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【一章完結】不のものクエスト〜誰もクリアできなかったクエスト攻略したけど、初めからやり直し?手に入れた不の力で神どもをぶっ飛ばします〜  作者: knockhai
第一章 風呂場に浮かんだ無数の垢から足掻いて

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17.厳然と錚々

お待たせしました!

描写もっと細かく描くようきをつけます!




 罰は来ず、しかし終わりは近づいてくる。


 ザクッザクッ


「一つぅ、言っとくとなぁ」


 ザクッザクッ


「これは実験だったってぇことだぁ」


 忌々しいその声から、いかにこちらを嘲笑しているのか、表情がはっきりと思い浮かぶ。


 ザクッザクッ


「お前がいくらぁその不の力を使ってもぉ、所詮この世界で生まれた力でしかねぇ」


 ザクッザクッ


「俺より()は良くも悪くも作業的だぁ。(あるじ)に媚び怯え、単に任せていることをこなす傀儡だぁ」


 声はすぐ近くから聞こえる


「認めてやるぅ。どこの担当だったか忘れちまったけどよぉ、へぼなカミ風に言えば、」


 今まで伸ばしていた語尾から急に区切りができ、その瞬間から圧に飲まれるように骨々が鳴る。


「ゔっあ゛っ」


「慈悲をくれてやる。10数える内に不を絞り出せ。さすれば、ひとときの救いを与えん」


「ゔ、ゔぅぅ」


「ちっ、全部必要かぁ。しょーがねぇ、遊びも真剣にやりゃあタネとなるかぁ」


 体を見えない力が拘束し、項垂れていた姿勢を強制的に正される。


「我、"第3世界テン 厳然なるアスラ"が目の前の天上クエスト挑戦者を正式なものとして認め、ここに慈悲なる応酬を」

 

 それは、初めてアスラが行った他者を認める初めての行為。

 


♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫



〜第1世界エル 錚々たる松田 自室にて〜


「ん?!ぅんごほっ!」


 おそよ一人で暮らしているだろうその部屋は6畳程の広さがある。その部屋の入り口から離れた角に身を寄せる男が一人。年齢不詳の無精髭を生やした細身の男、名は松田。


 誰が見ても粗末な中年男性、貧乏臭い親近感湧くことなどない、垂れ目な男。それがまず見た目として挙げられるだろう。


 そんな男が茶碗に入った納豆ご飯をカチカチと音を立てて口にかきこんでいる最中、何かに驚き吹き出す。


「あっちゃーやっちまったな。あいつやる気になってやがんの。めんどくさ」


 やれやれといった様子で吹き出した納豆ご飯を手でつまみ口に放り込んでいく。


「まっそれがこっちに影響することはないだろうし、どうでもいいけど。やる気ないやつがやる気出したときのあの無駄な活力、見ていて寒気すんだよなぁ。なんでだろうなぁ、あーこの考え自体めんどくさい」


 畳に散らばった納豆を無事に全て回収した松田はとろとろとまた部屋の隅に寄り、座る。足元には食べかけの茶碗と箸が置いてあり、眉間にムッと皺をよせる。


「主様もよく降ろさないもんだね。あいつだから好き放題させてるワケじゃなさそうだけど…あぁダメだダメだ。今のなしね。余計な詮索はしませんとも。あーあー納豆ご飯が台無しじゃないか!納豆に始まり納豆に終わる!この日本って国は最高じゃあないか!マネてよかったなー!」


 何かを誤魔化すようにわざとらしく、戯ける様子を見せる松田。中身が入っている茶碗の縁を持っている箸でチャカチャカと叩き、耳に響く音を鳴らす。


「はぁ、これでいいかな。ほんと興醒めだよ。もう一回始めからにしようか。えいっ」


 パンっと叩くと、お茶碗にご飯と納豆が満杯に入っていた。


「気分が乗らないなー全部筋肉のせいだ。あともう一品欲しいところだけど、」


 ガチャッと扉が開く。


「すみません!私、死んだんですけど!落雷で死んだんですけど!えっと、いきなりすみせん!私!わたーー、」


 突然現れた制服姿の女が部屋に現れたと思いきや、自分は死んだと言い張り松田に詰め寄ろうとしている。しかし、それを黙ったまま、手を前に出し女を制止する。女はその瞬間、時間が止まったように動かなくなる。瞬きさえすることはない。


「ふーん、なかなかいいじゃん。よしっ、今日はこの子に決めようか!」


 触れるか触れないかの距離で上から下まで舐め回すように見る松田。その目には一切の下心はなく、あるのは骨董品を品定めする鑑定士のよう。


 女をドア口に立たせたまま、また部屋の隅に寄り手を2回叩く。


「し、その時に死んだんです!信じて下さい!」


「信じるよ」


「えっ」


「ん?信じるよ?だから、ほらそこに座って?僕ね、潔癖なんだ。部屋に上がらずそのままそこにしゃがんでパンツを見せながら話をしてくれると嬉しいな」


「あっはい。すみま、え?」


「ん?あぁ、これ?納豆ご飯。いいでしょ。もしかして君制服着てるようだけど、学校の生徒かな?もしかしてジェーケーってやつかな?ちょうど納豆ご飯の他に一品料理を考えてたんだ。タイミングがよかったよ。ほんと、おかずが見つかってよかったなー」


「あの、さっきからなに言ってるんですか?」


「あれれ?なんで君がそんなこというのかな?人の家に勝手に上がり込もうとしたくせになんだいその態度。こっちは話を聞こうとしてるんだよ?いきなり上がり込んできた見知らぬ人の話をさー!だからそこに座ってパンツみせなって!」


