第4話 『ファーストエンカウント』
トンネル・・・ではなくドアを開けると、雪国・・・ではなく草原だった。
「空気がうまいたぁこういう事言うんだなぁ」
ジジイが言ってたことが本当ならここは俺の住んでた世界よりう~んと排気ガスやら何やらが少ないはずだ。
そしてそれは本当らしく、馬鹿みたいに空気がうまい。
うまいと言うか・・・甘い・・・・?
「あれ・・・・?なんか・・・・眠い・・・・」
転移したあとは眠くなるのか・・・・?ジジイめ、黙ってやがったな。
まぁ、こんな爽やかな草原で寝るってのも乙なもの・・・
「お~~~~い!!!おんめぇ!!!どこ突っ立ってんだぁ!!!」
後からとんでもなく訛っている叫び声が聞こえてきた。
あ、でも眠い^^; ごめ^^; ねるは^^;
「あっちゃぁ~~~間に合わんかったかぁ しょうがねぇ そーれ!」
掛け声が聞こえた後、俺の足元に瓶のようなものが着弾し、割れた。
中から緑色の液体が出てきて、光を放ちながら瞬時に気化した。
う~んでも眠・・・・あれ・・・?
眠くない。
「お~~~い起きたかぁ!!!!とにかく、何も考えずにこっちまで走れぇ!!!」
声の方へ向くとうっすら人影が見える。
どうやらここは危ないらしい。
これでも小学生の頃は3丁目の雷でブイブイいわせたもんよ。
日本のウサイン・ボルトの走り、魅せてやるぜ。
「うおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
うおォン 俺はまるで人間ランボルギーニだ。
200mほど走っただろうか、叫び声の主が見えてきた。
安心したのか、足がもつれ、盛大に転ぶ。
ゴロゴロゴロゴロー・・・・・・・
痛すぎ~~~wwwwwwwwwww
この歳になってこんな盛大に転ぶ自分に驚きを隠せない。
だが顔を上げてみるとそれを遥かに超えるサプライズが俺を襲う。
「え・・・・森・・・・・・・?」
「や~っぱよそもんかオメェ」
「あ、ああ まぁ・・・・」
叫び声の主は犬のような耳を生やした女だった。
乳でっか・・・WOW・・・
俺は乳をガン見しながら女に問う。
「何だよここ? さっきまでどこまでも続く爽やかな草原だったぞ?」
「ど~~こ見てんだっぺよ」
あ、照れてる。
「ほら、後ろ見てみぃ」
女に言われ走ってきた方を向いてみると、さっきいた草原が広がっていた。
「なんじゃあこりゃ!!」
森と草原との境目はまるでそのままつなぎ合わせたかのようにハッキリと分かれていた。
というかこんな森さっきは見えていなかったぞ。
「オメェ 『転移者』だんべ オラ知ってるぞ」
ドラゴンなボールを集めてそうな喋り方してんなお前な。
「ああ、そうだけど・・・・ ここは・・・というかアレは何だ? なぜこんなにパッキリと分かれてるんだ?それにさっきはこんな森・・・」
「まぁ簡単な話、あの草原は生きてる」
ほぉ
「それは草が、とかではなく?」
「そう 土地自体が1つの生き物なんだべよ」
その女が言うにはこうだ。
この土地は生きていて、地面から常に麻薬のような物を出し続けている。
いるだけで幸福になり、次第に眠くなってくる。
寝たら終わり。その土地に食われちまう。
「寝かす意味は? あれだけ広けりゃ、そのまま食うことだって出来るだろうに」
「どうやらあの土地はグルメなんだってよぉ 生き物は暴れると美味しく無いらしい 詳しくはオラもわからん」
「ふ~ん・・・ で、なんで助けてくれたんだ?」
「いつもみたいに森で狩りさしてたら、草原の方から眩い光が・・・ んで見に行ってみたらオメェが突っ立ってるからよお そのままにしておくのも可愛そうだべ」
ええやつ・・・・いつか身を滅ぼすぞ小娘・・・・なんてね^^
「ありがとう で、お前、何ていうんだ?」
なんて生き物なんだ?って言う疑問はもういいや。
「オメェの世界じゃ人に名前を聞く前に自分から名乗るって教わらなかったのけ?」
・・・・・うざ
「黒鋼です」
「ネネです 2人合わせて」
「あわせねーよ」
何言ってるんだこの娘は。
「オラさ村で流行ってる冗談だべよ すまんすまん」
「にしてもオメェ名前がなげぇなオイ がねって呼ぶわ」
「いや長くねぇし がねってなんだがねってせめてクロにしてくれ」
「注文の多い奴だべなぁ わかったよぉ」
コイツと喋ってると疲れてくるなぁ・・・
「んじゃ オラの村に案内するからついてこい」
「あいよ」
方言キャラめんど・・・・・




