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閑話 ハーレムを目指して

なんと本日、ブックマーク数が100件を突破いたしました。

これも皆様の応援を頂いた結果だと内心叫び出したいほど喜んでおります。

今後もどうかこの未熟者の書く物語にお付き合いして頂けたら幸いです。誠にありがとうございます!


今回は勇者ネオライフ視点の閑話で、かなり短めです。

≪王様に謁見して装備を頂いたのはいいんですけど、誰にも同行してもらえなかったのは痛いですねー≫


「まあいいさ。一人旅もそれはそれで気楽そうで悪くない」


≪それに私もついてますからね。単騎で魔王討伐も夢じゃないですよフフフ≫


「…それはさすがにきつそうだから勘弁だな」



勇者召喚の祭壇から出ると、王の使いの人が迎えに来てくれていた。

魔王の誕生と勇者の召喚が行われる時に、空に二つ満月が浮かぶと言い伝えられていて、それを確認して急いでこちらに向かったとかなんとか。お疲れ様です。

月が二つあるって言うのは異世界じゃ割とある設定だけど、この世界じゃ魔王と勇者召喚の目印なのか。他にも何か意味があったりするのかな?


案内されるままに王様のもとに向かって謁見させられたけど、そんなにあっさり通していいものなんだろうか。勇者がシリアルキラーとかだったらどうするつもりなんだか。いやそういう奴はそもそも召喚されないか。

で、魔王討伐の命を受けて、王の名のもとにあらゆる関所やら立ち入り禁止区域やらに足を踏み入れることができる通行許可証や装備品とか路銀をもらって、そのままさっさと魔王倒してこいと言わんばかりに放り出されました。

いや別に乱暴されたわけでも極端に偉そうに言われたわけじゃないけど、もうちょっとなんか言葉があってもいいんじゃなかろうか。



≪この国の王様、最近まともに眠れてないみたいですし少しでも時間を節約したかったんじゃないですかね≫


「眠れてないって、なんで? 不眠症?」


≪魔王誕生の前兆として、各地の魔獣のテリトリーから魔獣が町や村に大規模な数を揃えて侵攻する現象が起こることがあるんですよ。一般的にはスタンピードって呼ばれてますね。それの対処とかに追われてるみたいでとにかく忙しいみたいですねー≫


「スタンピードね。…同行してくれる人がいなかったのはそれの対処にあたるだけで手一杯だってこともあるのかな」


≪実際、スタンピードに対処しきれず壊滅した町や村もいくつかあるみたいですね。人手不足だっていうのは嘘じゃないと思いますよ≫


「冒険始まる前からクライマックスの場所もあるのかよ。思ったよりこの世界ハードそうだな」


≪まぁ、中には被害がほとんどゼロで済んだ街もあるみたいですけど、これはまあレアケースですね。普通は少なくとも10人単位で死者が出るものですから≫



人の死がかなり身近にあるんだなこの世界。

オレも油断してるとあっさりやられた挙句あのちょっとやつれ気味の王様に『おお、ゆうしゃよしんでしまうとは以下略』とか言われかねん。…復活できるからかあんまり緊張感が湧かないな。



「そういえば、オレ以外に一人日本人が来てるって言ってたけど、その人もスタンピードに巻き込まれたりしてないのかな?」


≪…してるみたいですねー≫


「え、それ大丈夫だったのか? スキル無いんだったら魔獣相手に戦えないだろ」


≪いえ、むしろバッタバッタと魔獣を薙ぎ倒してたらしいですが……情報が一部隠蔽されてるので上手く検索できないみたいです。ごめんなさい≫


「ちょっと待てマジで何もんだその人」


≪いやー私に言われてもー……≫



怖いもの見たさに会ってみたいような、絶対に関わりたくないような…。

うん、一旦この話題は忘れようそうしよう。正直不気味すぎる。



≪それはそうと、魔王が召喚された時点で各大陸に魔王関連の拠点が発生するうえに、魔族が人類種に対して大規模な攻撃や陰謀を開始するので、早めにレベリングして拠点を一つずつ潰していくことをお勧めしますー≫


「ふーん、魔王が目覚めるまで魔族って何やってたんだろうな」


≪さぁ? 魔王がいない時には存在自体確認できないので、もしかしたら魔王と一緒に誕生しているのかもしれませんねー≫


「しっかし、何が楽しくて人類に牙をむいているのやら。例えばどんな方法で仕掛けてくるんだ?」


≪えーと、古代兵器の封印を解いて人の街に向かって使用したり、まるでスタンピードのように大量の魔獣を従えて攻めてきたりとその方法は様々です。人類に害をなす、っていう目的は共通のようですが≫


「鬱陶しいな。さっさと強くなって退治しないとハーレムも碌に作れそうにないし、頑張りますか」


≪どんだけハーレム作りたいんですか……。まぁその外見なら問題なく作れるでしょうねー。中性的過ぎて、寄ってくるのショタコンの女性ばっかりな気がしますけど≫


「…それを言わんでくれ。あと5年くらいすれば文句なしのイケメンになるはずだから。多分」



年上のショタコンに追われるのは正直ちょっと怖いから遠慮したい。つーか年齢は元のままでも良かったんだけどなぁ。

最初はハーレムまでとは言わんから、せめて同い年くらいの女の子との出会いとかあればいいなぁ。2、3歳くらいまでなら年上でもいいんだが。

さて、そのためにもまずは魔獣狩りをしてレベルを上げますか。RPG気分で始めてるけど大丈夫かな…。

お読み頂きありがとうございます。

今週社員旅行やらなんやらでゴタゴタしてて、次回更新は来週の日曜日(4/21)くらいになりそうです。

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 9/5から、BKブックス様より書籍化!  あれ、画像なんかちっちゃくね? スキル? ねぇよそんなもん! ~不遇者たちの才能開花~
― 新着の感想 ―
ああもうコイツと合わねぇ許せねぇ(理不尽)
[気になる点] 魔王って召喚されるもんなの?
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