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それって異世界転生とちゃうちゃう!  作者: kou2199
スピンオフ 火星
134/179

移民

スピンオフスタートです

この物語は火星テラフォーミングが完成し20億の民の一部4億人が

火星に移民を始めた頃の話・・・・・




火星の朝は早い


火星は農業立国、みな大規模農業で生計を立てている


オレはワン、250年の眠りから覚めたら火星に送られた一般民

祖国は「シン国」15歳の時に村の集会所に村人全員が集められ

役人が何か言ったのは覚えているがそこから先の事は分からない

月の移民管理局で目が覚めた。ビックリしたなんと250年も時が経っていたからだ

「お、おらはどうしたらええだか?」お先真っ暗


「さあ、貴方達は解放されました、一応ここの施設で事情をお聴きしますが

何も危害は加えませんどうかご安心下さい我々は貴方達の味方です」

優しい女性事務員さんがおら達に説明してくれた。


おら達はとにかくビックリした、見た事も無い機械と見た事も無い人達、服装

言葉遣い。しかしなぜだか言葉だけは通じる???不思議でしょうが無い


ところが女性担当官もなぜ言葉が通じるのかを同じに不思議がる

「これは研究課題ですがとりあえず言葉が通じるのはありがたいことですね」

おら達も同じ考えだ。


「さて、今後の予定ですが、まず今の世界を理解していただきます。とても

受け入れがたいとは思いますがどうかご理解いただき現実を受け入れてください

私達は全面的に協力いたします」担当官


最初に行ったのは施設内の見学、ここの施設には「今」を勉強出来る資料館が

いろいろそなわっている。とりあえず順路を進むだけで300年前から現在までの

歴史が理解出来る仕組み。ほとんどが画面が動く?不思議な魔法の装置だ

なんと音も同時に聞こえる。おそろしい・・・


「あの・・・箱の中の人は大変ではないだか?」我が村の長が尋ねる

「大丈夫です、いまは箱の中の人の事は無視して歴史を勉強しください」担当員

「んだか・・」


なんと後ろからジパン国の民も同じ様に見学会に来てる

「うわあ、ジパンだ、おら達はころされる~」逃げ惑う村民、過去にいろいろあった

「大丈夫ですジパンの方達も同じ様に過去から来ましたがいまリハビリ中です」


「だか?でもおら達はジパンの民は怖い、なるべく遠ざけてくんろ」村長

「わかりました配慮いたします」担当員


「しかし、ご理解下さい現在はシン国とジパン国は友好国、お互いを助け合い

世界でも有数の技術立国を目指し協力しあってる関係ですから」担当員


2日掛けて歴史を学んだおら達、受け入れの有無ではなく事実は認識しなくては

ならないと皆自覚した。「生きていく為にはしょうがないだ」村長


幸いなことにおら達村民30人全員がおなじ敷地内で暮らし家族事に部屋が

与えられてる。とは言え見た事も無い家具や調度品、建物・・なにもかもが違う


なによりも違うのが朝起きても野良仕事に出なくても良いところ・・・

生まれてから今日(15歳)まで毎日朝から晩まで働きずくめだったのに

ほんの少しの食料で耐えてきた。みてみろオレはガリガリだ


なのにこちらに来てから勉強はするものの3食の心配をしなくてもいい生活

目が覚めてから数日間は「体を慣らす為」と得体の知れないスープだけの

食事だったが今はとんでもない美味しさの食事が勝手に出てくる・・・

しかも量がタップリお腹一杯食べても誰も文句言わない・・ここは天国なのか?


