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異世界で国家を創る!!  作者: 作者
第一章 世界を旅する(前編)
2/3

1話 チート能力は異世界では必要です!



異世界(?)に来てしまった俺たち5人は、見知らぬ草原に横たわっていた。俺は最初に起き上がったが、どこを見ても草原というのは北海道とかしか知らないや。


「それで、北海道ってオチならまだいいんだけどな。絶対にありえんよねー。」


さて、異世界に来たのだからなんか強い力でもないとやっていけないんだが、·····こういう時どうするっけ?


「うーん、何が起きたんだ···?」


「あ、そもそも皆起こさんとね。おはよう林。んで、おーいおきろー、知佳ー、早助ー、麻衣ー。」

あ、皆ちゃんと起きました。え?会話はって?いや、大体反応同じだし、何より書くの大変だもん。



「さて、皆大体分かるとは思うが」


「ここって、北海道?」


「うん、さっきその答え辿ったんよ、知佳。」


「まあ、異世界って事か?」

さすが、林は理解が早く助かる。

「それで、いつ戻るのよ?」

麻衣は全く分かってなかったです。早助はもちろん分かってるよ。


        ---説明中---


「まあ、少しは分かったわ。でもその説明だと、神の存在が無いけど?」


「そうなんだよ、何のために召喚されたかよく分からん。しかも、何の力があるかも分からない。」


「それって、これ?」 「うん?」

知佳がそう言って見せたのは、異世界ファンタジーには欠かせない、そう、魔法でした。

·····とても凄いですね、大きい火の玉撃ってますよ。


「うーんとね、なんでできる?」


「え?なんか身体が覚えてる感じ?とにかく凄い力が私にはあるんだよーー!」


「それでいうと、多分僕もかな?」


「え、林もかよ。何の力よ?」


「うーん、今って感じではないかな、そうだねー、何か剣みたいのがあればって感じのかな?」

つまりそれは、剣術があるわけだな。


「僕はなんか早く走れそうですー!」

早助は素早い動きか、忍者みたいだな。·····あ、知佳のあだ名の伏線回収しましたね。


「私は····普段と変わらないわ。望史もでしょ?」


「おぉ、麻衣も何も無いのか。良かった、1人ぼっちになるんじゃないかと思ったわ。」


「そうね、でも力がないって事はこの世界で生きていけるのかしら。」

そうなんだよなー。この世界の事を知らずにただ魔法や、身体能力の良さだけわかった所でっていう話だ。

最低でも、この世界についてしっかり調べないとな。でもまず、街を探さないとならない。···ごめん、やっぱりこの状況詰んでるよ。


〈そうとは限らないですよ、自分の異能をしっかり使えば。〉


「うん?今誰か喋ったか?」

しかし、全員喋ってないと言う。あれ、さっきの声なに?


