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13 魔法図書館

今回も短いですorz



 ベス魔法図書館に到着。なんだか雰囲気がとっても豪華です。


 案内板を見ると、どうも観光名所らしい。チラホラと箒に跨らせられて悲鳴をあげて飛ぶプレイヤーが……。


 うん、見なかったことにしよう。

 青い内装の図書館は、教会と一体化しており神像が祀られている。今回は魔法神と叡智神のようだ。


 それはさておき入館。


 おお!


 本棚や本が空中に浮いてる!灯りもふわふわ漂っている。

 床の掃除が楽そう。


 そこかしこに移動する階段が掛かり、ローブを羽織った少年少女が箒や釜にのって本を手に取っている。

 面白いが、非効率的ではないか?


 私は、高い位置にある窓から差し込む光を受ける階段と手すりを鑑賞しつつ、禁書棚を探す。

 やはり素晴らしいな。【読書】さんと【識別】さん曰く、どうも神話の、魔法が人間に与えられたくだりが彫刻されている模様。


 昨日までひたすら描いた魔法神を示す文字がそこかしこに彫られている。しばらく見たくなかったんだが。


 しかし、禁書棚どれやねん。全く見つからない……。

 仕方がないので受付まで戻る。そこの眼鏡のお姉さんに尋ねよう。


「すまない、禁書を読みたいのだが」


「えっと、許可証はお持ちですか?」


 私はアルバイトの報酬で渡されたメダルを見せた。

 開いた本が刻まれた銅色のメダルだ。古い十円玉と違ってピカピカである。


「あ、第四級の閲覧許可ですね」


 どうやら上が沢山ある様子。


「では禁書用の発着場に案内します」


 発着場?


 お姉さんについていくと、そこには学生たちがわらわらと。

 そして箒に跨るか釜に乗って飛んでいく。


「こちらは禁書庫行きの発着場です。許可証を釜や箒の所定位置に触れさせると、そこに連れて行ってくれますよ」


 え?は?


「ご安心ください、初回は無料です」


 次は有料なの!?


 混乱しているうちに釜に入れられた。にっこり笑うお姉さんが素敵デス。


「よい本に巡りあえますように。では行ってらっしゃいませ」


「うわああああぁぁぁぁ」


 ドップラー効果を発生させつつ、本棚に到着。


 お、恐ろしや。ビビる、慣れないとツラいよ!

 ジェットコースターは嫌いではないが、心の準備がですねっ!間に合ってなかったっていうかっっ!!


 ヒッヒッフー。

 よし、落ち着いた。次は楽しめると思う。


 落ち着いてみると、この釜座り心地が良いです。

 なんだろう、腰掛ける部分のクッション性が高い遊園地のコーヒーカップみたいな。見た目は完全に地獄の鉄釜なのだが。


 目の前の本を適当に抜き出し、パラパラ。【読書】効果でドバドバ知識が刻みつけられます。


《風の魔導書を暗記したことにより、スキル【風の心得】を得ました》


 え!?

 そんなお手軽な!


 いや、【読書】無いと辛いか。

 つまり【読書】さまさまなわけだ。流石です、【読書】さん。


 お手軽習得で基本的な心得はゲット出来た。他にもあるのかも知れないが、もっと格上の魔導書だろう。

 心得シリーズは、識別まだ出来ないっていうね。どんな効果なんだ!

 『技能大図鑑Ⅱ』にも載って無いんだが!

 魔法欄じゃなくてその他欄なんだが!!!


 スキルの分布バランスが歪すぎる。

 魔法は習得しようにも努力のしかたがわからないから仕方がないのだが。


 魔法は使ってみたいが。

 魔法陣がな〜、攻撃用の高いんだよなぁ。

 製作難易度も馬鹿高。


 どうすっぺ。


 あ。

 ここで残念なお知らせが。

『魔法スキルは特殊な条件(神に祝福される、スキルオーブ使用するなど)を満たさない限り後天習得は不可能である。スキル【魔法陣】は努力で得られるため、習得を勧める』


 マジか。はあ、【魔法陣】は暇見てちょこちょこ伸ばそう。幸いこの棚にも魔法陣の本がある。


 お、『きのこずかん』

 何故平仮名!?絵本風!?


 『スライムの神秘に迫る』


 神秘あんの!?

 読んでみるとスライム探しの冒険譚だ。


 ラノベかッ!


 ……不本意ながら読了した。面白かったが。

 赤いスライムが一触即発の黒いスライムと白いスライムを仲裁するシーンなど良くできている。

 萌えるよ?


「ん?」


 何やら背表紙にタイトルのない本がズラリ。どういうことだ?


 試しに開いてみる。


 ……ひ ら か な い !


 お前紙じゃなくて固まったボンドだろう!ってくらいペラリともしない。

 仕方がないので別の本を手にとって開く。


 ま っ し ろ !


 お前もはやノートやんけ!

 雑貨屋に行け!


 ……ビークール私、お前は冷静なジェントルマンだろう?

 言い過ぎましたすみません。


 血圧上がると心臓や脳に悪いからな。

 多分きっと恐らく読むのに条件があるんだろう。

 でないと私がキレる。


 さー、ストレス発散するのに木でも削るかー。



名前(ネーム):ジャン・スミス Lv.18

種族:人間 性別:男性

HP:139

MP:151

STR:18

VIT:9

INT:14

MID:45

AGI:69

DEX:89

LUC:56


称号

【混沌神の玩具】

【運命神の憐憫】

【怠惰神の親愛】

【無謀】【マゾ】


スキル

戦闘

【盾】【刀】【奇襲】【会心の一撃】【空駆け】【バランス感覚】【毒耐性(微)】


魔法

【魔法陣】


生産

【細工】【採取】【料理】【木工】【解体】【伐採】【書画】


その他

【運】【薄影】【痛覚耐性】【読書】【識別】【魔力制御】【木登り】【地図】【風の心得】【金の心得】【木の心得】【水の心得】【火の心得】


特殊

【混沌】【手抜き】



備考

許可証の入手方法はいくつもあります。

スキルの入手方法もいくつもあります。


イマイチスキルが分類できない。どうしよっかなー(←


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