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降ろして降ろしてオロロロロ 

新規の評価、ブックマーク、ありがとうございます。

お読みくださっている方々に感謝します。


ブックマーク数が1000件を突破しました!

こんなに多くの方々に読んでいただけることを本当に嬉しくありがたく思います。

どうか今後も暇つぶしにでもお読みいただければ幸いです、ありがとうございます!

オロシテ……オロシテ……

はいどうも、ただいま獣車に揺られながら、いやむしろ揺さぶられながら工業都市に移動している真っ最中です。

尻の方は魔力クッションで保護してるからさほど負荷はかかってないが、三半規管の方には甚大な悪影響ががががががが……!!

おい! 獣車引っ張ってる大トカゲ! もっと平らな道を選んで進めやぁ!

なんでさっきからデコボコした岩場やら高低差の激しい道ばっか進んでんだっ!!


≪一応、これでも順路を進んでいる。道中に魔獣が出現するので街道の整備が不十分な模様。ちなみに獣車を運んでいる魔獣『マウンテンリザード・エアスケイル』は高レベルの魔獣のため野生の魔獣に襲われにくい≫


アッソウデスカ。現状じゃ割とどうでもいい情報どうも。

あ、アカン……そろそろ、限界が近い……!



「……スマン、二人とも、しばらく耳を塞いで、こっちを見ないで、いてくれると、助か、る……ううっ……!!」


「ヒカル、もう駄目そう……」


「か、カジカワさん! 頼むからリバースするなら窓からでお願いするっす! 絶対に車内で吐かないでくださいよ!!」



あ、これダメだ。もう決壊するわー。

それじゃあしばらく見苦しい光景が繰り広げられるのでしばらく実況を中dオロロロロロロ










やってきました、工業都市。

新しい街に着いて、新鮮な気持ちになっている影響かなんだか身体が軽い気がするなー。

というか実際軽い。胃の中、もう何も残ってねぇ…。

お、関門の前に立ってる看板に都市の名前が書いてある。工業都市『リングラナイタ』ね。


関門でまた俺のステータスを見られてひと悶着あるかと内心身構えていたが、冒険者カードを見せるとすぐに通してくれた。

Cランクほどの冒険者になると、ほとんど顔パスに近いカタチで通してくれるようになるようだ。

ちなみに本人以外の人間が冒険者カードを持つと、名前もランクも表示されなくなる特殊なつくりになっているらしい。謎の技術だな。

……ヴィンフィートの関門はなんであんなに厳しかったんだろうね。



工業都市っていうから、てっきり街のいたるところから黒い煙がモクモク出てて、空気が汚染されまくってるかと思っていたがそんなことはなかった。

あちこちから金属を叩くような音が聞こえてきたり、魔獣の皮をなめしたものが並んでいたり、なんだかよく分からない歯車だらけの大きなカラクリのようなものが建物の屋根から見えていたり、工業都市ならではの街並みだな。



「ゲイルさん、鉄のインゴット100個持ってきたぞ!」


「ああ、そっちの隅に置いといてくれ! おい、ジトゥー! まーだ剣の鞘の調整終わんねぇのか! 次の注文おしてんだぞ、早くしろ!」


「分かってるよ! あとちょっとだから急かすなよ親方!」



喧噪じみた会話が絶えず聞こえてきて実に賑やかだな。

ずっとここにいるとちょっとうるさく感じるかもしれないが。



「ちょっと騒がしいけど、みんな元気で活気がある街だね」


「だな。見るからに職人っぽい人の姿もちらほら見えるし、おお、あの人鍛冶スキルLv9もあるぞ。今まで見た中で一番高いな」


「職人さんたちのレベルも相当すごいみたいっすね。さすが工業都市ってところっすか」



これなら、固有魔獣や白金ニワトリの素材を加工してもらう人にも困らないだろうな。

適正レベルはどんくらいだろうか?