〈望史様の異能から生まれた自立式並行思考能力です。〉

なんか、答え返ってきた。しかも名前長いし。


〈名前に関しては、望史様が決めて頂ければと。〉

····声出さなくても、会話できるんだ。


〈望史様の脳内の会話とでも思っていただければ。望史様の能力は私を使っての情報収集が可能です。この世界の常識なら殆ど答えられると思います。〉


それは普通に有難いじゃないか。俺の能力素晴らしきだわー。


「俺の能力も分かったわ。」


「え?望史もあったの?それじゃ、私だけじゃない無いの。」


「それで、のんのんどんな能力なのー?」


「そうだな····、ガイド役かな。この世界の事とか必要最低限の情報は俺の能力でわかる。」


「それはとても都合がいいな。色々と聞きたいことが沢山あるからね。」

その通り、林と同じように俺も聞きたいことでいっぱいなんですわ。


〈では、なんの説明からしましょうか。〉

そうだな、この世界の大まかな説明を頼む。

〈はい、では説明します。〉




異世界『グリアノール』がこの世界の名前です。この世界には7つの大陸と、大陸の中心に1つ離島があります。全部で8つの大陸があることになります。

それぞれ、ジンパーク大陸、アリゼニア大陸、サトーム大陸、センタール大陸、ソシディア大陸、ノスタルト大陸、アンタイル大陸と離島のヒメキ大陸という名称です。

今、望史様たちが居るのはアリゼニア大陸で、北部に位置しております。西にはジンパーク大陸が、東にはサトーム大陸、センタール大陸が隣接してます。

ちなみに皆さんのいる所から海沿いを見渡すと、離島のヒメキ大陸が南の方向で見えます。


この世界では魔法がとても発展しており、南部に位置しているノスタルト大陸やアンタイル大陸では魔法は必須になっているほどです。


皆さんのいる大陸では魔法が必須という訳ではありませんが、使えない人の方が少ないということもあるでしょう。もちろん皆さんは転移してきているので、最低限使えるはずです。

(これ以降、大陸ごとの説明はその時に説明します。その方が忘れないからね!By作者)



「と、言った感じらしいな。思ったよりこの世界凄く広いぞ多分。」


「そうですね、僕こんな所で生きれるのかな···。」


「大丈夫だよ、にんにん!皆ちゃんと強いしさ!」


「私は何もないんだけれど?」

あ、そういえば。でも俺もあったんだから何かはあるんだろうな?


〈ありますよ。麻衣様は貴族の能力があります。〉


「麻衣、お前貴族だってよ?」


「はい?私貴族とかそういうの嫌いなんだけど。」


〈貴族の肩書きがあるだけで、大抵の街や城で優遇がされます。それは同行者の皆さまも同じ扱いがうけれます。〉

麻衣に、しっかりと説明中。


「···だから、麻衣のおかげで様々な事が楽になる訳だよ。異世界来てすぐこうなんだから、いいだろ?」


「まあ、しょうがないなー、ただ貴族に対しては扱いは変わらないわよ?」

うん、別にいいと思いますー(棒)目が怖いですー。



ということで、各人それぞれの能力の詳細がこちら。



折木望史(あ、やっと苗字出た。)

・自立式並行思考能力

異世界グリアノールの事なら殆どの情報がわかる情報機能。望史の脳内では誰かが喋っているように感じる。(そのうち機能が良くなるけど。)



早乙女知佳

・全属性魔法の取得

全属性(火、水、光、地、闇、無)を取得することが出来る。なおこの世界には全属性を持っている人は結構いる。

・全属性魔法の強化

魔法を強化することが出来る魔法『カスタム』の上位版を使用することが出来る。カスタムでは魔法の威力のみを強化できるが、上位版では複数の魔法の組み合わせや、その強化の内容の保存などが可能となる。



林 壮人

・勇者(というより主人公かな)補正

①剣術、武術の取得と名誉の獲得が可能

②勇者補正崩しが無い限り、死んでも生き返る

③何処へ行っても最低一つは事件に関わる

(関わらなかった場合、勇者補正が消える)



桜川麻衣

・貴族補正

①名誉が得られ、あらゆる所で優遇がされる

②最大2名まで護衛を付けるとその護衛に身体能力上昇の効果を付与(名誉の高さによって上昇率が上がる)

③城を持った場合、貴族を捨てずに女王になる事が可能(これは、意味あるの?)



飛鷹早助

・身体能力超強化

身体能力の強化を任意でおこなえる。なお他のの能力強化と別になる為、重ねがけが可能。

・戦闘補正

①戦闘から30分経過後、身体能力が50%上昇(以降5分ごとに10%ずつ上昇)

②他の戦闘に乱入が可能(本来はそのための魔法が必要)



〈以上が、皆さんの能力です。〉

俺だけさ戦闘に関われないんだけど、大丈夫なの?


