ある男の人生
現実とは関係のない話です。また、不快な思いをさせる言葉が含まれます。ご了承ください。
ある一人の男がいた、その男は小学生の頃は人にイジメをし、人の物を隠したりしたまま男は中学生となった。中学生は、先生に反発をし、まともに授業を受けずに遊びよく、学校を抜け出すほどの問題児でもあった。高校生になり、男の性格は変わる。理由としては、高校の帰り道一人の男の子と出会う。男の子は大泣きしながら、「木に引っかかっているボールが取れない」と言っている。いつもなら男は男の子の話を聞かないふりをし、そのまま無視をするだろう。だが、男は何を思ったのか男の子のボールを木から取ってあげた。そしたら、男の子は「ありがとう!お兄さんまるでヒーローみたいだね!」と、はち切れんばかりの笑顔を男に見せながらどこかへ走って行った。男の目には、今までは暗い世界だったのが太陽のように眩しく見えたのであった。
男は、その日から今までして来た事が嘘かのように、人が困っていたらすぐに助けに行き、困っていなそうでも「大丈夫ですか?」と声をかけてしまうほどであった。男を見ていた同級生や家族は何が起こったのかわからなく、とても混乱をした事だろう。ある人はその男を不気味がるほどであった。男は、周りが怖がっているのには気付かず助けになれる事を聞き回っていた。男は、周りから感謝されるたびに幸福を覚えていた。ある意味中毒であった。男の頭の中は、「感謝されたい。」の言葉一つだけだった。
それから時が経ち男は成人した。男の症状は悪化していた。高校生の時とは違い感謝されたい以上であった。大学の机に落ちている髪の毛一本も許せなく怒鳴ってしまうほどであった。男は、自分が良い事をしていると思っていた。だから、他の人にも自分みたいに良い事をしなくてはならないと思うようになってしまったのだ。男は、怒ったまま外に出て行ってしまった。街を歩いていると、おばあさんが電話しながらコンビニへ入って行くのが見えた。そのおばあさんを目で追うとATMの前に立っているのが見えた。男は何かおかしいと思い、おばあさんの電話を取り上げ「詐欺にあっている」と伝えた。その事があり男は、感謝状を貰ってしまった。それから男はさらに良い人になりたいとゆう思いが悪化するのであった。
さらに時が経ち、男は40ほどになっていた。男はもう手に負えないほどであった。喫煙所の中でタバコ吸っている人を見たら、「環境に悪影響だ」と、喫煙所でルールを守り吸っている偉い人を殴ってしまったのだ。他にも男は周りを見るとすぐに男だけの世界の善悪を付け怒り、手を出してしまっていた。それを見ていた通行人は男を止めようとするが男は、その善人も「同罪」だと言い放ち殴りつけてしまっていた。それを見ていた誰かが警察を呼んだのだが遅かったことは確かだ。男は暴行罪で2年以下懲役で捕まった。
それから、男は釈放された。男は行く当てもなくフラフラと歩いて駅前に着いた。そこで見たのは、ゴミを拾う若者であった。男は喜んだ。とても喜んだ。涙が出るほどであった。だが、それは一瞬であった若者の前でわざとゴミを捨てる者や、若者を汚いと笑い写真を撮る者が男の目に写ってしまったのだ。男の目はもう遠い彼方を見ているかのようであった。男は呆れたのだ。それからの展開は早かった。男は叫びながら走り笑っていた者をまたも、殴りかかってしまった。今回は酷く相手を亡くならせてしまった。それからは早い。解放されて約2時間以内にはもう捕まったのだ。警察に向かい男は言った「善悪をつける存在の警察が二択を間違えた。それは悪だ。」と…警察は間違えていない。間違えたのは、男だ。だが男は良い事をしたかった。それだけだったのだ。だが、悪になった。
初めての作品なので、読みづらいところなど多々あるなか読んでいただきありがとうございました。