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三番目に可愛いクラスメイトが天使すぎて人生はじまった  作者: 桜井正宗


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ゲーム生活とチャーハン

 夢中になってプレイして――ゲームを終えた。

 いつの間にか深夜どころか夜が明けてしまっていた。


 ウソだろ。

 もうこんな時間!?


 灯も姉ちゃんもさすがに眠そうだ。



「ん~、こんな時間か。私は寝る……」



 リビングでそのまま寝落ちする姉ちゃん。

 灯も横になって眠っていた。



「二人とも仕方ないな。とはいえ、俺も限界だ」



 この場で眠るわけにもいかないので、俺は自分の部屋へ戻った。

 ベッドに身を預けて夢の世界へ。


 ・

 ・

 ・



「……起きろ正時」



 ゆさゆさと俺の体を揺らす誰か。

 この声は……じっちゃんか。



「ん、なんだ。じっちゃん。俺はまだ眠いぞ……」

「もう昼過ぎだぞ」


「――えッ!? マジ!?」



 ばっと起き上がる俺。時間を見ると十四時と驚きの時間になっていた。……そんなに寝ていたか。

 これではニートではないかっ!


「深夜遅くまでなにをしていた? 灯ちゃんとお姉ちゃんまでリビングで寝ていたし、なにがあった」


「あー…実はゲームを」



 仕方ないので俺はじっちゃんにオンラインゲームのことを話した。

 夜遅くまで――いや、朝までひたすらゲームをしてたと。



「……そういうことか。まったく、ほどほどにするんだぞ」

「すまん、じっちゃん」


「昼飯を作ってあるぞ。みんなで食べるといい」


「ありがと」

「ワシは出掛ける」



 そう言ってじっちゃんはどこかへ出掛けた。……たぶん、パチンコか何かだろう。

 俺は身だしなみを整えてリビングへ。


 すると、姉ちゃんの姿しかなかった。



「あれ?」

「灯ちゃんはお風呂だ」


「……なっ」


「女子なんだ。さすがに入りたいだろ」

「そ、そうか……」



 姉ちゃんの言うことは分かるんだが、まさかウチの風呂を使っているとはな。……俺が入りにくいというか、ドキドキしちゃう! いや、すでに……。


 今頃、灯は風呂でのんびりか。


 考えただけで頭が沸騰しそうだ。



「正時、顔が赤いな」

「う、うるさいな……! 仕方ないだろ」


「それもそうだな。さて、昼飯を用意しておこうか」

「ああ、聞いているかもしれないが、じっちゃんが作ってくれた」


「さっき聞いた。特製のチャーハンを作ってくれてある」

「ほ~」



 じっちゃんの作るチャーハンは美味い。まるでお店のようなクオリティなんだよな。どうしたら、あんな味付けにできるのやら不思議で仕方ない。


 灯を待ち、十分後。


 少しすると戻って来た。



「良いお湯でしたー…って、正時くん!?」

「お、おはよう。灯」



 体の火照った灯が現れ、俺を認識すると顔を赤くしていた。

 どうやら俺がまだ寝ていると思っていたらしい。



「お、起きていたんだね」

「さっきね」

「お風呂……借りてた」

「うん、知ってる。俺もあとで入るよ」


「…………うん」


 妙な空気が流れる。

 決して嫌な感じはない。

 ただ気まずいような、でも照れ臭いような。そんな感覚。



「それより昼飯にしよう。じっちゃん特製のチャーハンだ」

「お~! いいの?」

「もちろんだよ。灯、じっちゃんの料理は美味いぞ」

「ありがとう。じゃ、お言葉に甘えて」



 テーブルにお皿を並べていく。

 それとお茶とスプーン。


 ……さて、いただくか!

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