44.この世界に見合う力を
ーー、ーー、ーーー、ーーー
文明が急速に発展したこの世界で、多種多様な種が存在している。住む場所も生き方も、何を得て何を切り捨てているのかもそれぞれである。
そして、モンスターと呼ばれる種に関しては、他とは明らかに統一感が無く、常に変化している。
ーー、はぁ、ーー、はぁ、
目繰のいる場所から遠く離れた所に第二世界の支配者 "錚々たる松田" がいた。
「くそっ!あいつの中にあるものを殺すつもりだったのに!さすがは主様の目に写っているだけはあるな」
深い森にポツンと家が建てられている。簡易的な作りで、中の様子も机と座布団のみ。
そんな質素な家の中で、療養している。
「でも♩ でも♩ この世界のルールに染めてやったぞー!復活してそのまますぐにやられるのはゴメンだからね」
パンッと手を叩くと食事が出てくる。
「豪華に肉肉〜」
お粗末にフォークとナイスを持ち、ペロリと平らげる。さらに手を2回叩いた。
「錚々たるメンバーが集結、ってね」
立ち上がり、皿も平らげる。
バリバリーー、ガリガリーー、
こもった咀嚼音ご口の中から聞こえてくるが、中から次々と赤い血溜まりが漏れ出す。
「さーて、僕の友人たちは良き隣人たる素質があるのかなー」
まるでそれが当たり前かのように、床を血に染めつつ、家の外にいるであろう自身の仲間に期待を寄せる。
立ち上がり、家の外に出る。
「主よ!随分とまま待ちましたよ!」
1人のフードを深く被った少女らしき人物が近づいてくる。
「んー?」
「わた……わたし!おおお会いできて光栄いです!この世界を統べるるるお方に会えて…本当にに……グスン」
「えーっと、君の役職は?」
「グスン………遊び人です……」
「他の子たちは?」
「えーっと……こここです」
カランーー、コロンーー、カラカラーー、
「んーー?」
「全員と遊んでたたら」
ジャジャラガラガララバラバラパキバラガシャラン
「骨になりました……遊び人ですからら」
彼女の周りに山積みになった骨が散る。
「死刑」
少女に手を向けて、指をパチンと鳴らす。
「遊びですか?」
少女は自分の身に何も無いような様子を取り、さらには何かをされようとした事さえ気にならない様子である。
「……はぁ〜〜。この場合はなんで言うのかな。強くてにゅーげーむ?弱弱じゃん。たまったもんじゃ無い。いくら力を付けていたって、そんなことある?僕の力のほとんどが相殺された。とんでもないよ。いくら僕がこの世界の魔王だったしても、あいつがまた力を付け始めたらどうなることやら……」
「言葉遊びですかか?」
「《遊び人》ってどんなだっけ?あとで設定をもう一度確認してみるかー。それにしても、他のロールがこんなにも弱いだなんて、ザコの集まりじゃん。」
「遊びなら誰にもまま負けないでふ!」
「ちょっと今日はもう疲れたなー、復活したてだし。5日ぐらい寝るから、もう消えていいよ」
シッシッとジェスチャーをして、松田は一刻も早く高級フカフカベットの横になりたかった。
「あああ……あのう」
その場を翻し、家の中に入ろうとする松田を制止して、袖を掴む。
「結構イライラするね、もうバイバイ」
首を狙い、手刀を少女へ振り下ろす。
「首きりごっこは私の得意領域です」
首の上で、手刀が止まる。
「次は殺すよ?」
「すみませんんですす。一つだけお願いがあって……」
胸の前で人差し指同士をコネコネして、あざとい仕草を見せる。
「なに?はやくしてよ」
「私の名前を教えて下さい」
それはひどく透き通った肌である。雪のように白く、そして互いに際立たせるかのような真っ赤な髪の色。
「白々しいね。なるほど、そういうことね。アカメ」
ニタァ
「ありがとんです」
1人少女が不気味に笑った。




