表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【一章完結】不のものクエスト〜誰もクリアできなかったクエスト攻略したけど、初めからやり直し?手に入れた不の力で神どもをぶっ飛ばします〜  作者: knockhai
第二章 バグった世界のバグったものたち

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/62

53. 再挑戦の鉄槌と、歪む評価基準



 本校舎に通う生徒たちが談笑しながら整備された石畳を歩く中、俺たちFクラスの面々は、光の届かない森の裏側、旧校舎の前に立っていた。 湿った土の匂いと、錆びた鉄の臭気。昨日の敗走の記憶が、肌にまとわりつくように蘇る。


 「……みんな、準備はいいか」


 クロは、背負ったリュックのベルトを締め直しながら、背後の四人を見渡した。


 昨日の今日だ。恐怖がないと言えば嘘になるだろう。だが、彼らの目には、昨日とは違う色が宿っていた。それは「諦め」ではなく、「覚悟」に近い色だ。


 「……うん。ポポちゃんも、やる気だぞ」


 巨漢の虎獣人、ガロンが低く唸る。その手には、昨日まではただ抱きしめられていただけのぬいぐるみではなく、学校の備品室から借りてきた巨大なタワーシールドが握られていた。彼のレベルは8。このFクラスの中では、いや、一年生全体を見渡しても突出したステータスを持つ。彼がその力を発揮できるかどうかが、今日の攻略の鍵だ。


 「僕も、喉の調子は万全です! 新曲のセットリストも組んできました!」


 ラベルが、派手なアイドル衣装の襟を正す。彼のユニークスキル【注目】と【夢を現実に】によるバフは、俺たちの生命線だ。


 「……爆薬の調合、変えました。昨日の比率だと、閉鎖空間での威力が強すぎて……。今度は、指向性を高めた『貫通型』です」


 ドワーフのピコが、工具箱のような鞄を撫でながら呟く。彼女の機械いじりと爆破技術は、物理的な破壊力において頼りになる。


 そして、最後尾に立つ灰色の少女、ネイ。  彼女は相変わらず無言で、周囲と距離を取っている。だが、昨日のようにただ拒絶して蹲るのではなく、その瞳はしっかりと、これから潜る地下への入り口を見据えていた。


 「……行くぞ。リベンジマッチだ」


 俺たちは重い鉄扉を押し開け、再び奈落への階段を降りていった。


--------------------


 地下1階層の空気は、昨日よりもさらに淀んでいた。 迷宮という場所は、侵入者の「負の感情」を吸って成長する。昨日の俺たちの恐怖と敗北感が、この場所を活性化させているのかもしれない。 道中の雑魚敵――廃棄実験体(スクラップ・キメラ)たちは、ガロンが盾で弾き、ピコがスパナで解体し、俺がトドメを刺すという連携で難なく突破した。レベル8の獣人であるガロンが前衛に立つだけで、安定感が段違いだ。  そして、俺たちは昨日の撤退地点、1階層の最奥にある広間へとたどり着いた。


 「……いたな」


 広間の中央に鎮座するのは、瓦礫と廃棄部品、そして腐肉の塊で構成された巨体。  


廃棄合成獣(トラッシュ・ゴーレム) Lv.20】  


 昨日は手も足も出ずに逃げ帰った相手だ。  その赤い単眼が、ギロリとこちらを向き、低い駆動音と共に立ち上がった。


 「……作戦通りだ。ガロン、前へ!」


 俺の号令と共に、ガロンが雄叫びを上げた。


 「……う、うおおぉぉぉっ!! こっちだ、鉄屑!!」


 ガロンが盾を打ち鳴らす。スキル【咆哮】。 本来は敵を威嚇するスキルだが、彼はそれを「自分を鼓舞し、敵の注意を引く」ために使った。 ゴーレムの注意がガロンに向く。巨腕が振り上げられ、質量そのものが凶器となって叩きつけられる。


 ドォォォォン!!


 凄まじい衝撃音が響き、床の石畳が砕け散る。 だが、ガロンは一歩も引いていなかった。 スキル【硬化】を最大出力で発動させ、その毛並みを鋼鉄に変え、タワーシールドごと攻撃を受け止めたのだ。


 「……ぐ、ぐぅぅぅ……! お、重い……けど、耐えられる……!」


 「ナイスだガロン! ラベル、援護!」


 「はいっ! 『守り抜け! 鉄壁のガーディアン!』」


 ラベルがマイクに向かって叫ぶ。彼の声が光の粒子となり、ガロンの体にまとわりつく。防御力アップのバフだ。 ゴーレムが苛立ったように、もう片方の腕を振り回す。だが、ガロンはその攻撃も受け止める。レベル8のステータスと、獣人本来の筋力。これこそが、彼が本来持っていたポテンシャルだ。


 「ピコ、足だ! バランスを崩せ!」


 「い、いっけぇぇぇ!」


 ピコが懐から取り出したのは、昨日よりも細長い形状の爆弾だった。 それをゴーレムの膝関節の隙間に正確に投げ込む。 カキン、という金属音の後、鋭い破裂音が響いた。


 パァンッ!!


