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基準

「ミレイさん、例えば剣士としてCランクでやってる人の【剣術】のスキルって、レベルはどのくらいになるのかわかるかな?」


 Cランクを指定したのはそれがいわゆるプロの冒険者の基準になっているからだ。

 Dランクまではある程度、努力と経験で到達すると言われている。一方Cランクに求められる力は、戦闘能力だけに特化させる場合武装した兵士10人分とも言われている。これは魔法を含めた特別な才能なしにはたどり着けない領域だ。


 ということでざっくりと目標確認のための質問だったんだが、ミレイさんには別の意味で聞こえたらしい。


「え? どうしたんですか? テイマーだって悪くないですよっ! 大丈夫です! きっとライルさんにもまた良い相棒が……」

「違う違う、そうじゃなくて……純粋に気になったんだよ」


 まくしたてるミレイさんをなだめて改めて尋ねる。


「そうですか……うーん……Cランクだとだいたいその職種に最も求められるスキルは10くらいまでは上がっていることが多いと思いますよ」


 あれ? 思ってるより低いな。


「ちなみにだけど、Aランクだとどうなんだ?」

「Aランクですか? そうですね……20にいっている人とそうでない人がいるくらい、でしょうか。スキルレベルは15を超えると著しく伸び悩みますからね」

「なるほど……」

「そもそも15を超えてくると別のスキルにグレードアップしていることも多いですから。【剣術】であれば【剣術の極意】や【上級剣術】みたいに派生して進化していきます」

「全然知らなかった……」

「もー。情報収集は冒険者の基本ですよ!」


 子どもを叱るように「メッ!」とかやってくるミレイさんは可愛いのは可愛いんだが今は置いておこう。

 これはもしかしてだが、知らないうちに結構とんでもないスキルを手にしていたかも知れない。

 後で整理しよう。【投擲】も【棒術】も、もしかすると【剣術】あたりもグレードアップできる可能性がある。


「ありがとう。また明日くるよ」

「あっ。話をそらしましたね? もう……わかりました。お待ちしております!」


 なにはともあれ明日からが楽しみだな……。

 こうなってくると同じ種族を倒し続けるのもいいかもしれない。少なくとも勇者であるヴィルトを意識するならば、剣の実力は最低限整えておきたいところだった。


「確か今の剣術って……少なくとも20はあったはずだよな?」


 確認をしながらギルドを後にした。

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