〈大丈夫じゃないですか、望史様の能力はそのうち更に進化が可能です。安心してください。〉

そうかい。じゃあ気長に待ってみるか。

それにしてもだ。


「君たちだいぶチートな性能ですよね!!」


「そうだねー、のんのん羨ましい?」

羨ましいですよ、魔法使い。


「僕は望史先輩の事しっかり守るので安心してください!」

男に守られるって····。いやほんとに危ない時は頼むけどもさ。


「ほんとは貴族は嫌なんだけどね。」

なお、護衛は林と早助でほぼ決まりの予定ですよ。


「僕が勇者かー、なんかいいねー。」


「すまん、林。お前だけは羨ましいとは思えない。」


「え、なんで?」


「いやもう完全にトラブルメーカーじゃないですか。事件関わらなきゃならないじゃないですか。」


「そうだけどさー、勇者の務めって事でしょ?」


「なら、単独行動でいいんじゃない?」


「お、麻衣いいこと言うなー、じゃあ林頑張ってくれ。」


「いやいや、それおかしいでしょ!?」

あ、もしかしたらツッコミ担当が変わるかもしれない。

〈そんなことは無いので安心してください。〉

なぜお前がそう言い切るんだよ。





⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰





ひとまず、自分たちの置かれている状況が分かったところでどうするか聞く。


「街に行かないとな」「人に会おうー」「とりあえず街を探しましょうよ」「ここがどこか知らないとですね。」


はい、皆意外とまともな答え出してくれました。

〈普段がまともでは無い言い方ですね。〉


あながち間違えではありません。でここから近い街はどこですかな?

〈そうですね、北方向へ少し進み、東の道なりに行くとザンビルという街があります。ここがこの大陸で一番の都市でしょう。〉


ふむ、なるほど。

「ここから北東に行くと大きい街があるみたいだからそこにとりあえず行こう。」


「「「「了解ー(です!)」」」」

皆一応、部活仲間だからこういうのは合うよね。



ということで、行動開始。北東のザンビルに向かっているが、異世界なので魔物とか出ると思っていたが全く出る気配がない。


〈それは、このアリゼニア大陸が地上エリアに魔物が少ない土地だからですね。〉

ほう、魔物が少ないと。でも今地上エリアって言ったな?


〈はい。この世界では必ずいくつものダンジョン、つまりは地下ダンジョンへの入口が存在します。地下ダンジョンは魔物も沢山いますし、かなり広く冒険者でも行く人は限られています。その代わり、お宝なども沢山ありますけどね。〉


うーむ、なんかよく見る異世界とはちょっと仕組みが違うな。これはやり込みがかなり多そうだ。


〈まあ、何をするにもザンビルへ行って冒険者登録をした方が良いでしょう。〉


あ、きた。冒険者登録だよ、つまりそれはギルドがあるんだろう?


〈そうです。しかしどこの街にもある訳ではありません。先程も言いましたが、冒険者登録はあくまで地下ダンジョンでの報告がメインとなります。依頼などは全て買うことで受けることが前提です。〉