「今はリハビリ中なので食事の手配はこちらでしますが退所後は自活して

いただきます。いずれは国の発展の為にご協力を頂きますので」担当員


百姓しかしたことが無い村民達やはり希望は農業に従事することと希望書を

提出した。


「それでは明日から別の施設に移動頂き農業について研修して頂きます」担当員

「あの~おら達は別々にされるのか?」村長

「いえ、皆様は最後まで一緒に生活していただきます自立後も同じ名前の

村をつくりますのでそちらに移動してもらいます」担当員


「おら達は最終的にどこに移動するだか?」村長

「はい、先日テラフォーミングが完成した火星が最終目的地です」担当員

「おら達が生まれ育った地球では暮らせないのだか?」村長

「残念ですが地球では暮らせません、今我が国では火星事業を完成させなくて

はならないのです、どうかご協力お願いします」深々と頭をさげる担当員


その夜、全員集会所に集まり村人で協議する


「口調は丁寧だが結局の所おらたちは火星とかいう星に厄介払い、眠らされる

前のお国と同じだ」村民A

「そうだ、そうだ、おら達はなんにも言えない結局奴隷と同じなんだ」村民B

「村長、ここを逃げ出すことはできないだか?」村民C


「しーーー、迂闊な事を言ってはならん、お前達も聞かされたはず。お上に

たてついたら「処刑」されると」村長


「結局おら達の命なんてお上の指先一つでどうにでもなる・・・」

オイオイと泣き出す女、子供達


「だが、考えてみてくれ、今日までこうやって生きてこられたのはお上の慈悲

それどころか教育まで与えてもらっている。少しはお上に恩返しも必要ではないか?」


「んだんだ、火星とかいう所に行ってみてから文句を言っても遅くねえだ」村民C

「なんでも火星に行けばおら達の土地をくれるとの話、しかも担当員様の言うには

年貢などはないとか」ワン


「ば、ばかな年貢がなくてどうやってお上は食べていくのだ?」村民D

「難しい話はわかんねいだどもどうやら作った米は全て買い取ってくれるらしい」

村長


「ね、年貢を取らねえどころかゼニまでくれる?な馬鹿な話があるか?」村民A

「わがんね、わがんねーがなんかからくりが有るにちげいねえ」村長


「それに聞く所によると新しい村の周りの村も全て今までの村人達が移り住むとの事

ならば今までとなんら変わんねーと思うだ」村民C


「んでは我々は火星移住に賛成ということで担当員様に伝えるぞええな?」村長

「おおっそうと決まったら明日からの農業実習頑張ねばな!おまんま食う為じゃ」


「おう!」

生まれてから死ぬまで同じ村で過ごす村民達、結束力は高い


しかし翌日早くも決意が揺らぐ・・・


「こっこれで農業実習?・・・こんな広大な土地おら達だけで耕すだか?」

腰抜かす村民達、何しろ視界に見える全ての土地が村民達の実習地だというのだ


「オラ駄目だぁ!こんな土地全部なんて死ねと言われてるのも同じだ」村民D泣叫ぶ


「担当員様、どうか御慈悲を~」すがりつく村長


「あら、この程度なら一日で作付け完了出来ますわ」今まで優しかった女担当員が

村民には鬼に見えた瞬間、なんかメガネがキラリンと光ってる気が・・・


「し、しかしそれは無理ですだ」村長


「説明が足りなくてスイマセン、当然全ては機械が行ってくれます、皆様は

その機械の扱い方を学んでいただくのです」担当員


「ガガガガガ」突然沸いてきた?機械達

「うわあ、竜じゃ竜が襲ってきた」逃げ惑う村民達


「いえいえ、これは竜じゃありません、皆様が操作する機械達です」担当員

「しかし、こんな巨大な機械どうやって操作するのか・・・」村民B


「はい、全ての操作はこちらの「タブレット」で行って頂きます」担当員

「はあ?」

