~人類を守るアンドロイド~
嗚呼、なんて人類は脆いのだろう。
脆い上に美しい。いや、脆いからこそ美しいのか。
私たち機械人形は美しいものなどひとつもない。
陶磁器の肌。無駄な知識。感情がない。醜い。
なのに、何故人間に執着してしまうのだろう。
〈それは、お前たちをそうプログラムしたからだよ。さぁ、目を覚ましなさい。〉
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「起きましたか?4A」
「ッ…嗚呼。お前は何故ここに…2S」
2S。私の補助が主な男子型アンドロイド。
私は、4A。オールラウンドつまり万能な女子型アンドロイド。
アンドロイドは、人類の生命を保護するための機械。
何故人類を守るかと問われると、任務としか言いようがないが、
人類に何らかの攻撃を与えるものを機械生命体という。
それを撃退することが私の任務だ。
「なんとなくです。と言ったら嘘になりますが、単に心配だからです。」
「……勝手にしろ。」
「はい。4Aの心配は僕の任務でもありますから。」
機械に感情なんていらない。そんなものはない。
そう思わなければ、機械生命体も撃退することができない。
人類の不始末は私たちが仕留めなければいけない。
ウィーン
「調子はどうだ、4A。」
「大丈夫です。司令官。」
司令官。このヒトもまた、アンドロイドだ。
私たちの製作者は司令官と言ってもいい。
大体のアンドロイドの型は男子(S)、女子(A)、男性(K)、女性(Q)と分けられている。
そして、司令官になれるのはK型とQ型の№01。
要するに、司令官はK型-№01ということ。
部隊もある。部隊はS型やA型が主になっている。
これも部隊長も№01で決まる。
戦闘に特化していたりするから、部隊長が機能停止を確認したら、
№01から№02にとナンバーをずらしていく。
「起動したばかりで悪いが、アカツキ村に使いを頼まれて欲しい。」
「…スミレのところですか?」
「嗚呼、向こうから通信がきた。」
「分かりました」
アカツキ村とスミレ。
私たちの敵である機械生命体には、平和主義者もいる。
人間から捨てられた恨みや大切にされない憎しみ。
それらを目にもせず、人類を守りたいと願い、平和を慈しむモノたちの村。
その村の長がスミレ。
スミレは名前は女っぽいが男らしい。
「2S。準備が出来たら行く」
「ふふ、はぁい。4A」
初めまして。夢見鳥と申します!
このサイトに小説を投稿させていただくのは初めてです。
(普段は他のサイトで活動させていただいています。)
こういう、SF系?というのは書いたことがありません。
遅い更新や誤字脱字の多い私ですが、
この作品を通して見てくださった皆様と接点を持ちたいと思っております!!
よろしくお願いします!!!