0話 プロローグ
異世界の転移で多くの人は勇者だの、チートスキルなどが定番(現代基準)だが、それは実際に起こるなんて思っていない。というか、そもそも異世界に興味ないんよ。·····しかし、一番強いというのは正直男の求めるひとつではある。だから、少しは楽しみだったんだけどもね·····。
とある夏の1日に戻って説明していこう。
梅雨も明け、というか夏休みが終わり学校が始まる今日。いつも何時に起きてたか忘れたのは毎度の事として、朝ごはんを食べる。
「あ、お兄ちゃん。いつ起きてきたのー?また遅刻するかと思ったー。」
「そんな馬鹿なことをするか、1度やった事は2度とやらない主義だ。っていうか、陽和しか居ないのか?お母さんは?」
朝ごはんを作っている妹の陽和に居るはずの人を聞く。
「そうだよ?昨日言ってたでしょ、お母さんしばらく出張だって。····はあ、そういえば凄い眠そうだったかもね、お兄ちゃん。」
軽く妹にため息をつけられる兄。うん、そういう関係って事よ。
席につきご飯を食べて、学校へ行く準備をする。このルーティーンは忘れていなかった。
「お兄ちゃん、私もう行くねー?」
「おう、いってらー。お土産よろしくなー」
「はいはい、いってきまーす」
兄のボケにも反応せず、陽和は学校へと行ってしまった。·····ボケも拾ってくれないのは悲しいよね。妹で。
悲しみながら準備も終わり、俺も学校へと向かって家を出たのであった。
「はははっ、陽和ちゃんもだいぶ望史の扱いに慣れたみたいだね。」
「なあ、林よ。妹が兄の扱いの困ってるなんて有り得ないだろうよ。」
学校の行き道で同じクラスの林壮人と朝のやり取りを話していた。
あ、俺の名前、望史です。····苗字はそのうちでるから割愛。
「いやいや、お兄ちゃん嫌いな妹とかも居るからさ、有り得ないとは言えないなー。」
「ほう、それは君の妹の話かな?」
林にも妹がいる。歳も俺の妹と2歳違いだっけ?
「望史、それは言わないでくれ···。」
あ、本当にそうだったんね。すまんだわ、林。
「おーい、のんのんー、りんりんー」
「あ、きたぞあいつが」
俺にとってはどうしようもない疫病神だよ。
「望史は苦手だもんね。」
「やあ!おっはよー!!」
うん、元気なのはよろしいですね。朝ですけど。
「はいはい、そんな近くで話すなら声のトーンを落とせ。知佳。」
「おはよう、知佳ちゃん。」
「これでも普通なんだけどなー?のんのんは元気があった方が良いでしょ?」
「自分の元気と相手の元気は違う。」
早乙女知佳はとても元気でうるさい人だ。これでも一応幼馴染やってんだけどさ。
「まあ、いいや。りんりんは何も言わないもんねー。」
「まあ、望史にはちょっと合わないだけだよ。」
「林なー、言うてもう10年以上は知り合ってんだぞ?それで合わないとは言わせん。」
「え、じゃあ、のんのんとの相性いいの?付き合える?」
何故そういう話になるのだ。俺には分からん。
「あ?そういう事じゃなくて、意思疎通の話をしてんだよ。付き合えるかなんて聞いておらん。」
「なんだよー、のんのんが変なこと言うからじゃんー。りんりん、そうだよねー?」
「まあ、望史が悪いかな。」
あ、林が裏切った。解せぬ。
ちなみに知佳は呼び名を2回繰り返す事がほとんど(もしかしたら全てかも)で、俺の名前は幼い時にのんと呼ばれていたからで、林はみたまんまである。
そんなこんなで学校です。そうちゃんと歩いていたよ。
久しぶりの学校(と言いつつ部活で学校来てたか)は少しわくわくするのは何故だろうな。別に学校が好きじゃないのにね。
「じゃあ、またお昼にでもね」
「おう、後でな林。」
「りんりん、またねー」
うん?さっき林の説明で同じクラスって言ってるって?···それは説明不足だったわ。1年の時同じクラスで、2年は別々になりました。
ちなみに知佳とは、1年も2年も同じなのよ。不運か幸運かは俺には聞くな。
クラスは俺と知佳が2組で、林は3組だ。お隣なら全然いいね。
「さて、行くか。」
「りょーかいー」
俺らのクラス2組は、まあ別に威張る奴とかお嬢様とか、お話だったら絶対に居そうなキャラがまず居ない。·····居たらちょっと異世界に行けるかもなんて考えたこと、無いですよ?