 爆発の規模は小さい。だが、その衝撃波は針のように一点に集中し、ゴーレムの膝を支えるシャフトをピンポイントで破壊した。 ガクン、とゴーレムの巨体が傾く。


 「……今だ」


 俺は、リュックから取り出した「あるもの」を握りしめ、飛び出した。 それは、コンビニで購入したガス缶とライター、そして潤滑油のスプレーだ。この世界では、別の世界から持ち込まれた技術として普通に流通している日用品。だが、使い方次第でそれは凶悪な兵器になる。 俺は『不』の力を指先に集中させ、ガス缶に微細な穴を開けると同時に着火した。


 「……ネイ! お前の出番だ! その『拒絶』で、あいつのコアを露出させろ!」


 後方に控えていたネイが、ビクリと震える。 彼女はまだ、自分の力を恐れている。 だが、俺の視線と、前線で必死に耐えているガロンの姿を見て、彼女は小さく頷いた。


 「……どいて!」


 彼女が両手を突き出す。  対象は、ゴーレムの胸部にある分厚い装甲板。


 「……消えろ!」


 ブォンッ!!


 空間が抉り取られるような音と共に、ゴーレムの胸の装甲が「存在しなくなった」。 破壊されたのではない。最初から無かったかのように、座標ごと消滅したのだ。 その奥で、赤く脈打つ核が剥き出しになる。


 「……道は開いた!」


 俺は地面を蹴った。 レベル2の身体能力では、普通に走っても追いつかない。


 だから、使う。

 

 俺の中に眠る、かつての記憶。かつての世界を逃げ回り、這いずり回り、それでも生き延びた男の技術。


 『 這う這うの体(ハウ・トゥ・ラン)


 俺は左手の指を、独特の形に組んだ。 中指と薬指を曲げ、親指で弾くような動作。 そこへ、体内の魔力を極限まで圧縮して送り込む。イメージするのは、ジェットエンジンの噴射口。


 「……『 噴 ( フ ) 』ッ!」


 パシュッ!!


 指先から、指向性を持った圧縮空気が爆発的に噴射された。 その反動を利用し、俺の体は物理法則を無視した急加速を行う。 空中での軌道変更。 右へ、左へ。ジグザグに空気を蹴りながら、ゴーレムの迎撃を躱し、懐へと飛び込む。


 腕の筋肉が悲鳴を上げる。骨がきしむ。レベル2の肉体には、この機動は負荷が大きすぎる。 だが、今はそんなことを言っている場合ではない。


 「……これで終わりだ!」


 俺は右手に持ったモップの柄(先端にナイフを固定し、さらに『不知火』の熱量を込めたもの)を構えた。  狙うは、剥き出しになった核。


 「……貫けぇぇぇっ!!」


 加速の勢いを乗せた刺突が、ゴーレムの核に突き刺さる。 同時に、左手で追加の『噴』を行い、インパクトの瞬間にさらに押し込む。


 ドォォォォンッ!!


 核が砕け散る音が、広間に響き渡った。 ゴーレムの動きが止まる。 赤い光が明滅し、やがてフッと消えた。


 ズズズ……ドサァァァッ!


 巨大な質量が崩れ落ち、ただの瓦礫の山へと変わった。 土煙が舞い上がる中、俺はその場に膝をついた。


 「……はぁ、はぁ、はぁ……」


 右腕が痺れて感覚がない。『這う這うの体』の反動だ。 だが、やった。レベル20のボスを、レベル平均2(ガロン除く)の寄せ集めパーティで撃破したのだ。


 「……か、勝った……?」


 ラベルが恐る恐る声を上げる。  俺は親指を立ててみせた。


 「……ああ。俺たちの勝ちだ」


 わぁぁっ! と歓声が上がる。ガロンが盾を放り投げてガッツポーズをし、ピコが飛び跳ねる。ネイも、少しだけ安堵したように肩の力を抜いた。


 これで、地下1階層の攻略は完了だ。奥には地下2階層へと続く階段が見える。本来なら、このまま進むべきだろう。だが、俺たちの消耗は激しい。特に俺の右腕と、ガロンの体力は限界に近い。