「あの、いや、私。そんなつもりなくって。お邪魔しました。すみません。私どうかしてたみたいで。勝手にあがりこんですみませんでした」


「い、いやいやいやいや。ちょっと待ってよ!そういうこと言ってるんじゃないって!あーもうだから人と話すのは苦手なんだ!取り繕うのも嫌いだ。一人が1番だ!僕は第1世界の神なんだ!」


 女は選択を間違った。いや、間違うしか方法がなかったのだ。このドアを開ける前から全ては決まっていた。故に、この目の前で起こっていることは必然なのだ。だが、そんなこと知るよしもない。彼女が転生を経て天上クエストに巻き込まれたことなど、知るよしもない。


「はぁ、もういいや。とりあえず座りなって。話もするし、パンツもみる。そんでもって、」


 にっこりと微笑み、優しく、一切の下心なく。純粋に。


「上でも下でもどっちでもいいからここにパパッとふりかけてよ!話はそれからだ!へぶっ!」


 いつ現れたかもわからない、黒のドレスを着た少女に頬を蹴られ、腹を殴られる。殴ってきた相手を知るや否や相当なダメージを負うはずがむしろ回復してるのではないかというぐらいに元気になっていく松田。その光景に改めて嫌悪するニア。


「ニアちゃん!きてくれたんだね!」


「黙りなさい。引きこもり」


 汚物を見るかのようにうずくまる松田を見下ろし、さらに蹴りを入れる。


「痛い!痛いよ!あぁ!僕に触れてくれるよはニアちゃんだけ!例え主様に"松田"を名付けられたものだったとしても、すぐに変えさせていただきます!ニアちゃんが僕のアイドルだから!」


「主がお前の名前を付けたのは違う。付けたのは、第5世界」


「え?初耳なんだけど……」


「厳密には主が第5世界に命名権を与えた。もういい?喋らないで」


「あっはい」


「気持ち悪い。それに、あなたも早くどっかに行って」


 松田とふと現れたニアの掛け合いをぼーっと見ていた制服少女だったが、いきなりこちらに話を振られ余計に頭の処理が追いつかない。


「……」


「あなたは死んだ。そして、天上クエストを受けている。この第1世界クリアにしてあげる。「ちょっ!」黙って。次から頑張って」


 指をパチンと鳴らす。もうこの部屋にニアと松田の他はおらず、二人だけになっていた。


「主からの伝言。まだ黙って」


「……」コクコク


「アスラが一人クエストを認めた。これより第1、第2に()()()を授けることになった」


「それって……」


「そう、今の第3世界同等規模のステージが与えられる」


「ついに!ついになんだね!」


「私も忙しくなる。おそらく、第3はただの休憩点になると主は予想している」


「なるほどね。分かったよニアちゃん。あと、パンツ見えたよ。ありがぶへぇっ!」


「死んでいい。死んだ?」 


「不可抗力ってやつ……さ。許してよ……」


「それと、あともう二つ。ここからは主も予想ができない。なので、失敗したら総入れ替え、私以外」


「それ1番重要じゃん!やばいよ!どうしよう!」


「とりあえず、今までと同じようにすること。いい?」 


「了解了解!やる気でてきたなぁ!頑張ろう!」


「あと、もう一つはーー、」



♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪♫♪

 


「10数える。その間に絞り出せ。そして、お前じゃなくお前一人だけになれ」


1


「ゔ、ゔゔ…」


(お嬢!やってくれ!)


(だめよ、シスター!手を考えてる、すぐにここから逃げるわよ!)


 2


(いいんだ、あたしはもう残り少ない命を燃やして残ったカスの残火だ。ファザーも後でよくやったと褒めてくれるだろうよ)


(やっぱりパパはもう意識を出せない状態になってるのね。でも、みんな家族だわ。ほんの僅かな命を私だけもらうよりも一緒に果てたほうがいいわ)

 

 3


(あたしがもっと強かったらまだいけたかもしれねぇのに、すまないねお嬢)


(何言ってるのよ。それを言えば私の準備が至らなかっただけよ。それに、カケラはまだある)


(あのメグリっていうガキのことか?)


(そう、あのメグ、)


「俺のこと?」


「((!?!?))」


 アカメとアスラの間に音もなく急に現れた目繰に対して三者瞭然とする。


「っ?!お前ぇいつからそこにぃ」 


「借りるぜ2番目!()()()()()


「っ!」


「とりあえずどっかにーー、」


 初動は決して速いわけではない。むしろ、スローに動いていた。しかし、いつからアスラの懐にまで接近していたか目視では確認できない速さで潜りみ、両腕をアスラの胸と腹に当てる。


「引っこんでろ!」






 アスラが目を開けると、雪に埋もれている体を確認する。


「聞いてねぇぞぉ。ニアも主もしってたのかぁ?」


 視界が悪くなる。軽く目を擦り予感が実感に変わる。


「……っは!血だぁ!しかしぃ、あいつは」


 カウントを行なっている最中急に現れたと思いきや、既にここまで飛ばされていたアスラだったが、分かったことを整理する。監視していた時よりも雰囲気が違うこと、そして、


「主の匂いがするぅ」





所々、不自然なところがあるかもです。

書くのはできてもやはり時間がいっぱいほしいですね。もっともっと書きたい


少しでも面白い、気になると思っていただけた方がいれば嬉しいです。


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