「こちらの画面通りに入力していただければ後は全自動で機械が動きます

皆様は機械の動きをこのタブレットで監視するだけです。異常が起きたら「停止」

ボタンで機械を止めて「自動修理」ボタンで直すだけです」担当員


「早速やってみてください」担当員が村長にタブレットを渡す

「はい、ここに何を耕すのかとかを入力してみてくだい」担当員

うら若い女性担当員がスラッとした指先で村長に説明してくれる・・・


「ああ、おらも教わりたい・・・」年頃のワンは別方向にベクトルを動かす


「今回は実用的な「サツマイモ」と「ジャガイモ」と「カボチャ」を植えます」

担当員


「しかし、にては居ても微妙に耕し方が違う作物ですだが?」村民C

「わざと種類を変えてます、大丈夫機械が自動でやってくれますから」担当員

「はあ、」


「では、ここのボタンを押して「実行」させてください」担当員

「ここじゃな」村長がおそるおそるボタンを押す


「グワーン」大小20程の機械達が農作を始める


「よく見てて下さいね」担当員

「あ、5号機が異常を示してますだ」ワンが気づく

「はい、それではワンさん5号機を止めてみて下さい」担当員が手招きしてくれた

「おおっオラがか?」真っ赤に照れるワン

「あら、ボタン押すだけですわ」担当員が優しくワンの手をとる


「おおおおおお、おら女子の手に触るのは初めてじゃああ」ワン大感激

「はいはい、わかりましたからボタン押して下さい」手慣れた担当員


「ポチ」


「続けて自動診断システムが作動し診断後修理箇所を断定します」担当員

「おお、なんかここが赤く光ってる」ワン

「はい、故障箇所が分かりました、魔履帯が断裂したのですね」担当員

「ど、どうすればいいだ?」ワン


「はい、履帯は魔物なので自動的に直ります、ほら、もう直りました」担当員

「うわー、これは気味が悪い」驚く村民D


「それでは村長再稼働させて下さい」担当員

「おっもうわかったぞ、ここを押すんだな」村長

「覚えが早くて助かりますわ」担当員


「いや、担当員様の教え方が上手いだ」村長


「無事機械が動き出したので、皆さんそろそろお昼ご飯にしましょう」担当員

休憩所に戻ると女性担当員全員で心のこもった昼食を準備してくれていた

「さあ、食べてください、全てここ月実習所でとれた作物です」担当員達


「おおおおっ信じられない味、これは今までおら達が作った野菜よりも

遙かに美味しい・・・」たまげる村長


「はい、作る作物に応じて気温管理や水管理、全て最良になるようにプログラミング

されていますから。でもこれで終わりではありません日々改良はされてますから」


「こっこれは命がこもっている」オイオイ号泣しだす村民達

「今までおら達はお上に命じられるままただ毎日野良仕事してその日だけを

生きてきたじゃ。野菜食べても美味しいなんて思ったことが無い」村長

「なのに、ここの野菜には生きてきた喜びが溢れてる・・感動しました」村長


「私達は皆様を単なる農業従事者とは思ってません、皆さん人間なのです

感情があるのです、生きる喜び耕す喜びを一緒に共感したいのです」もらい泣き担当員


「是非我々を火星に住まわせて下さい」いつのまにか担当員の手を持ち嘆願する村長

「エロじじい」ワンは心の中で思ったが感動の場面でそれはKYだから言わない


「し、しかしこんな農作業は初めてですだ・・・こんな楽でいいのだか?」


「今日は実習ですからお膳立ては全て揃ってますが、実際の耕作ではやるべき事が

山ほどあります、ノンビリなんて出来ませんから」担当員


「うむ、早く一人前の仕事が出来る様にがんばりますだ」村長いちいち手を握る


夕方、実習時間終了


「どうですか?出来ましたよ一日で」ドヤ顔担当員


