よっぱらっておもわずほんねを
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お読みくださっている方々に感謝します。
今回は中盤あたりから主人公のIQが著しく下がるので、あらかじめご了承ください。
夜空を見上げながら、外で晩御飯。
今晩は日本で買ってきたお寿司のパックやらパーティセットやらを並べただけの手抜きである。
ホントはちゃんとした晩御飯を作る予定だったけど、夕方に宿のテラスで軽食をつまみながらまったりしてたら、勇者君たちが混ざってきて料理やお菓子を追加して、さらにそれを嗅ぎつけたヒューラさんやらラディア君まで混ざってきて、結局最終的に修業メンバーが全員揃ってしまったので(ry
で、結局そのまま皆で即席バイキングパーティに。どうしてこうなった。
「うおぉー! 寿司じゃー!!」
「ネオラうるさい! てかそれアロライスに生の魚乗っけただけでしょうが!」
「な、生の魚かぁ……ランドライナムで食べた海鮮丼ってやつにあたってから、生で食うのは控えてたんだけど……」
「あー、もしかして港のすぐ近くにあった定食屋かい? あの店の魚は新鮮さにはこだわってるみたいだけど、寄生虫とかの処理が甘いみたいだったからねー」
「はぁ!? あの店、そんな危険なもん売ってたのか!?」
「き、寄生虫っすか。ラディアさんよく回復できたっすねー」
「うぷ、……今更になってまた気分が悪くなってきた……」
お金を節約する意味もあって、基本普段は俺が炊事をしているから港町でも外食はほとんどしていなかったんだよな。
そのおかげでラディア君みたいに食あたりになることもなかった。……ラディア君には加熱済みの冷凍食品でも出しておくか。
「はぁ……こうしてのんびり飯が食えるのも、今日までかな」
「明日から戦争っすからねー。いや、カジカワさんやネオラさんならファストトラベルで帰れるんじゃないっすか?」
「俺たちだけ勝手に帰ってのんびりしてたら、他の班の士気に関わるだろ。皆で帰ろうにも、そのうち他の大陸の面子とも合流することになるだろうし」
「あー、ただでさえあの紫の隊長に目ぇつけられてるのに、自分たちだけ安全なところで休んでたら非難ゴーゴーでしょうねー」
鬼先生との組手や装備品の受け取り、あと物資の補給以外で戻るのは控えたほうがよさそうかな。
転移魔法を使って皆で帰ろうにも、人数が多すぎるから片道だけで精いっぱいらしいし。
……アルマママが魔力ポーションがぶ飲みしながらなら往復できるかもしれんが、あの人も重要な戦力だし転移魔法係にするにはもったいなさすぎる。
最早ちょっとしたパーティ会場と化した晩御飯中、日本からいくつか買ってきておいたお酒を注いで回ってみたり。
日本酒やら焼酎やら、あとウイスキーやジンなんかもいくつか買っておいた。俺が飲むためじゃなくて、こうやって普段お世話になっている人たちに飲ませてあげようと思ってのことだ。
酒飲みの人たちにとって、俺が持ってきたお酒は珍しい味わいらしく
ヒューラさんもいつものようにラッパ飲みするのかと思いきや、しげしげと注がれた酒を眺めながらゆっくり味わって飲んでいる。
……その隣では、スパディアのじい様がひたすら清酒をあおってらっしゃいますが。もう一升空けおったよこのジジイ。飲み過ぎやろ。
「ふぅん、どれもなんだか新鮮なような、懐かしいような不思議な味わいだねぇ。……美味いなぁ」
「むぅん、この清酒もなかなか味わい深く濃厚で、それでいてスッと喉を通るのぉ。うむうむいい酒じゃ」
「俺の故郷で売ってる酒です、よければ他にも色々試してみてください。……まあ、俺自身はお酒苦手なんですけど」
「なぬ、そりゃいかんのぉ。酒は他者との交流を円滑にする潤滑油じゃぞー、お主も少しは慣れておけ」
「そうそう、アンタいっつも酒を遠慮してるけど、たまには飲んで羽目を外すのも大事だよ?」
「いや、ヒューラさんはたまにじゃなくていつも飲んでるじゃないですか」
「問答無用っ!」
「わ、待っゴブガァッ!!?」
……無理やり口の中に酒瓶を突っ込まれ、その直後口の中いっぱいに広がる強いアルコールの味。
