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婚約破棄?貴方のことなんか愛しておりませんので

「ルーエル・アレグラシア!俺は今ここで、お前との婚約を破棄させてもらう!この、最大の悪女め!伯爵家のものとして、恥ずかしくないのか!」

貴方の口から、そんな戯言が聞こえる。高いところに立って、ぎゃあぎゃあとうるさいですね。動物ですか?さすがにこの目の前のチンパンジーは一応第一王子なのだからそうは言わないけど。

「あら王子。頭でも打ってしまわれたのですか?」

真っ赤になった、王子様。本当に猿みたい。王子って、金髪で青目の普通のイケメンなんですよ?ただ、頭の方が退化してしまってるみたいだけど

「ルーエル様!そのようなことをおっしゃらないでください!私は今、謝っていただければ貴方を許します!」

あ、頭の中がお花畑さん。ピンク色の髪とか、ヤバいですね。ゆうて私の髪は白銀なんですけど。話がそれました。彼女はアーリャ・ヴェルキリア。確か、準男爵だったっけ?格下です。王子をたぶらかして、しかも私がいじめたということで婚約破棄しようというわけでしょうか。

「こんなに可憐なアーリャを学園で陰湿にイジメるとは、それでも貴族か!」

なにいってるんでしょ、この阿保。私が、アーリャをいじめた?どんな幻覚を見ていらっしゃるのでしょう。

「王子、私は確かにその方を快く思っていませんが、いじめなどはしていませんわ。むしろ、かかわりたくありませんもの。ねぇ、皆さん。」

私の周りの令嬢たちは頷く。みんな、そんなぶりっ子嫌いなんですよ。おわかりになられましたか?チンパン...王子。

「そんな...ひどいです...」

「貴様!学園でもそうやってアーリャに悪口をたたいていたんだろう!」

ウソ泣きお疲れ様です。アーリャ。そしてアホ王子はきれいに騙されまして。それでも次期王ですの?

「アーリャ様。準男爵ともあろう貴族が人前で泣くものではありませんわ。王子、婚約破棄でしたわね?謹んで、お受けいたします。」

「な!?まてルーエル!」

「婚約者でもないのです、呼び捨てにしないでくださいまし?」

そう吐き捨ててから、その場を後にする。

私の知ったことではないが、今回のパーティはこの後皆そそくさと帰ったためすぐに終わったらしい

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