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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

苺印のホラー作品

食中花

 虫は花を食べた。

 花は花弁を散らされる事から始めて欲しいと望み、虫は花弁を一枚いちまい、丁寧に舐め上げて引きちぎった。

 根元からは赤い液が流れ、花はそれに堪えれず身を揺らす。

 花弁を頬張ると、しょっぱい口をなおすためにやくを掴み、おしべをカミソリで切り離し、細かく分けてしゃぶりついた。

 噛めないところは下に散らかし、次へ次へと遊ぶように食べ散らかすばかり。

 それを見た花はまた蜜を流し、それでも食べさせる。

 食べていた虫は前足を擦り、花がどんな顔をしているかのぞき込み、表情が分からない顔を傾け花の柱頭を捻った。すると、みるみる萎れて、弱っていった。

 虫は無表情に顔を傾け、羽を羽ばたかせて飛んで行ったが、少し飛んだだけで乱高下して落ちていった。

 二つしかなかったが、果たして、食われたのはどっちだったろうか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 丁寧で気持ち悪い描写がホラーらしい。 [気になる点] 結末の意味が分からない。 [一言] たしかにホラーでは結末の意味の分からない作品は多いですが……
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