 「……一旦、戻るぞ。深追いは禁物だ」


 俺の判断に、誰も異論はなかった。俺たちは戦利品としてゴーレムの核の欠片を回収し、地上への帰路についた。


--------------------


 地上に戻った俺たちは、旧校舎の裏手にある木陰で休息を取っていた。夕日が森を赤く染めている。緊張が解けたせいか、全員が泥のように座り込んでいる。


 「……ふぅ。生きた心地がしませんでしたよぉ」


 ラベルが大の字になって空を見上げる。俺は、コンビニ店長から支給された(給料天引きの)スポーツドリンクを全員に配った。


 「……さて。反省会と、現状確認だ」


 俺は生徒手帳を開き、ステータス画面を表示させるための呪文を唱えた。この世界では、生徒手帳がそのままステータスプレートの役割を果たしている。


 「まずは、レベルの確認だ。格上のボスを倒したんだ、上がってるはずだぞ」


 全員が手帳を開く。


────────────────

【ステータス】

名前:ガロン レベル:9(UP!)

HP:150/180

MP:20/40

スキル:【硬化 Lv.3】【咆哮 Lv.2】

────────────────


 「……あ、上がった。……レベル9だ。……これなら、故郷のみんなにも、少しは胸を張れるかな……」  


 ガロンが嬉しそうに尻尾を振る。レベル9。一年生としては破格の強さだ。あとはその臆病な性格さえ克服できれば、Aクラスのエース級とも渡り合えるだろう。


────────────────

【ステータス】

名前:松田 ラベル

レベル:2(UP!)

HP:20/20

MP:45/50

スキル:【注目 Lv.4】【夢を現実に Lv.1】【体力が続く限り無敵になる】

────────────────


 「やったー! レベルアップです! これで新曲のダンスのキレが上がりますよ!」  


 ラベルが無邪気に喜ぶ。レベル2。まだまだ低いが、彼のバフスキルはレベルに依存しない「割合上昇」の効果があるようだ。これからの成長が楽しみなサポーターだ。


────────────────

【ステータス】

名前:ピコ

レベル:3(UP!)

HP:25/25

MP:30/30

スキル:【解体 Lv.2】【火薬調合 Lv.2】

────────────────


 「……ふふ、ふふふ。火薬の配合、新しいレシピが閃きましたぁ……。次はもっと、ドカンと……」  


 ピコが危ない笑みを浮かべる。彼女の火力は貴重だ。誤爆さえなければ。


────────────────

【ステータス】

名前:ネイ

レベル:測定不能

HP:測定不能

MP:測定不能

スキル:【拒絶(名称仮)】

────────────────


 「……やっぱり、何も書いてないわ」  


 ネイが手帳を閉じる。彼女のステータスは、最初からバグっている。レベルもスキルも表示されない。だが、あの「拒絶」の力は、レベルという概念を超越した何かだ。  


「……気にすんな。お前の力は、数字で測れるもんじゃない」  


 俺が言うと、彼女は少しだけ視線を和らげた。


 そして、俺だ。

────────────────

【ステータス】

名前:クロ(目繰 里無)

レベル:3(UP!)

HP:35/35

MP:10/10

不の残滓:2.2%

────────────────

 「……レベル3、か」  


 亀の歩みだ。  


 かつて、第三世界で神を殺した時の俺は、レベル67だった。  


 ギルドランクで言えば、最高峰の『 星晶石 ( スター ) 』級に次ぐ、『 アダマンタイト ( 金剛 ) 』級。国一つを単独で滅ぼせる災害級の力を持っていた。  


 それが今は、レベル3。  


 『這う這うの体』を数回使っただけで腕が使い物にならなくなる、脆弱な器。だが、確実に前には進んでいる。不の残滓も微増している。これが溜まれば、あるいは……。


 「……よし。今日はここまでだ。明日からは2階層の攻略に入る。敵も強くなるし、地形も複雑になる。各自、装備の手入れと体調管理を怠るなよ」


 「「「はいっ!」」」


 ネイは無言で頷いた。  


 俺たちは解散し、それぞれの寮へと戻っていった。


---------------------


 その日の夜。 本校舎の最上階にある「校長室」に、一人の男が呼び出されていた。Fクラス担任、ヴェルト・ハイウィンドだ。彼は豪奢な絨毯の上で膝をつき、苦虫を噛み潰したような顔で報告を行っていた。


 「……報告します。本日、Fクラスの生徒たちが、旧校舎地下迷宮の1階層ボス『廃棄合成獣』を撃破しました」


 重厚な執務机の向こうで、校長のギル・アーカイブスが、ワイングラスを傾けながら書類に目を通していた。窓の外には、アギュラの夜景と、空に浮かぶ『見開かれた眼』の紋章が見える。