むしろ、このクラスとっても優秀なのよ。学年トップが8人くらい居て、何故かこのクラスだけ生徒会が4人います。····よく考えるとこのクラス怖いよね。
学年トップにいるのは生徒会にも所属してる桜川麻衣だ。まあ、説明することないんだけど(今はね、今は)別にお嬢様では無いことは言っておく。···言ったら怒られるのよ。
ちなみに知佳は学年4位です。え?頭いいじゃんって?そこは褒めて良いと思うよ。そこはね。
てか、林もちゃっかり10位に居たりするのだから侮れん。
ここまで聞くと、俺の順位が気になるだろうが正確なものでないので言わない。まあ、悪くは無いとだけ言っておく。
「あら、おはよう知佳、望史くん」
早速、麻衣が話しかけてきた。
「おはよー!まいまい!」
あ、なんとなく予想ついてた?
「どうもこんにちわ、麻衣さん」
「望史くんのボケには反応しないわ。」
「だいぶ酷いな、それ。ってか妹と同じじゃねーかよそれ。」
「妹さんもそうなの。可愛そうね、こんなのが兄なんて。」
「麻衣、それは俺に傷を付けさせたぞー。」
「はいはい、ごめんね望史くん」
うん、心がこもってないってこんな感じか。
「まいまい、今日は何があるの?」
「今日は始業式があって、その後はテストのはずよ。」
あ、テストか。すっかり忘れてたわ。····まあ別にいいのですけどね。
「それが終わったら今日はおしまいね、部活も出来るんじゃない?」
「そうだねー」
さあ、ここで部活の説明とでもいこうか。
俺たち(俺と知佳、林、麻衣)が入っている部活、それはゲーム部である。····学校で何してんだってことなんだけども、まあ表向きは占い部なんです。
俺は占いなんて出来んからね。わざわざしようともしない。
まあ、麻衣が仲間である理由の一つはこの占い部の活動である。麻衣は占いを少しばかり出来るんです。うん、最初クラスが優秀としか言わなかったけど、結構変人多いかもな。
で、麻衣は占いをやりたかったが部としての規定の5人以上の在籍が無理だったため、どうしようかと色々と試していたらしい。(生徒会をやっているのは規定を変えようとしてたから)
なので、知佳がその情報を聞いて助けることにしたのだが、俺は占いなんて嫌なので占い部の部室の裏に隠し部屋を作り····ってそこまで説明してもしょうがないか。
まあ、そんな理由で今に至る訳だ。あ、人数が足りないって思っただろう。もう1人ちゃんといるぞー。まだ、出てこないけど。
「今日は部活やるのー?」
「あー、せっかく時間あるならやろうぜ。夏休みの間に出来なかったやつあるしな。」
「そう、じゃあ部室の鍵渡しとくわ。」
そう言って、麻衣から鍵を渡される。
「あれ、麻衣来ないのか?」
「今日は生徒会の用事があるのよ。だから今日はあいつに任せなさい。」
「そうか、じゃあ昼休みにでも行くかー。」
もう一人、出てこないって言ってたけど出てきますね。
ところ変わって昼休み(始業式?テスト?話に必要ない。)部室まで俺と知佳と林と麻衣で来ていた。
「何故、私まで連れてきたのよ。今日は部活来ないって言ったのよ?」
「まあまあ、昼休みはどうせ暇なんでしょうから」
麻衣は基本的に単独行動することが多い。でも友達はしっかり居るんだぜ?不思議だわ。
「麻衣ちゃんが居ないって事は代わりのために来たのか。」
「そうそう、林には言ってなかったな。」
「林くん、毎回思うのだけれど、ちゃん付けはとってくれないのかしら?」
何を今更、林は絶対変えないぞー。
「そうかー、じゃあ麻衣さんで。」
変えたわ。でも親しくなってなくね?
