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安直短編集

 小学校で朝顔を育てることになりました。

 私は毎日一番に学校に行っていたので、花が咲くのが楽しみでした。

「こんにちは。朝顔さん!」

 そう挨拶をして毎朝教室に入ります。

 しばらく経ったある日、朝顔の芽が出てきました。そのこれから私は自分で肥料をあげるようになりました。

「こんにちは。朝顔さん!」

 私はいつものように挨拶をして教室に入ります。

 その頃から私の成績は、とくに何もしていないのに少しずつよくなっていにました。

 またしばらく経って、芽が伸びてきました。そうすると鉢に囲いをつけ絡ませるように伸ばしました。それから少し経ったある日。何人かの男子が水やりをサボリ、枯らせてしまいました。彼らは先生から叱られました。

 その次の日。彼らは学校の休みました。お腹を壊してしまったようです。

 その頃から私は朝顔がなんとなく気になり、気がつくと朝顔のことばかり考えているようになっていました。

 更にしばらく経って、ついに待ちに待った花が咲きました。それと大体同じくらいの時期に、私はクラスの気にしていた男子から告白され、付き合うことになりました。

 その綺麗な花を見に、私は毎朝更に早く登校し、朝礼の始まる時間のまで眺めていました。

 晴れた日も、雨の日も、風の日も。

 でもそのせいで、朝は元気だけど、お昼になるとすぐに疲れて、夜は7時くらいに寝るようになりました。

 その生活に心配する人もいたけど、朝早いのはいいことなので、誰も何も言いませんでした。

 そしてしばらく経って、朝顔は枯れてしまいました。 その茶色くなった房にはたくさんの種が入っていました。

 程なくして私の成績は途端に悪くなり、付き合っていた彼とも別れてしまいました。

 そして夏。むせかえるような猛暑日。熱中症で倒れて死にました。

 そのときはみんな不幸な事故だと言いました。

 ある日。私の朝顔の植木鉢を片付けていた先生が悲鳴を上げました。


 





 土の下からは大量の髪の毛が出てきました………………………………


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