断章 ~始まり~
どこかの場所
ひとかけらの光さえ見えない暗闇の中、少女は立っていた。
遮蔽物はなにもなく、どこまでも暗黒が続いている。
少女は困惑した。
自分の家の扉を空け、外に出たと思ったら周囲の景色が全くの別物だったからだ。
後ろを振り返っても、自分が開け放ったはずの扉はなかった。
とりあえず歩けばどこかに出るだろうという楽観的な希望的観測の元、少女は歩き始めた。
歩いた。
歩いた。
歩いた。
歩いた。
歩いた。
どこまでも歩いた。
少女は自分の知るものに遭遇することはなかった。
少女は疲れ座り込み、ここから出られないという事実を知った。
少女の頬に涙が伝う。
思い出すのは一番自分のことを思っていてくれた家族の温もりだった。
全てを投げ出し、何もかも諦めようとしたその時、黒いローブの人物が現れた。
その人物により、少女は自らの運命を知ることになる。
お読みいただきありがとうございます。
ご感想、誤字・脱字・変な文章などの報告等々お待ちしています。
風邪と事故のダブルコンボでしばらく動けなかったリールルーレです。
楽しみにしている人(いるのかは知らないけど)には間隔が大分空いてしまい申し訳ありませんでした。
今回は特に入れる予定のなかった断章をちょろっとだけ書きました。
本当に申し訳程度の量ですけどね・・・。
次話以降は次章に入ります。ついでに書き貯めのために次の投稿は9月5日になると思います。ご了承下さい。