プロローグ2
次も一時間後です。
「おはよう。お前も分かっているだろう!今日は俺達にとっての記念日だ」
「ああ、分かってるよ」
今、話しかけてきたのは田口だ。ソイツは学年きってのイケメン。彼氏の本命と噂されている。何が『俺達』だ。お前に関係あっても俺には無いんだ。クソっ。
「はい、では朝のSHRをするぞ。そして、みんなおまちかねの転校生、笠原 由紀さんだ。」
全員が教室の戸を見る。すると、出てきたのは想像以上の美人だった。それに対して、おーーー という声が聞こえた。
「紹介を受けた笠原 由紀です。これから、よろしくお願いします。」
「では、今日の午前中は笠原さんの案内だ。クラス全員でやるぞ。」
俺は内心ガッツポーズだった。午前中は寝ていてもバレない。そして、俺はこそこそと図書館に入り寝た。爆睡だ。
気づけば13時過ぎだった。そろそろかなと教室に俺は戻った。が、誰もいなかった。誰も。学校に人が誰もいない。そうあたふたして15分。突如目の前が真っ白になった。
意識がもうろうの中、俺は考えた。何故こうなってしまったかを。何か寝ている間の夢を思い出していた。そこで、気付く。夢に女の人がいた。確か、1人だけ勇者召喚の力を変に受けてしまったと言っていた。ああ、この先どうなるんだろう。
答えは 無い。
だって人生だもの(当然)