だな、正に無礼講がうれしい」
スタージナスもかなり酔ってきてる
「それにしても、ダニア様の開発した生体アンドロイド君達はすごいですね
お酒飲めるんですね」MSはそっちに興味津々
「は、我ら3人いえ3体は飲食も可能なアンドロイドです、勿論味も分かります
しかし毒を盛られても死にません(笑)」エイムズ
「変な話でスイマセンが排泄は?」ミライ
「は、ほとんどが消化されますが最終的には粉末という形でゴミ箱に転送
されます。」ビヨン
「つまり、見た目だけの生体ではなくてちゃんと体内も生体なのね」セイラ
「は、人体とは大きく構想が違いますが栄養を動力エネルギーに変換してるのは
間違いありません、食事以外でも摂取可能ですけど」チェリオット
「身体能力は今はリミッタ働かせてますが外せば人間の10倍以上の力を
出せる設計です。」
「で、通信はホストと繋がってるの?」セイラ
「いえ、今回は秘匿任務なので繋げてませんがメモリーチップに記録はしてます」
エイムズ
「こんな質問失礼ですけど、寿命は?」ミライ
「は?寿命ですか?、部品を常に交換してるので命令がない限り無限です」ビヨン
「完璧・・・」感激のMS
「例えば私の意識チップを搭載することは可能かしら」セイラ
急に思念通信が来た!
「まだこれは秘密ですが可能です」エイムズ
「まあ、思念通信も出来るのね」ミライ
「機械式思念通信を開発したのはセイラ様だと聞いてますが?」チェリオット
「さすがダニア様早速導入してくれてるんだ」感心するミライ
通常会話に戻る
「これは量産化をまつだけね」セイラ
「いま、実用化、量産化にむけてデーターを蓄積してる段階です」エイムズ
また思念通信でセイラが質問する
「貴方達に意識は存在してるの?」
「意識??そのようなものが何かは存じませんが自分の考えで行動は出来ます
しかし自動的に制約される機能も存在してます。」ビヨン
「通常のアンドロイド達も数体一緒に働かせると自然にリーダー格が
形成されますが、貴方達にもリーダーはいるの?」ミライ
「は、初めから私エイムズが3体のリーダーとして生産されてます」エイムズ
「個性ははじめから?」セイラ
「いえ、それは自然発生です、初めは皆同じ性格でした」ビヨン
「情報を完全共有してるのに個性が生まれるのは不思議ね」ミライ
「ですが人間でも双子とかで全く同じ環境で育てられても個性は生じます」
チェリオット
「私の見解では人類でもアンドロイドでも名前を得た瞬間から個性が
芽生えるとの研究結果を得てます」セイラ
「なるほど、思い当たる節がありますね」エイムズ
「分かりました、ありがとうございます」ミライ
見渡すとヘロヘロの皆はその場に寝込んで熟睡しはじめてる起きてるのは
アンドロイド達とMSだけ
「これは困りましたね、さあアンドロイドさん手伝いますから皆さんに毛布
かけて上げてください」MS
「は、」アンドロイド
「寝床にお運び致しましょう、お目覚めしない様に注意しますから」ビヨン
「申し訳ありませんがお願いします」ミライ
ヒョイヒョイと担ぎあげるアンドロイドに感心するミライ
「身体能力10倍本当なのね」
「能力発揮の初仕事が酔っ払いのお世話とは人類史に刻まれる偉業ですわね」
2人は大爆笑
人類にとって次の足がかり?大いなる謎を残しつつ・・