「もういいわ、なんでも。」
麻衣は観念したようだ。林強し。
「ねー、早くしようよー!」
「お、すまんすまん、じゃあささっとね。」
部室を開け中に入ると、よくある占いの館のような感じに部屋は作られている。水晶やカード類、魔方陣などもある。(魔方陣は麻衣が持ってたものじゃないけど。)
「さて、おーい早助ー。」
名前を呼ぶと奥から物音が鳴り、段々と大きくなり部室へと姿を表す。
「····うぅ、なんです、か。寝てたんですけど···」
ということで5人目、飛鷹早助だ。こいつは元々不登校の奴だったが、この部室に住むことを条件に学校に来てもらっている。ただし、昼休みなどここで寝てることが多い。(それどころかたまに教室に行ってない時もある)
「早助、今日はちゃんと教室行ったか?」
「行きましたよー。でもテストはめんどくさいのでやってません。」
「さすがだね、早助は。」
「にんにん、そんなに眠いのー?」
今回は分からなかっただろうー?さすけって忍者っぽいからこうなったのだ。
「今日は、私の代わりで占い部の方やってもらうからね?」
「あ、なるほど、だから皆さん居るんですね。分かりました。麻衣先輩の代わり頑張ります!」
あ、そうそう、早助は1年生ですよー。
「よし、じゃあ目的も済んだし、ご飯ここで食うか。な?」
俺は全員に賛同を求める。
「そうね、まあたまにはいいわ。」
「皆で食べられるのいいねー。」
「僕はそもそもここで食べてるけどね。」
林はいつもここに来てるらしい。早助と食べてるんだろうね。
「じゃあ食べるかー、いただきますー」
「「「「いただきますー」」」」
5人は仲良く昼休みを過ごしたのてあった。
さて、ここまでそこそこに長いんだけども、まだ異世界いってないんだよね。え、俺のこの無駄話が要らない?否定はしないでおこう。
ま、もう少しで(というか皆揃ってるし今しかないけど。)異世界いきますから待ってくださいな。
昼休みも終わりかけとなり、トランプで遊んでいた5人は片付けを始めていた。
「ふう、午後もテスト頑張るかー」
「そういえば、皆テスト大丈夫なの?」
「大丈夫もなにも、学年のトップに聞くもの?」
「確かにー、私もまいまいと同じで大丈夫だよー」
「なんか、ここまで優秀だとほんと怖いわ」
1位と4位と10位がここに居るんだもん。
「一番の心配するべき人は望史か。」
「そんな事ない、俺は頑張ってる。」
「あのー、僕はそもそもやってないですから、僕が一番心配したほうが··?」
「早助も勉強できるだろ」「にんにん、頭いいよ?」「早助は違う所の心配しないとねー」「生徒会としては見逃せないけど、部活としては見逃すわ」
「あ、はい···。」
全員が早助を褒める(?)と、早助は主張をやめた。
「···ん?これ、なんだ?」
さっきまで早助がいた位置になにか小さな魔方陣のようなものが書かれていた。
「なんでしょう?僕は魔方陣は書いてませんよ?」
「私も、魔方陣は興味ないわ。」
「でも、しっかり作られてるねー」
「望史、ここ以外にもあるぞ?」
林が言った通り、他にも部室の中の様々な所に魔方陣が書かれていた。
俺は机にあった魔方陣に触れるとその魔方陣が動き、他の魔方陣も連鎖するように光っていた。
あれ、これはもしかしなくとも異世界か?(こんなこと思ってる時点で普通の人ではないな)と思った俺は、少し期待を込めていた。
「望史先輩、ここからでましょう!」
「いや、もう無理だ。」
早助が扉を開けようとした時、魔方陣は白の光から赤く変わり、俺たちはこうして、魔方陣によって転移されたのである。
「で、こんな所に出てきたわけだが、····どうすんの?これ?」
そこは一面が草原の全く見た事のない所であった。
ということで、異世界で国家を創る!!始まり始まりー。
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※ここから作者のお遊びです。お話には関係しません (多分、おそらく)
望「作者さ、もっと早く異世界に行けなかったの?」
作「そう言われてもね、思いつきで色々書いちゃうからさ、収拾つかないのよ。」
知「それでよく小説作ろうとしてるね。」
作「そうね、わざわざ作らなくても良かったのにね、ちょっとやってみたくなっちゃったからさ。」
林「それは、今話してるやつもか?」
作「そうそう、作者が話すの新鮮でしょ?」
望「新鮮というか、有り得ないな普通。」
麻「貴方たち、この話のオチはいつなのよ?」
作「それは、まあ気分次第ってことよ。」
全(これ、絶対きめてないじゃん。)
長めのプロローグ見ていただきありがとうございました!
誤字等の報告ありましたら宜しくお願いします。
次回はみんなの能力が判明します、一体どんなチート(?)な性能なんでしょうねー?
お楽しみくださいー!