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【一章完結】不のものクエスト〜誰もクリアできなかったクエスト攻略したけど、初めからやり直し?手に入れた不の力で神どもをぶっ飛ばします〜  作者: knockhai
第二章 バグった世界のバグったものたち

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33.低身長アイドル 松田

お待たせしました。




「で、先輩。これから何が起こるんです?」


 俺のマイベスト後輩の松田は、首を傾げて質問を投げかけてくる。しかし、俺はそれには答えない。


「松田さん、仕事中は私語厳禁でお願いします」


 突然の変わりぶりに目を丸くする松田。そんな目など気にすることもなく俺は仕事をする。


「しゃ〜ま〜せ〜」


 うむ、今日も中々に声の出がいいな。


「ほら、松田さんも声出して」


「あっはい。いらっしゃいませ」


 そう、ここはコンビニだ。もちろんそんじょそこらの並のコンビニではない。たがこうして、辺境な所に来るお客様はいるのだ。日銭を稼ぎ、一日働いた疲れた体を癒されにここに来店する人も少なくない。むしろ、この時間帯に来るお客様はその方面の人が多い。


「よしじゃあ松田さん、ワークスケジュールは頭に入ってると思うし、一先ず任せてもいいかな?」


「あっはい。分かりました。でも、あの、掃討戦っていうのは……」


「私語厳禁ね」


「はい……」


 まっ、その内分かるから待っときな。その前にまずは……通常業務優先だ!


「しゃ〜ま〜せ〜」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「クロ先輩、一通り終わりました!」


「うむ、よろしい。さすが店長の教え方が良いというか、松田さんの飲み込みがいいというか、中々いいね」


 あれから3時間、松田は業務を行なっていた。もちろん、こちらのレジが混めば応援に駆けつけ接客も行う。俺が一声かける前にこちらへ駆けつけるのはとてもやりやすい。その間、俺も通常業務を行いつつ掃討戦への準備を始めていた。


「あとは、"納品"だけだな」


 コンビニである以上、物を仕入れなければいけない。だが、それを発注する担当 は俺ではない。いや、俺は全部の業務はできるんだけどな。店長クラスまで色々できるようになり、給料爆上がりなのはいいがこうして掃討戦のような仕事を任されるようになってしまった。話は逸れたがこの"納品"という作業がいつもと訳が違う。


「松田さん、今から掃討戦の説明をするね」


「やっとですか!気になって気になってしょうがなかったんです!」


「ははは、ごめんね。こっちも準備もあったし絶対に業務に支障をきたすのを避けたかったからね」


「そうだったんですね。やっぱり名前の通り戦いが起こるんですか?」


 少し身構える仕草を取る松田だが、やはりどうにもおかしいな。


「その前に松田さん、一個聞きたいことがあるんだけど」


「はい、なんでしょう?」


「研修って何をしたの?」


 そう言われた松田はそれを思い出すかのような仕草をした後、答える。


「接客の基本と品出しとか商品補充とかぐらいです」


 あ゛ん゛の゛あま〜〜!!掃討戦のことまったく説明してねぇのかよ!これはやばいことになってきた。足を引っ張るならまだしもそれ以前に何も知らないやつが乗り切れるわけねぇだろ!なにやってんだあの性悪女!しかしあの店長のことだ、なにかしら手は打ってるはず。俺が上手いことやって乗り切れるみたいな運ゲーに賭けるほど博打うつような人ではない。店長は戦いに関しては実際のところ非常に非情にしてクールなのだ。あれは俺でも骨が折れる。


「あの、クロ先輩?」


「ん?あっ悪い。つい性悪女のことで考えこんじまった」


 仕事中だから、客がいるから、そんなこと考えて話してる場合じゃなくなった。私語厳禁とか言ってる間にも掃討戦は刻一刻と迫っているのだ。くそっ、どうすればいい。


「クロ先輩」


「ちょっと待て、今考えてるんだ。静かにしろ」


 なんかもうどうでもよくなってきた。バックれるか?いや、それは最悪の手段として残しておこう。とりあえず掃討戦は俺1人でも対処できる。だが、松田の命は保証できない。よしもうこれで行くか。この世界での生の価値は低い。


「クロ先輩」


「うるせぇな松田。掃討戦になればここは地獄絵図になる。店の中だろうが関係ない。防衛システムはあくまで店内の商品を守るためのものだ。俺らの命は勘定にいれてねぇんだよ。残念だったな。」


 こいつも前のやつみたいに死ぬかよくても廃人になって辞めるんだろうな。


「いやあの、もし戦う系なら僕、ユニークスキル持ってて……」


「あ?そうなのか?ちなみに何か教えてもらえるか?」


 まさか松田本人になにか伏線があるのか?でもユニークスキルといってもピンキリ、いいものもあるが悪いものもある。良いものの中でもさらに良いものと悪いものがあり、細分化されまくって正直ユニークとは程遠い、名ばかりスキルがほとんどだ。まさかな……


「はい、【体力が続く限り無敵になれる】です」


「……え?なんだって?」


「無敵になれます。まじで」


「ほんとに?」


「ほんとにっす」


 あれ?これ楽勝じゃね?


「でも……」


 でも?


「踊ってないといけないんですよね〜」


「ほう?」


「安心してください!そのかわりレベル4の【注目】スキルがあるんで!」


「ほう」


「なので」


 なので?


「自分、コンサートさせてください!」





この間にも2人はレジ接客を行っています。意外と松田のスキルが色々と高いです。

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