「すごいですだ、これだけの土地を我らだけで耕すとは・・・」村長

「収穫までがお仕事です、明日からも仕事いそがしいですよ」担当員

全員一列に整列して担当員にお辞儀して解散となった

「あざーした!」


「お疲れ様ですそれでは明朝7時にこの場所に集合です」

「え?7時?そんな遅くていいのだか?」大概農民の朝は5時が相場

「まあ、今は実習です、皆様のリハビリも兼ねてますので」担当員


「おら、こんな早くウチに帰ったことないだよ」5時帰宅に戸惑う村民

最新鋭の住居モジュールなのに移民局が配慮してくれてなんとなく昔風の

部屋格好にしてくれたので大分違和感が無くなって来た我が家・・


「おとう今帰った」ワンは寝たきりの父親に挨拶する

「お帰り、すまんのうワンひとりに負担掛けて」涙する父親

「いや、おいらはおとうが生きてくれてるだけで嬉しい」


「お上の慈悲でお医者に掛かることが出来てな、どうやら時間は掛かるが

直るそうじゃ」父親


「そんな馬鹿な、前は助かる見込みはないと医者に突き放されたのに・・」ワン

「250年眠った甲斐があったわい、早く元気になりまた畑にでるぞ」父親


年寄り染みてるがこの父親はまだ40前、だが250年前なら寿命だったはす

両親とワンの3人家族なのだが妹のヨンだけが未だに行方不明・・

「はやくヨンがみつかるといいな」ワンの願い


村の集会所に集められたときに器量よしのヨンだけは引き離されてしまったのだ


「大丈夫、きっとどこかで生きてるはずよ」母親がなぐさめる


収穫までの3週間みっちりと実習教育を受けようやく担当員からのお墨付きを得た

「皆さん今日まで本当にご苦労様でした、もう教える事はありません、いよいよ

明日は火星に旅立ってもらいます」担当員


「担当員様とお別れなのか?」号泣する村長、ちゃっかり手を握りしめて

「私達も皆様のことは生涯忘れません、お互いに頑張りましょう」担当員

「あの、その、最後にオレのお願いいいだか?」ワン

「はい、ワンさん何でしょう?」担当員


「あ、握手してください~」顔真っ赤のワン

「あらあら、はい、それでは」


なんと担当員握手どころかハグしてくれてほっぺたにちゅーしてくれた

「わわわわ・・・」ワン

「かわいい・・・私ねショタなの」担当員

「ショタ?」


「なんでもない、それではワン君も元気でね」担当員


こうしてオレの甘酸っぱい初恋は終わった


「あれほどアタックしたのにのれんに腕押しだったわい」落胆村長

村民一同大笑い


翌日まるでお上り「農協」然とした一行がガヤガヤと移民局を出て空港に向かう


「おおおおっ移民局以外ははじめてじゃが、見た事も無い建物ばかり

おら達は本当に未来に来たのじゃな」村長


「さ、駅から空港に向かいますよ」昨日とは違う担当員のお姉さん


「ドヒューーーン」魔超伝導リニアが唸りを上げて時速2000Kmで空港に向かう

「うわーーー、なななんだこれは~」村民全員膝を抱え頭を隠す・・・

「ご心配いりません、楽にしてくださいね」見慣れた光景なのか落ち着き払う担当


「え、もう着いたのだか?」

「はい、空港に到着しました」僅か20分の電車の旅


空港に着くと見た事も無い人波、息も出来ない

「皆さんはぐれないで下さいね、私の後ろから離れないで下さい~」担当員

こんな所で迷子になったら一大事、皆必死で担当員にしがみつく

「しがみつかれると歩けませ~ん」

「だども、離れたら大変だし」村民D


「火星行き154便は20分後に出発です」アナウンスされる

「さ、20番ゲートに行きますよ」担当員


「ゲートに着きました。中にはいりましょう」担当員

中に入ると比較的広い空間だったがいったいここからなにで移動するのか?

