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偽りのワールドブレイカー  作者: 宵月渚
第三章『偽りの妹』
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第19話『女神の授業-1』

「……クダリ、これはいったい何の冗談だい?」


「さあ、なんでしょうね。俺もわかりませんよ」


 あの日の試合以来、同級生からはもちろん尊敬され、ましてや、かつて同級生だった上級生からも尊敬されるようになった。それをきっかけに今、戦略の授業で使われている先日までと打って変わってラボは生徒で溢れかえっている。


「クダリ、君は研究室使っていいからアイフィちゃんに教えてもらってきて」


 キリアが親指で研究室の方を指す。


「わかりました」


「えーっと、じゃあ、みんな席に着いて」


 俺はサリィとリュウカ含む五十人程度の生徒に教えるキリアを見て研究室に移動する。研究室の中は工具や材料が床一面に散らかっていて、座れるスペースがほとんどない。


「アイフィ、いるかー」


『いるぞ、話は聞いていたから大丈夫だ』


 アイフィが人間の姿で現れる。


「さて、授業をすればいいのか」


「そうらしいが、できるのか?」


「任せておけっ! 我は戦略の女神だぞ!」


 誇らしげに腰に手を当てて満面の笑みを浮かべている。


「一般人が女神の授業についていけるのか……」


 落ちている工具や材料を端の方に置き、座るスペースだけを作る。

 そして、女神の授業はクダリの予想通り結果はひどい有様だった。


「……ここの兵をここに動かす」


 クダリたちは授業の一環として一種のボードゲームをしていた。正方形のマス目で区切られた縦に長い木のボードと九種の駒で戦うのだが、ボードには魔法が施されており、自分の駒の周囲ニマスまでしか敵の駒は見えないよう施されている。しかし、お互い、王の駒だけは見える状態になっており、その王を取れば勝ちというものらしい。


「それならここから魔術師で王を打ち取って我の勝利だな」


 試合が終わると全ての兵が見えるようになる。俺の駒は黒色、アイフィの駒は白色で、盤面は黒の王を囲むようにして白の兵が配置されている。


「ま、まだだ。あと一回!」


「ふっ、いいだろう。負ける気はしないがな!」

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