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ジェーン・エアの登場人物、ヘレン・バーンズが、モデルより控えめに書かれていることについて

シャーロット・ブロンテのジェーン・エアの中で、最も好きな登場人物、ヘレン・バーンズについて。

ヘレン・バーンズは、非常に優しく親切で、万人救済主義的な考えを持つ、良い意味で宗教的な人物だが、そのモデルとなったブロンテ家の長姉マリアは、もっとすごかったらしい、という話の根拠をここに掲載する。


シャーロット・ブロンテのジェーン・エア、ペンギンクラシックス(edited with an itroduction and notes by Michael Mason)より

Volume1 Chapter5 508ページ

注7 a girlの項


Helen Burns in based on CB's sister Maria. CB insisted that she was true-to-life, despite the pathos of her story, and even fell short of the reality: "I abstained from recording much that I remember respecting her, lest the narrative sound incredible" (letter of 28 October 1847). Maria is reported as already having a consumptive cough when she went to Cowan Bridge.


ヘレン・バーンズはシャーロット・ブロンテの姉妹、マリアを元にしている。シャーロットブロンテは、彼女の話の悲痛さにも関わらず、ヘレン・バーンズが実物どおりであり、リアリティが不十分でさえあると主張した。「物語が信じがたく聞こえるといけないから、わたしは、マリアに関して覚えていることの多くを記録することを差し控えた」(1847年10月28日の手紙)。マリアは、カウアン・ブリッジ校に行くときに、すでに肺病の咳持ちであったと報告されている。【翻訳:筆者】


【つまり、ヘレン・バーンズは、実物よりも「控えめに」(!)書かれているのであり、本物は、マリア・ブロンテはヘレン・バーンズよりも、もっとヘレン・バーンズであった、ということであろう】



ヘレン・バーンズがどのような人物であるかは、各人が本を読んでほしいが、あえておおざっぱにまとめると、信じるものだけが救われるとは思わずに、神さまはすべてを救ってくださると思っている。また、人をあまり恨まずに、ほがらかな感じをただよわせている。しかし、病弱で、あまり元気には動けない。

本を読むと、こういう素敵な人が現実にいるのだろうか、いたらすばらしいけど。と思う。しかし、この本の記述によれば、モデルになった人は、もっとすごいらしいのだ……。


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