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トワイライト 第三版  作者: 早瀬 薫
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第七話 2

 それから一日経って月曜の朝になり、僕は定期的に通っている病院の診察室の椅子に座っていた。病院の先生からは、「非常に順調ですね」と笑顔で言われた。

「しかし、野崎さんは生命力が強いというか、こんなに早く順調に回復するとは、正直私も思いませんでしたよ」

「そうですか」

「ええ」

「先生、俺、正真正銘の馬鹿野郎なんだと思うんですけど、あの処方されてる薬、免疫抑制剤だったんですね。俺、事故の時にあちこち怪我してるから、背中の傷もてっきりその時に出来たものだと思ってて、腎臓移植したと思ってなかったんです」

「奥さんは何も言われなかったんですか?」

「はい」

「そうだったんですか」

「アイツ、なんでだか、肝心なことを口にしない性格をしてるみたいで……」

「多分、奥ゆかしい人なんですよ。私にはとても立派で優しい方に見えましたよ」

「いやいやと言うべきところなんでしょうけど、そこは俺も同意します。俺にはもったいない人だと思います」

「ご夫婦が支え合って仲が良いというのは、良いことじゃないですか」

「そうですね……。とにかく、俺はアイツには頭が上がらないです」

「それでいいんじゃないですか」

 そう担当医は言い、満面の笑みになった。


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