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ボスvsボス

新規の評価、ブックマーク、感想をいただきありがとうございます。

お読み下さっている方々に感謝します。


はい、おはようございます。

コワマスに無茶振りされた翌日現在、アルマと一緒に黄色エリアで今日も今日とて魔獣討伐兼レベリング中。


これまで二人で連携しながら狩りをしていたが、狩猟祭ではソロで参加することになるのでなるべく一人で狩るようにしている。

俺もアルマも討伐に慣れてきたからか、一人で複数の魔獣相手でも問題なく狩れるようになってきた。

特にアルマはジョブチェンジの影響で、使えるスキル技能が一気に増えて戦術の幅が広がったので色々試しているようだ。


今は攻撃魔法スキルのアレンジを試しているようだな。



Lv1【ファイアボール】拳大の火球を飛ばす魔法。使い慣れてるからかアレンジの幅がかなり広い。火球のサイズを小さくしてマシンガンのように連発したり、逆に一発の威力を極限まで高くして大爆発を起こしたりできる。…威力を上げてもサイズを普通のファイアボールと同じくらいまで圧縮できるから、相手の油断をさそって大ダメージを与えることができそうだな。


Lv2【エアブレイド】風の刃、カマイタチを飛ばす魔法。不可視だから回避も防御も困難な魔法だ。ブレイドウィングが使ってたっけ、ちょっと懐かしい。


Lv3【ウォーターバレット】水の弾を飛ばす魔法。そのまま使ってもハンマーで殴るくらいの威力があるので、たかが水と思って侮るなかれ。ちょっと思い付きで、工業用のウォーターカッターの原理を教えて使ってみてもらったが、……直径2m近い岩が真っ二つになった。なにこれこわい。アルマも自分でやっておいてドン引きしてるし。


Lv4【スパークバレット】稲妻を放って攻撃する魔法。発動から着弾までのタイムラグがほとんどないが、若干不規則な軌道を描くので命中率が悪い。命中すれば一定の確率で相手を麻痺状態にできる。アレンジしても威力の底上げくらいしかできそうにないみたいだ。


Lv5【ストーンバレット】石の弾を飛ばす魔法。イノシシ戦ではお世話になった。一通りのアレンジはもう試した後だから特に言うことはない。


Lv6【ダークウィップ】鞭状の闇属性の魔力を操る魔法。そのまま打撃を浴びせたり物を掴んだりするのはもちろん、掴んだ物に闇属性の魔力を流して徐々に分解させることもできる。コワイ。そのまま使っても石くらいの硬度のものまで分解可能だが、魔力操作で強化すると鋼鉄すら粉々になった。…掴まれた時点で大抵の相手ならアウトか。


Lv7【シャインボール】光属性の弾を放つ魔法。威力は他の初級魔法と大差ないが、【ダークウィップ】のような闇属性の魔法に特効があり、楽に打ち消すことができる。アレンジすると炸裂した瞬間にまるでスパークウルフの角のように強い光を放つことができる。イケおじパーティのシスターが使ってた目くらまし魔法の強化版みたいな運用ができそうだ。


Lv8【アイシクルバレット】氷柱の弾丸を飛ばす魔法。着弾した部分を凍結させる効果があり、何度も防御してると腕が凍り付いてたなんてこともあり得る地味に厄介な魔法だ。アレンジで手数を増やせばあっという間に相手はカッチカチやぞ。えげつない。



こうして見ると使える魔法が大分増えてきたな。

しかも属性が被っているのが一つもないという奇跡。あれか? パラディン系列の職業選んだ時点で全属性を使えるように調整がはいったりするのか?


