道筋
スキルは大きく5つに分類される。
【神級】【伝説級】【極上級】【上級】【通常】。
これは装備品などにも使われるランク基準であり、【極上級】がいわゆる市場に出回る最高品質のものということになる。
「【伝説級】より上は聞いたことすらないな……」
「ライルさんの【ネクロマンス】は【伝説級】ですが、このままスキルツリーを強化していくと【神級】になるスキルではありますよ」
「そうなのか……」
ちなみに【剣術の極意】でも【極上級】ということなので、【伝説級】はそれこそ、同じ時代に複数人が現れることはないようなレベルのスキルということらしかった。
「で、その【運命操作】はどういうスキルなんだ」
「文字通り、運命を左右するスキル。ラック系最強のスキルになります」
「ラック系か……」
【幸運】【激運】【強運】など、運に作用する様々なスキルが存在するが、その最強ということは……。
「ほとんど自分の思い通りにことを運べる。兄が50レベルまで【剣術】を高められたことも、いま勇者として活動していることも、なんなら、あの日ライルさんが店を空けていたことすらも、全て……」
「なるほど……」
だとすれば相当な強敵だ。
むしろあまり積極的に相手のスキル適用範囲にぶつかれば、自分たちが強くなる芽すらつまれる恐れがあるほどだ。
「そんな相手にどうするんだ?」
「幸い私の【鑑定】もレベル40を超えています。本来は自身のスキルを上手く引き上げ、兄の持つスキルの適用範囲を外れることを考えていましたが……」
言い淀んでいることから本人がどう思っているかが窺い知れるな……。
「私では……止めることが難しいことはわかっているんです……」
いくら【鑑定】を事細かにできたとしても、【運命操作】の前には無力だろう。
「対抗できるとすれば同じ【神級】のスキル。ライルさんの【ネクロマンス】のスキルツリーを完成させていくことで、突破口を探るしか……」
「それで俺に声をかけたのか……」
多分だが、ここまでに様々な葛藤があって、いまようやくこうして、人を使うことを選んだのだと思う。
メルトにとってみれば最後にわらをも掴むような思いだったかもしれない。
そうだとすれば、あのとき殺される覚悟を持って俺と対峙したこともなんとなくだが納得ができた。
「俺の目的はあいつへの復讐だ。それが達成できるなら、願ったり叶ったりだ」
「ありがとうございます……!」
涙を浮かべて答えるメルト。
「兄のスキルは基本的には剣術系ですが、基礎的な魔法や武器の扱いも可能です。パーティーということであれば最強の魔道士もセット、そして近接では【剣聖】シールさんもいます」
「シールは敵になるのか?」
「わかりません……ですが、兄のスキルを考えるなら、最悪を想定したほうがいいです」
「それはそうか……」
だがどうしても、シールが敵になるビジョンは見えない。
それはそれでいいだろう。俺はどんな形であってもシールを迎えに行くのだから。たとえ【運命操作】が絡んで戦う必要が出たとしても、シールとならなんとかなる。不思議とそう、ベクトたちが言っている気がした。
「私は【鑑定】以外だと、回復が多少できる程度です」
「だったら仲間もいた方がいいのか……?」
「同じ目的であれば……ただライルさんは【使役】さえ覚えれば竜を使う事もできるはずですから、パーティーを組めずとも頭数は揃えられます。なんなら【死の軍団】は文字通り、軍を操作する戦争用レベルのスキルですから」
「恐ろしいな……」
「ですから、【伝説級】のスキルなんです」
改めてそう伝えられると落ち着かないものがあった。
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