依頼なのに買うとはよく分からんな。でもそれじゃ依頼は受けれないってことか。今この世界のお金なんてないし。


〈ですが、麻衣様の貴族の力でお金は払わずに受けることが可能です。一応壮人様の勇者の力でも可能ですが、まだ名誉を得ていないので。〉


あぁー、そういうことね。林の勇者の名誉は何かで得ないと駄目なのか。それとは別で貴族はその名前だけで名誉があると。·····だいぶな人種差別ですな。


〈この世界はそういうものは多いです。魔法差別や能力差別も多いですから。〉


ふむ、これは能力の酷使は少しやめた方がよさそうだ。


〈それでは、この説明を皆さんによろしくお願いいたします。〉

·····。この能力は不便だよ。ほんとに。


〈そこまで言うのでしたら、少し改良しましょうか?〉

出来るんだったら最初からして欲しいね。


〈では少々お待ち下さい。〉


「望史?どうした?」


「あぁ、ちょっと待っててくれ。」

自立式並行思考能力 (この後名前決めようね。)が改良するまで少し休憩をとることにした。

もちろん、その間にさっきの説明しましたとも。


「それじゃあ、貴族はこの世界ではかなり大きい力があるのね。」


「まあ、そういうことだろう。」


「勇者って結構大変なの?」

いや、最初から大変だって分かってたわ。


「でも、私の能力のひとつは別にチートとかじゃないんだもんね。」

これは能力差別の事で言っているんだろう。知佳は全属性魔法が使えるが、別に珍しいことでないらしい為普通に使って大丈夫だろう。


「まあ、もう一つは確実にチートだからあまり使わずにな。」


「はーい」


〈望史様、完了しました。〉

お、終わったんだな。

『ということで、皆さん聞こえるでしょうか。』

うん?俺の脳内じゃなくて普通に声として聞こえる?


「え、今の声誰よ?」と麻衣。

他の皆にも聞こえたらしく俺の間違いじゃない事がわかる。


『皆さん、スマホを見てください。』

え、スマホ?あ、そういえばスマホ持ってたね。異世界来てどうせ使えないっていう頭になってた。

そう言われてスマホを見ると、なんか色々と自分のスマホの中身と変わっていた。


『皆さん異世界に来てスマホが使えないようでしたので、改良して皆さんの中での連絡と通話、そして望史様の能力である私、自立式並行思考能力が使用出来るようにしました。』

俺の能力も十分にチートだってことが分かりました。

ってか、早く名前決めないと。


「それは凄い便利になった。それでいい加減名前決めるんだが、なんか案あるか?」


「うーん、Si〇iとか?」

「うん、林それアウト。」

いや一番馴染んでるけどさ。さすがに駄目よ。


「そうねー、検索さんとかでいいんじゃないの?」

「お、麻衣いいじゃないか。まともな答えをありがとう!」

「そんなに喜ばれても···。ちょっと嫌だ。」

どう思ったって変わらんよ。まともでありがとうー。


〈望史様はまともからかけ離れてたんですね。〉

あ、脳内話は出来るんだ。

〈元の能力ですから使えます。〉


·····。ツッコミ担当してくれません?検索さん。

〈望史様で十分だと思います。〉

あ、さいですか。


そんな能力の成長もありながらもザンビルの街へと再び向かったのであった。









検索さんの名前他の没案


早助

「そうだなー、望史先輩の右手で!」

勝手に右手にするな。そして自分で呼ぶのにその名前呼びたくないから。


知佳

「じゃあ、のんのんの妹の名前でひーちゃんにしよう!」

妹にしないで。なんなら思い出して会いたいじゃん。

そうそう、知佳のあだ名の例外その1、俺の妹ですよ。

ひーちゃんなんだよね。まあ繰り返すと変だもんな。





⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰


※ここから作者のお遊びです。お話には関係しません    (多分、おそらく)

 なお、毎回あると思って下さい。


作「いやー、今回も結構書いたなー。6000字ぐらいいったわー。」


望「前回も5000字ぐらいは書いてたんでしょ。結構頑張るね。」


作「まあ、説明が多いからね。文自体も長くはなるとは思ってたよ。次からは会話とかメインで、望史視点だけじゃなくなるとか色々あるしね。」


早「僕の視点もあるんですかー!?」


作「全員分ちゃんと作るつもりではいるよ。一応みんな強い能力あるし。ちゃんと描写しないとね。」


望(なんかさ、作者結構やる気あるよね?)


検索〈そうですね。でも他にやらないといけない事があるのにこの作品書いてるんですから、やる気があってもこまりますよね。〉


望(あ、駄目な人だったわ。)



見ていただきありがとうございます!


能力説明など長い説明ばかりでしたが、次回も説明が少しあります。

主人公が説明側(検索さん)なので説明自体が多くなってしまいますが、あしからず。

(今後、他の人の視点も書くつもりなのでそちらは描写を沢山したいなーという願望。)



次回は街からの依頼受けての戦闘です!

また長くなってますがよろしくお願いします!


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