神殺しの責任
「じゃあ、すまない、私はここで」
ダダラブを食べ終わり、スプーンを置く、そして僕は立ち上がり、そう言った
「もう少し、いてもいいんですよ?」
「いやいや、そこまで甘えられない、それにやる事があるし」
もう少しいたい、というか、色々話聞きたいのはそうなんだけど
正直、私がこの娘に関わって、どんな顔をすればいいのかわからないし
私の旅、悪魔を全員殺すという旅に関わらせる事はできないだから
だって、これは俺たちがした神殺しの後始末だから
「そうですか、、」
「じゃ、またどこかで会えたら」
そう言って私は外に出る、少し名残惜しさを感じつつも歩く
だが―――
「あの、魔術師のおじさんッ!」
アリアの声が聞こえて、立ち止まる、おじさんではないんだけど
「どうしたの?まだ何か用?」
私が振り返り、そう言うとアリアは
「あの、あのっ」
「私を弟子にしてくれませんか?」
そう言われた瞬間、一瞬俺の中で時が止まった
なんとなく、見覚えがある、そう思った
ああ、これ、団長と初めて会った時と―――
「なんでもします、だからお願いします」
「最強の魔術師になりたいんです」
重なる、だけど、だけど、、
「すまない、無―――」
私がそう言いかけた、その瞬間、奥の方、アリアの家の屋根上でキラリと何かが輝いた
「伏せろ!アリアッ!」
それを感じ、私は走り出した、確かに、その魔術、赤い光線はアリアに向かって放たれていた
私はすぐにアリアを抱きかかえ路地裏に逃げ込む
「はぁはぁ、すまない、少し、服を汚してしまった」
クソ、魔術を発生する時間が無かった、私がこんな失態を
「私は大丈夫、けど、おじさん、その腕―――」
アリアが私の左腕、血が少し滲み出ているのを見てそう言った
「ああ、これか、大丈夫だよ」
私は左腕の傷を隠すように手を当て、そう言う
「さて、あいつはなんだ?何のつもりだ?」
私は路地裏から少し顔を出し、さっき魔術が放たれた方向を確認する
だが、残念ながら、さっきまであった人影はない
「やあ、私だよ、犯罪者」
私の丁度後ろから、一人の女がそう言いながら路地裏を覗く
さっきまでいなかったはず、私が秘密裏に構築し、行使していた探知の魔術にも引っかからなかった
(なんだ?コイツは?)
そう思いながら、反射的に後退る
私の後ろにいるアリアを守る体制を作りながら
「対悪魔管理委員会、第一階級、幹部、キャロル・ブラッド・レイン」
「君たちを殺す、私の名です」
彼女がそう宣言した、それとほぼ同時期に私は魔術式の構築を完成させた―――
正直、今書いてる作品の中で一番展開に困っています
どうも、孤宵です
ここまで読んでいただきありがとうございました、もしよろしければ
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