幕間
お待たせしました。
とある空間。
大きく括れば一室と捉えることができるその空間には座る男と横にメイドが立っている。だだっ広い白い空間の中でポツンと存在する二人は異質なもので、変わった服装をしている。
一人は、真っ白なキャソックス姿
もう一人は、赤いスカーフを首に巻いたビキニアーマー
キャソックスの男は目をつぶり、ぶつぶつとつぶやく。
「本来、仲間と定義したものと共に達成した天上クエストについては、一緒に次の世界へ行けるんだけどね。今回についてはというか、今回だけは色々とこちらの不手際があったし大目に見たい所だけど……。だから、アスラをほぼ攻略した君には報酬をあげよう。お詫びも兼ねてね。ははは……なんだこれ。こんな初めての感情だ。はは……、うん、そうだな。受肉できるように全てを変えてあげよう。君の、いや君達のために。でもクリアしたのは第三世界だけど、ちゃんと順序は守ってもらうからね。それじゃ頑張ってね」
呟きが終わった後、その男は静かに深呼吸をする。
少し間が空き、横に並ぶメイドが前へ出る。その動作だけで、彼女が只者ではないことが分かった。彼女の動ききは予備動作がなく、かつ凛然と進んだ後には散乱していたものがあるべき場所へと収納されていたからであった。
「じゃあ頼んだよ」
男はそう言葉を発し、消える。残された女は、彼の意を代弁する。
それは、各世界の管理者へ告がれる。
『全世界管理者に主より通達。第一、第二世界に崩壊直前の第三世界規模の百万分の一を提供。第二世界に現存する挑戦者達は只今を持って休息地へ移動。第二世界管理者は直ちに行動を止め、次の指示をーーー、第二世界管理者、直ちに行動を停止させなさい。第二ーーー、"諾々のミュウキュウ"!今すぐ遊びを止めろ!……、分かりました。第二世界管理者のへんこ……よろしい。第三世界以降に関してはそのまま挑戦者を待つこと。さらに、第四、第五、第六、第七世界には命の種を提供。各自、主より与えられし種をそれぞれのモラルを以て使用すること。最後に、第一世界への挑戦者流入基準を緩和させ、第一管理者の意向を考慮しつつ文明開化・退化・崩壊を3000年繰り返し行います。…………完了しました。第一管理者については現時点からの管理を再度任せることにします。詳細については、後日私、主の"第一"の下僕であるシャラが説明に参ります。あの"恩知らずのイヒメトグラム"など、最初からいなかったのだ!フフフフフフ、最初から私が一番だったのよ!フ!フフ!フフフ!フフフフフフ』
そして女もそこから消えて、透明な筒へと収納されたバラバラにされた男は、静かに今この時この時が過ぎるのを待つことになるのだった。
バラバラにされたといっても一つ一つが筋肉質で大きいんです。