苦いわエグいわ甘いわで、酒のみの方々はこんなもんがなんで美味く感じられるのかいまだに俺には分かりませぬ……。
気管支に入りこんだ酒にむせて咳きこみまくる俺。
文字通り酒に溺れそうになってるんですがそれは。
「ゲッホゲホ、ガハッ! ひゅぅ……! ふぅ……! ちょ、ちょっと、お酒はホントに苦手なんですからやめてくださいよ……!」
「がっははは! 若いもんがなに言うとる! ほれ、もっとカパカパ飲まんかい!」
「嫌ですよ! もうそっちで全部飲んでください!」
「なぁにぃ、儂の酒が飲めんのかぁ!?」
「いや俺の持ってきた酒だっつの!」
「カジカワ、素が出てるよ。ほら、水でも飲んで口直ししな」
「す、すみません、……ゴファッ!? ひゅ、ヒューラさん、これ水じゃなくて水割りじゃないですか!」
「あ、ごめん間違えたわ。まあ薄まってるなら実質水みたいなもんだし大丈夫だろははは」
「大丈夫じゃないです……」
う、うっぷ、気持ち悪くなってきた……。
俺の場合、ほろ酔いでいい気分になる段階をすっ飛ばしてすぐに気分が悪くなってくるんだよなぁ。
……不味いわ気持ち悪いわ料理の味が全部お酒の味になるわで、だから酒の類はにがてなんですよー……。
「す、すみません、ちょっと向こうで休んできますので、あとてきとうにのんでてください」
「……か、梶川さん大丈夫か。呂律が怪しくなってきてるけど、介抱いるか?」
「だいじょうぶ、ネオラくんものむのはほどほどにしときなよー……オウップ……」
「お、おう。……明日の戦争大丈夫かあの人……」
やどやのベンチでよこになっているのですが、あたまのぶぶんがかたくて、ねごこちがいまいちです。てかあたまいたい。
まくら、だれかまくらをくださいなー……。
……む?
「……んん? やわらかい……」
とかおもってたら、ほんとにだれかがあたまをあげてまくらをしいてくれたようです。
なんてしんせつなひとだろうか。かんしゃ。
……てか、どなた?
「ヒカル、大丈夫?」
「んー……? アルマ? あー、だいじょぶだいじょぶ、ちょっとよっただけだからー、まくらありがとう」
あおむけになってうえをみあげると、アルマのかおがみえた。
む? このベンチのうらってかべじゃなかったっけ。なんでアルマのかおがみえるんだ?
……もしやこれは、ひざまくらというやつですか。じんせいはつたいけんだわー。
「……頭、痛くない?」
「んー、ひざまくらのおかげで、いたくない」
「なら、よかった。……ヒカルって、酔うとこんなふうになるんだ」
「うん。……にほんでも、のみかいのときによくねこんで、こんなふうにひとりでよこになってた」
「そう」
「で、となりのへやでばかさわぎしててさ、それがあたまにひびいてますますあたまいたくなんのよ。カンベンしてほしいよまったくさー」
「……そう」
なーんでこんなぐちをもらしてんですかね。
アルマもめいわくだろうに。ホントごめんねー。
「アルマはー、むこうでいっしょにのんだりたべたりしないのかー?」
「もうご飯は充分食べた。お酒は明日に響きそうだから、飲まされる前に出ていった」
「そっかー、おれもさっさとにげてりゃよかったなー、あ゛ー……」
「ヒカル、本当に大丈夫?」
「うん、だいじょうぶ。……ここんとこ、さけなんかのんでなかったのにつよいさけをのまされたから、いっきによいがまわったみたいだ」
「そう。お酒を飲んで、酔っぱらった時くらいは無理しなくていい。ヒカル、ここのところ頑張りすぎだと思うから」
「んー、どこがー?」
アルマのてが、おれのひたいにかかっている。つめたくてきもちいーなー。
「魔王を倒さないと、世界が滅ぶ。それは分かるけどヒカルばっかり無理をするのはよくない。たまにはこうやって愚痴の一つや二つ、言ってもいいと思う」
「そっかなー」
「うん。酔ってる時だけじゃなくて、つらい時はいつでも言ってほしい。ヒカルは、つらいことや思ったことを抱え込んでしまうみたいだから」
「そうかー」
「……私に、なにか言いたいことは、ないの?」
「んん……?」
なんかうつむきながらしょげたかおしてるけど、どしたの? おなかいたいの?