 「……ほう。あの鉄屑を、入学早々にか。しかも、Fクラスの」


 ギルの声には、驚きよりも、純粋な好奇心が混じっていた。


 「……はい。信じ難いことですが、事実です。監視魔法の記録によれば、彼らは奇妙な連携を見せ、最後はあの『魔力ゼロ』の少年がトドメを刺したようです」


 ヴェルトは屈辱に震えていた。自分が「ゴミ」と断じた生徒たちが、予想外の戦果を挙げたこと。そして何より、自分が担当するFクラスが注目されることが、彼のエリートとしてのプライドを逆撫でしていた。


 「……ふむ。面白い」


 ギルは書類を置き、眼鏡の位置を直した。


 「ヴェルト君。私は彼らに興味が出てきたよ。特に、あのクロという少年と、測定不能の少女ネイ」


 「はっ……しかし校長、彼らは所詮イレギュラーです。学校の秩序を乱す存在かと。早々に処分すべきでは……」


 「秩序? ククッ……この世界に、真の秩序などあるのかね? 創造主様でさえ気まぐれだというのに」


 ギルは意味深に笑うと、指を組んだ。


 「……よろしい。彼らに新たな目標を与えよう。もし彼らが、『地下3階層』を踏破し、その奥にある『封印の間』まで到達できたなら……」


 ギルは一拍置き、残酷なほど楽しげに言った。


 「……彼ら全員を、『Aクラス』へ昇格させると伝えなさい」


 「なっ……!?」


 ヴェルトは顔を上げた。Aクラス。それは、レオナルドのような貴族や、エリート中のエリートだけが許される特権階級だ。そこに、あのFクラスのゴミどもを入れるだと?


 「こ、校長! 正気ですか!? そんなことをすれば、他の生徒たちの示しがつきません! それに、松田家の威信にも関わります!」


 「これは決定事項だ。……それに、ヴェルト君。君も知っているだろう? 地下3階層より先は、我々教師でさえ立ち入りを禁じられている『未知の領域』だ。……彼らがそこに辿り着けるかどうか、あるいはその過程でどう『壊れる』のか。見ものだと思わないか?」


 ギルの目は笑っていなかった。それは、実験動物を迷路に放り込む科学者の目だった。


 「……はッ。……承知いたしました」


 ヴェルトは頭を下げ、退室した。


 廊下に出た瞬間、ヴェルトの表情が歪んだ。美しいエルフの顔が、憎悪と嫉妬で醜悪に変わる。


 (……ふざけるな。Aクラスだと? あんなゴミどもが、私の教え子たちと同じ場所に立つなど、あってたまるか)


 ヴェルトは爪が食い込むほど拳を握りしめた。校長の命令は絶対だ。表立って逆らうことはできない。3階層まで行けと伝えなければならない。だが、迷宮の中での事故なら? 生徒同士の「不幸なトラブル」なら?


 (……地下2階層。あそこは精神干渉系の魔物が多い。……少しばかり、誘導してやればいい。彼らが発狂し、互いに殺し合うように)


 ヴェルトは懐から、一枚の黒い呪符を取り出した。それは、禁忌とされる『魔物寄せ』と『精神汚染』の複合呪具。


 「……思い知らせてやる。身の程をわきまえぬクズには、相応の末路があることをな」


 ヴェルトは冷酷な笑みを浮かべ、闇の中へと消えていった。


--------------------

 その夜。 俺はいつものように、コンビニ『アギュラ店』のバックヤードにいた。店長への報告と、次の探索の準備のためだ。


 「……へぇ。1階層クリアか。やるじゃないか」


 店長は、煙草の煙を吐き出しながら、俺が持ち帰ったゴーレムの核の欠片を鑑定していた。


 「だが、気をつけろよ。学校側……特にあの担任のエルフは、お前らをよく思っちゃいない。2階層からは、魔物以外の『罠』が増えるかもしれんぞ」


 「……ああ。分かってる」


 俺は、蛇便で届いた追加の物資ガムテープとライターオイルをリュックに詰めながら答えた。教師の妨害。他のクラスからの干渉。そして、地下深くに潜む謎の存在。敵は多い。だが、今の俺たちには、確かな「連携」が生まれつつある。


 「……なあ、店長。この世界の『神』ってのは、本当に全能なのか?」


 ふと、俺は問いかけた。店長は手を止め、鋭い視線を俺に向けた。


 「……さあな。だが、一つだけ言えることがある」


 店長はニヤリと笑った。


 「どんなに完璧なシステムにも、必ず『バグ』はある。お前みたいにな」


 「……違いない」


 俺は店を出て、星のない夜空を見上げた。明日からは、地下2階層。そこには、俺たちの心を試すような、陰湿な罠が待っている予感がした。


 (……上等だ。全部、食い破ってやる)


 俺はポケットの中の『不』の残滓を握りしめ、寮へと戻っていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