プロローグ
俺は人間が嫌いだ。
人間は皆、自由、平等と言うが自由すぎると俺は思う。一部の人間は平気で犯罪に手を染め、人を騙し、人を傷つけ、命を奪う、俺の学校でもそうだった格下の人間はいじめられ、教師からも見放される。俺はそのいじめの標的だった。
中、高共に理由もなくいじめられ、誰も俺を助けようとはしなかった。理由は簡単だ自分がいじめの標的にならないようにするためだ。ここで俺を助けたら間違いなく自分もいじめられるとわかっている、俺の友達もみんな俺がいじめられてから離れて行った。周りの人間は相手がいじめられたり、傷つけられたりしたら
「自分じゃなくてよかった」、「あいつと一緒にいたら俺までいじめられる」とすぐに離れて行く。
そしていじめに参加し、自分を標的から外そうとする。親は自分の子がいじめられてることを知らずに「勉強しろ、成績を上げろ」と言う。
つまりこの世界には自分勝手にいきている奴が多すぎる。
俺は今24歳だが、就職はしていない。今はニート生活をしている。高校を卒業してから親以外と話をしていない、部屋では読書をして役に立つ資料や興味のある事を調べたり、これ以上自分が傷つけられないように筋トレや技の練習をしたりしていた。
信じれるものは自分だけ、自分が人より劣っているなら、それを超えて生きていく。これは俺が高校を卒業した時に自分を守るために決めた目標だ。これからはこの目標を頼りに自分だけを信じていきていこうと思っていた。あの日までは....。