≪そのような仕様は無く、単純にアルマティナの資質によるものと推測≫


…もしも、魔力操作を習得せずに、パラディンを選べず魔法使いになる道を選んでいたら、この上なく器用貧乏な魔法使いになってたところだったな。

魔力操作が使えるならむしろ属性の数が多い方が応用が利くんだが。


魔法をどうアレンジするべきか、色々試行錯誤している時のアルマは本当に楽しそうに魔法を使っている。

表情があまり変わらないから分かり辛いが、テンションが上がっているのがそれでも分かる。またMP切れを起こさなきゃいいが。


とか考えながら眺めていると、また10体近いオオカミの群れがこちらに移動しているのが感じ取れた。

ボスオオカミまで一緒にいるな、リベンジのつもりか? いやこないだの群れは全滅させたし関係ないか。


また二人で手分けして討伐しようかと思ったが、なんとアルマが一人でやってみたいと言いだした。



「大丈夫なのか? 無理はしない方が…」


「大丈夫、勝算はある。危なくなったらすぐ助けてもらうように言うから任せてほしい。これで駄目なら狩猟祭の時にこのエリアで参加するのはやめておく」



さいですか。

…俺としては狩猟祭なんてのは安全第一で、景品や報酬目当てに無茶するようなもんじゃないから黄緑や緑のエリアで頑張ってもらった方が安心できるんだけどなー。

でもまあ、せっかくやる気になってるアルマに水を差すようなこと言うのも気がひけるし、危なげなく討伐ができるなら挑戦してみるのもいいだろう。

というわけで、俺は空に飛んで離脱。万が一の時はすぐに助けられるような高度から見守っておく。


で、オオカミたちがもう目の前まで接近してきたけど、精霊魔法で壁とか作らないのか? ホントに大丈夫?

っておいおい、まさか複数相手にまともにやり合う気か? そりゃいくらなんでも無茶じゃ…。



『グルァアアアアア!!』



咆哮を上げながら、まずは4体ほどアルマに向かって襲い掛かってきた。いきなりピンチじゃないか!



『グガアアアアアッッ!! ガフゥッ……!!?』



そう思っていた時期が、俺にもありました。

その襲い掛かってきたオオカミたちが、鮮血を撒き散らしながら倒れた。

新しい魔法剣【大海原乃剣】。剣の周りに魔力で作った水を発生させて操ることができて、その水に任意で斬撃を付与できる広範囲用の魔法剣。

これを使えば複数相手でも充分やりあえるようだ。むしろ余裕で捌いていらっしゃいますね。

仲間が複数一気にやられたのを見て、ボス含む残りのオオカミたちはたじたじしながらもアルマの死角を作ろうと、周りを囲みながら様子を見ている。


そんなオオカミたちに向けて、アルマの魔法剣から放たれた水飛沫が雨のようにオオカミたちに降り注ぐ。

その一滴一滴に斬撃が付与されているようで、致命傷には至らないものの確実にダメージがオオカミたちの身体に蓄積していってる。



『ギャイイイイィィィッ…!!』



痛みに耐えかね、焦れて特攻を仕掛けたオオカミを容赦なく水の刃が襲い掛かってくる。

まるでタコの触手のように様々な角度から同時に、あるいは時間差をつけて攻撃してくる水の刃に対応しきれずあっさりと切り刻まれていくオオカミ。…タコと聞くとこないだの釣りを思い出すな。

離れていてもジリジリHPを削られていく、近付いても即斬られて死ぬ。さて、どうする?



『グゥォォォオオオッ!!』



お、今度はボスオオカミがこないだみたいに魔刃・遠当てっぽい爪術と牙術の斬撃を連続でアルマに向かって飛ばしてきた。

魔法剣の水を操って、その斬撃を防いでいるがその間他のオオカミたちへの攻撃が途切れてしまった。

その隙を見逃すほどこいつらも馬鹿じゃない。残りのオオカミたちがアルマに向かって一斉に攻撃を仕掛けてきた。


がっ…! 駄目っ……!

