表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トワイライト 第三版  作者: 早瀬 薫
32/133

第三話 6

 それから数日後、僕は再び、芳子のクリニックのベッドに横たわっていた。

「じゃあ高校生の時に、祐樹と二人で原付に乗ってて、海に落ちたところまでは覚えてるのね」

「うん」

「そこから先は、全然思い出せてないの?」

「うん、全然何にも」

「そうか……、じゃあ、今日は高校生に戻ろうか」

「うん」

 芳子は、この間と同じようにメトロノームを鳴らし始めると、「これから、高校二年生の五月まで遡ります。リラックスして目を閉じて」と言った。僕は、芳子に言われるがままに無言で目を閉じた。

 芳子の導きに従って、海に落ちる直前まで意識が辿り着いた。そして、僕も祐樹も海に落ち、僕は案外簡単に海から埠頭によじ登れたが、泳げない祐樹は海の中で一人でパニックに陥っていた。仕方がないので、僕はまた海に飛び込み、祐樹を助け上げる羽目になった。そこまでは良かったのだが、その後が酷かった。盗んだ原付は海に沈んでしまったし、母や祐樹の父にこっぴどく怒られ、その後、原付を弁償するために、暇さえあればバイトをして金を稼いでいた。こんなことになるなら、最初から金を貯めて自分の原付を買えば良かったと後悔していた。一回乗っただけでダメになってしまうなんて、高い買い物をして損したと思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