村民達には全く理解出来ない


「さ、皆さんあの丸い円の中に集まって下さい」担当員


「はい、10秒前、5秒前、3,2,1」


「うわあああ、なんだあこの目眩はぁ・・・」

「お前達顔が歪んでるぞ」

「村長だってくにゃくにゃですだ」

「おおお、我々はまた騙されて眠らされるのか?」村民Cが絶叫する

「なみあみだぶぶつ・・・」念仏を唱えるおばあさん


目の前が突然明るくなって歪みが消えた


「はい、お疲れ様でした到着です」火星担当員が出迎えてくれた

「はあ?」


「火星に着きましたよ」

「ば、ばかな・・・・」村長


皆おそるおそるゲートから出ると・・先ほどとは全く違う空港

「本当に火星についただか?」ワン


「さ、皆様村に移動しますよ」担当員

「おお、さっきの電車に乗るだな」村民A


「ドッヒューン」


月施設を出発してから僅か1時間足らずでおいらたちは新しい村に到着した

見渡す限りなにもない、無限の広野に感じる


「お、おら達30人これから一生ここでくらすだな・・・」なぜかみな泣き崩れる

「今はなにもありませんが皆様が努力してくれればきっと楽園になります」担当員

「確かに今まではぬるま湯だったようだ、これは本気にならねば」気を引き締める村長

「さ、泣き言などは言ってられねえ、ここはおら達の戦場じゃ」


「おう」


「盛り上がってるとこ申し訳ありませんが集落に案内させて頂きます」担当員

「おねげいしますだ」深々と頭をさげる村長


「さ、ここが皆様が暮らす集落です」担当員


「信じられねえだ、こんな贅沢で大きい家に住めるだか?」村長

「はい、国からの援助で農作物が収穫出来るまでの生活費と住居費は無料です」

担当員


「それとは別に移民全てに支給される支度金、火星特別手当も増額されて金30枚

1人毎に支給されます、現金をもつてきましたので今から支給いたします」


「と、とんでもねえだおら達がそんなことされるいわれはねえだ」村長


「いえいえ、移民されたかた全員が同じ待遇ですからご心配なく」担当員


「農作物が収穫されるまで無料といいましたが実際は一年間の猶予措置となります

ですから短期間で収穫できる作物を耕し現金収入を得て下さい、最初の一年が

勝負ですよ」担当員


「ですが一番収入を得られるのはやはり稲作です、最終目標にして下さい」担当員

「しかし、そんなにかんたんに畑から田んぼに変換できるのだか?」村長

「はい、冬の無収穫時期に土壌改造システムを使えば1~2ヶ月で変更出来ます

そのための費用はすべて初回に限り国が負担します」担当員


「な、なんでお上はそこまでしてくれるだか?」村長

「本音を言えば稲作、特にコシヒカリの需要がとてつもないからです」担当員

「しかし、シン国時代は米は作れたがあまり美味しくなかっただ」村民B


「はい、承知してます、しかし火星で供給される稲作用水№36はとてつもなく

美味しいお米をもたらしてくれるのです、火星にしかありません」担当員


「おお、なんだかしらねえけんども魔法の水があるのだな?」村長

「はい、ですからこの村の将来は明るいのです、頑張って下さい」担当員


「ともかく明日から計画通りに畑たがやすがじゃ」村長

「おおっ」一同


「意気込みは分かりますが明日はまだ農作機が届きません、2~3日お待ちください」

担当員


「なんだかなぁ・・」村民

「いや、きっと担当員様はおら達にこの村になれる為に3日間くれただ」ワン

「そっそうか・・・気がつかなかった」村長


「ご、ごほん、それは誤解ですわ、でも機械がきても研修に1週間はかかります」

担当員


「な、なんか月での担当員様も女神に見えたがここの担当員さまも聖女様にみえる」

エロ村長がはじまった


「そ、そんなあ、私は与えられた仕事をこなしてるだけ。」真っ赤になる担当員

「とにかく明日から言われた通りに勉強するだ、よろしくおねげいしますだ」村長


「あと政府からの方針で皆様を読み書き出来る様にご指導します」

「え、百姓のおら達に勉強はいらねえだ」村民C


「いえ、ドンドン新しく導入される農作機の取り扱いにやはり読み書きは必要です

お国が無料で教えてくれるのでご心配なく」担当員


「しかし、朝から晩まで農作業するおら達に時間はねえだ」村民C

「5時に仕事終わるのですから7時ぐらいまでは時間あるはずです」担当員

「本当に我が儘ばかりの奴らばかりですまねえ、村長のおらが責任持って

勉強させますから、明日からどうかよろしくおねげえしますだ」村長


「ほれ、皆も頭さげんか」一喝する村長


「へへっ~」村長に言われればにべもない


「機械が届く明後日まで時間がタップリあるから明日は8時間勉強しますだ」村長

「しかし、火星に来たばかりでお疲れでは?」担当員

「体動かさないで疲れたもねえだ」村長


「わかりました、それでは明日、明後日はみっちりしごきますね」担当員

「お、お手柔らかに願いますだぁ」大爆笑の一同


火星の朝は早い

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