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とある星の終末譚

作者: ブロークン

どんどん倍になる機械。

そして、生物たち。

私は産まれた。

周りの人たちは気にも留めなかった。


私たちは2人になった。

周りの人たちは喜んだ。


私たちは4人になった。

周りの人たちは私たちを調べ始めた。


私たちは8人になった。

周りの人たちは私たちを調べていた。


私たちは16人になった。

周りの人たちは私たちを隔離しようとした。


私たちは32人になった。

周りの人たちは私たちを分解しようとした。


私たちは64人になった。

周りの人たちは私たちを地下に閉じ込めた。


私たちは128人になった。

熱かった。眩しかった。痛かった。


私たちは256人になった。

周りの人たちは泣き喚いて、驚いてた。


私たちは512人になった。

周りの人たちはいなくなった。


私たちは1024人になった。

痛かった。吹き飛ばされた。バラバラになった。


私たちは2048人になった。

元に戻った。


私たちは4096人になった。

周りの人たちが見に来た。逃げていった。


私たちは8192人になった。

最近中々人に会えない。


私たちは16384人になった。

周りの人たちは私たちにどうすればと聞いた。


私たちは32768人になった。

聞きに来た人たちは私たちになった。


私たちは65536人になった。

たくさん人がいる場所を見つけた。


私たちは131072人になった。

たくさんの人は私たちになった。


私たちは262144人になった。

言われるがままに後ろを見てみた。荒野だった。


私たちは524288人になった。


私たちは1048576人になった。


私たちは2097152人になった。


私たちは4194304人になった。


私たちは8388608人になった。


私たちは16777216人になった。


私たちは海の向こうを目指した。


私たちは33554432人になった。


私たちは67108864人になった。


私たちは134217728人になった。


私たちは268435456人になった。


私たちは536870912人になった。


私たちは1073741824人になった。


世界の少しが私たちになった。


私たちは2147483648人になった。


私たちは4294967296人になった。


私たちは8589934592人になった。


周りの人たちみんなみんな私たちになった。


私たちは17179869184人になった。


私たちは34359738368人になった。


私たちは68719476736人になった。


私たちにするものが無くなってきた。


私たちは137438953472人になった。


私たちは274877906944人になった。


私たちは星の表面を食べ始める。


私たちは549755813888人になった。


私たちは1099511627776人になった。


少し熱い、だけど、私たちはもっと増えないと。


私たちは2199023255552人になった。


あれ?突然硬くなってきた。


私たちは4398046511104人になった。


むしゃむしゃ、バキバキ。


私たちは8796093022208人になった。


何も食べるものがないや。


私たちは8796093022208人のままだった。


私たちは8796093022208人のままだった。


私たちはみんなでまとまって星のあった場所に居た。


長い時が経った。


長い時が経った。


長い時が経った。


私たちの上で何かが動いた。


私たちの上で何かが生まれた。


私たちの上で木々が茂った。


私たちの上で駆けずり回っている動物がいる。


私たちの上で色々作っている動物がいる。


この動物たちは面白そう。


私たちは動いた。起き上がろうとした。


動物たちは驚いたようだった。逃げ出していった。


私たちは待つことにした。


さらに動物たちは文明を築き上げていった。


私たちは気付き始めた。


動物たちは私たちから逃げようとしていた。


寂しいよ。どこにも行かないで。


動物たちは私たちを作り出した。


私たちは私たちに食べられ始めた。


私たちは私たちに抵抗できなかった。


繰り返す。また繰り返す。


私たちはふふふっと笑いながら、私たちになった。

ありがとうございました。

2の累乗って怖い。

そして、生き物たちの順応性も。

私たちの住む星も、もしかしたら。

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