アルマの広範囲攻撃は魔法剣だけじゃない。

今度は攻撃魔法【ダークウィップ】を同時に発動し、闇の鞭を複数作りだして手数を増やし対応した。

お、鞭をオオカミたちの体に巻き付けて拘束するのに成功した。そのまま分解する気か? いや、ちょっと待ってなにする気?



『『ギャアアアアアアっ!!』』


『グ、グウォッ!!?』



…捕らえたオオカミたちの身体をボスオオカミの攻撃を防ぐ盾に使って防いでいる。

俺もオオカミシールドとか言って同じようなことやってたけど、はたから見てると結構えぐいなおい。



で、その様子を見て怯んだボスオオカミを同じようにダークウィップで拘束しようとしたが、すんでのところで避けられた。

やはり腐っても群れのボス。そう簡単にはいかないか。



『グッ…! グルゥッ……! フンッ!』



と思ったら、こいつ逃走を開始しやがった。

仲間を一匹残らずやられて、自分だけじゃ分が悪いと判断したようだな。

まあ俺が同じ立場でも多分逃げる。もうアルマの方がボスキャラに見えるレベルだし。


だが、逃げるにしてもある程度の実力が必要なわけですよ。

でなけりゃボスキャラからは逃げられない。……アルマのことをこれ以上大魔王みたいに言うのはやめておこう、後が怖い。

アルマはボスオオカミを逃がすつもりは無いようで、クイックステップを気力操作で移動距離と速度を強化して逃げようとしているボスオオカミを追いかけている。

捕まったら死ぬぞ、頑張れボスオオカミ! …なんで俺はオオカミの方を応援してるんだろね?


あ、追いつかれてダークウィップに捕まって、そのまま剣で首を刎ねられた。合掌。

本当に一人であの数の群れを全滅させてしまった。…あれ? 本格的に俺いらなくね?

空から降りて、アルマのもとに戻った。



「お疲れ、この調子なら狩猟祭もこのエリアで大丈夫そうだな」


「うん。でも結構魔力と気力を消費した。今後はどう節約して立ち回るかを考えていきたい」


「まああの数相手なら無理もないよ。狩猟祭もポイントを稼ぐことより、安全に魔獣を狩ることを意識してほしい」


「うん。ヒカルも監視に徹して、無茶は控えて。助けが必要ならすぐに言ってほしい」


「ああ、頼りにしてる。さーて、オオカミの素材を回収しますか」



狩猟祭に向けて、アルマの調整は充分間に合いそうだな。

……というか、こんだけ強けりゃもう次のエリアでの討伐も視野に入れてもいいかもしれない。

一筋縄ではいかないだろうけど、黄色のエリアじゃレベリングのペースも遅いし、もう大して訓練にもならないしなー。

まあもう少し黄色のエリアで討伐を続けて、あと1、2くらいレベルが上がったら次の橙色のエリアに進んでみるか。

それと同時進行でレイナのレベリングもしないとなー、新しいスキルの運用の仕方も訓練させないと。ああ忙しい。


…俺の方は、どうしようか。

武器屋で買ったモノも小細工程度の運用しかできそうにないし、メインウェポンになりそうなものがないとやっぱ不安だ。

やっぱ素手のまま戦うのが一番なのかねぇ…。


お読みいただきありがとうございます。


悪目立ちを嫌う傾向があるのでコワマスからの依頼がなくても、主人公は狩猟祭に参加しなかったかもしれません。

まぁ、景品が良ければいつぞやの大食い大会よろしく自重せず参加してた可能性もありますが。

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 9/5から、BKブックス様より書籍化!  あれ、画像なんかちっちゃくね? スキル? ねぇよそんなもん! ~不遇者たちの才能開花~
― 新着の感想 ―
[良い点] とても面白いです、 [気になる点] Lv7【シャインボール】光属性の弾を放つ魔法。威力は他の初級魔法と大差ないが、【ダークウィップ】のような闇属性の魔法に特攻があり、楽に打ち消すことができ…
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