「ヒカルは、いつも私たちに気を使ってくれるけど、弱音や本音を言うことはあまりないように見えるの」
「えー、そうみえるかー?」
「うん。……こんな時だからこそ、普段言いにくいことを言ってもいいと思う。不平や不満なんかを、溜めすぎるのはよくないから」
「そうだねー、じゃあいわせてもらいますよーほんとにいいのかー?」
「うん、なんでも言って」
「じゃあ、アレだ、おれさぁ、こっちのせかいにくるまですっげーさみしいせいかつしててさー、アルマとごはんたべたりいっしょにかりに出かけたりしてるだけでもーすっげーたのしいんだよねー」
「うん。私も、ヒカルといるだけで、毎日楽しい。ニホンだと、どうだったの?」
「えーと、おふくろがしんでから、なにやってもぜんぜんたのしくなくて、いきてんのかしんでんのかじぶんでもわかんない、つーかじんせいクソつまらんとかおもいながらいきてた」
「お母さん、いないの……?」
「ん、じこでしんだ」
「……そう、ごめん」
「まあ、こないだのダンジョンでしんだはずのおふくろとあえたけどな。もうワンワンないたよ。いやいぬみたいにじゃなくて」
「会いたい故人に化ける魔獣がいるって聞いたことがあるけど、それ?」
「そう、それそれ。で、いましあわせかってきかれてさ、アルマたちがいるからしあわせだっていえたんだ。にほんにいたままじゃ、たぶんしあわせだなんていえなかったとおもう」
「……」
「こんなよっぱらったときにしかいえなくてわるいけどさ」
「ん、なに?」
「いつもそばにいてくれて、ありがとう。アルマがいっしょにいてくれるだけで、おれはしあわせだよ」
はいおはようございます。とてもいい天気ですね。
なんかスパディアのじい様とヒューラさんにアルハラを受けたことは覚えてるんですが、それ以降の記憶が曖昧だ。
酒飲んで記憶が飛ぶことなんか初めてだけど、あれから無意識に部屋に戻っていたのか、気が付いたらベッドで寝てた。
二日酔いもしてないみたいだし、むしろなんというか妙に気分がすっきりしてて実に快調だ。
これから戦争だし、体調を崩したりしてなくてよかった。
さて、朝ごはんでも作りにいきますかね。
お、アルマはもう食堂に座ってるな。朝早いなー。
「おはよう、アルマ」
「っ! ……お、おはよう」
「ん、どうかしたのか? 顔が赤いけど、熱でもあるのか?」
「だ、大丈夫。……その、昨日の、こと……」
「む? 昨日なんかあったっけ?」
「……覚えてないなら、いい」
顔を赤らめたまま、そっぽを向いてしまった。
状態表示は『正常』だから、風邪を引いたりはしてないみたいだけど、どうしたんだろうか。
……昨日、なんかあったのか? 俺、なんかやらかしたのか?
お読みいただきありがとうございます。
>レベルと共に戦闘力(胸部)も上がって…―――
なお今回は酔っ払い膝枕星人と化している模様。
酔っ払いというか、むしろ赤ん坊みたいな有様ですが(;´Д`)
>カジカワ、、、三度目の催眠とかないよね?
ん、3度め? 白魔族以外に催眠ってあったっけ……ああ、あの豚貴族ですか。
もうカジカワの抵抗値が高すぎるうえに、状態異常防止装備を着けているのでカジカワのパーティを洗脳するのは難しいんじゃないでしょうか。
カジカワのパーティは。
>おんなゆ!―――
ド直球で草。まあガチムチな男湯ばっか書くのもアレですので。
あまり露骨に死亡フラグを立てるようなことはしないつもりですが、逆に言えば前振りなく誰かが死ぬ可能性も(ry
>梶川が「生命力操作により胸を大きくする」―――
やー、あくまで傷のない遺伝子を基に回復させていますので、つるペタはつるペタにしか再生できませんわー(;´Д`)
黒竜は、……どーすっかなー(計画性ゼロ
ある意味もっとエグイのを予定してます。待て続き。
>おっ○いがいっぱいでござる。―――
バスト占いのほうか、それともちーんちち(ry のほうか。
……まあ、酒に酔って悪ノリしたら歌うかも。