≪Aランク下位、及びBランク上位固有魔獣の素材の加工を依頼する場合、鍛冶スキル及び裁縫スキル等が該当。個人差はあるがおおよそLv7以上が適正レベル≫


ふむ、素材を加工してもらう時にはLv7以上の職人さんを探してみるか。

さっき見たLv9の職人さんでもいいけど、ちょっとレベル高すぎて費用がかさみそうだし順番待ちも時間がかかりそうだしなー。今はスルーで。



「そういえば、どんな装備品が欲しいか聞いてなかったけどなにか希望は?」


「新しい胴当てくらいかな。あとできれば付呪の付いたアクセサリとか」


「新しい装束と、投擲に使えそうな飛び道具が欲しいっす。新しく覚えた【忍具投影】って技能で作れなくはないっすけど、それとは別に切り札としていくつか持っておきたいんで」



忍具投影? どんな技能なんだ?


≪忍術スキルLv2技能【忍具投影】 忍術に必要な武器や道具を魔力を消費して一時的に創り出す技能。一定時間経つと創り出した忍具は消滅する。また、本人の能力値に応じたスペックの忍具ができるため、低レベルのうちはあまり強力なものは生み出せない。忍術レベルが上がるにつれて、創ることができる忍具の種類も増えていく。現状は『手裏剣』と『苦無』を投影可能≫


とれーすおーんみたいな感じか。……この例えも止めておこう。いい加減誰かに怒られそうだし。

金銀オオカミたちの爪や牙を加工すれば作れそうかな。あと迅雷白虎の一番長い牙を加工すれば新しい短刀も作れるかも。

固有魔獣の素材を使ったなら、アルマの剣みたいに進化する武器になるかもしれないし、期待が持てるな。


んー、さっきからその辺の店とかチラチラ覗いてみてるけど、ヴィンフィートやランドライナムでも見かけないような素材がちらほらあるな。

お、あの黒い鉱石がアダマンタイトってやつか。本来は盾や鎧なんかに使われることが多いらしいが、俺が持ってるのはフライパンのメッキに使われてるものくらいなんだよな。

焦げ付かないってことは火属性に強いのかな。でも料理する時、普通に熱は通るんだよなー。


魔具の触媒になりそうな宝石なんかの類も種類が豊富だなぁ。

こういったものはどっから仕入れているんだろうか。


≪都市の近辺に鉱山、魔獣山岳、およびダンジョンを確認。これらの場所から素材の大部分を仕入れていると推測≫


ふむふむ、魔獣のテリトリーはどんくらいのレベルなんだろうか。


≪より奥に、かつ高い場所に行くほど魔獣のレベルが高くなっていくようで、低地はLv5~10、頂上近くになるとLv50を超える魔獣も珍しくない≫


奥に進んで、高ければ高いほど強くなっていく。魔獣草原と似たような感じか。

ダンジョンはダイジェルにあったものと同じようなものなのかな。


≪ダイジェル近辺のダンジョンと魔獣の構成が異なる模様。深さはおおよそ15階まで存在し、何度か最深部まで到達されている履歴あり≫


誰かがとっくに攻略済みってわけか。

それでもお宝なんかの供給源には変わりないし、気が向いたら潜ってみようかな。



さて、一番大事な確認事項があるんだが、この辺で美味そうな食材ってなにがあるかな?

≪魔獣山岳に生息する魔獣は加工が手間な分、美味で栄養価の高いものが多い。他には醸造所もあり、酒の種類も豊富≫


やっぱ魔獣の肉かー。魔獣草原で獲れる肉とどう違うのか食べ比べてみるのも面白そうかな。

あ、酒は別にいいです。アルコール苦手なんで。



どうしよう、着いて早々やりたいことが多すぎる。

……今日はもう宿に泊まって休もうか。寝る前に優先順位を決めてから、明日から街を回ろうか。

ご飯の準備も早く進めないと。吐きまくったせいで腹が変な空腹感を訴えてて気持ち悪いし。

宿の値段はいくらくらいだろうなー、なんか街を進むごとにどんどん値段が上がってる気がするんだよなー…。

お読みいただきありがとうございます。

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 9/5から、BKブックス様より書籍化!  あれ、画像なんかちっちゃくね? スキル? ねぇよそんなもん! ~不遇者たちの才能開花~
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