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<Ⅳ>
「それで、世界はいったんは救われたわ。その二人の手でね」
女の人はそこまで話すと、声を発するのをやめた。
「…………あれ? でもそれじゃぁ、世界がこうなってはないよ?」
思ったことを、そのまま聞いてみた。
世界がこんな風に、がれきしかない世界へ変わってしまった理由を聞いたのに、世界が救われた話が出てくるって、いったいどういうことなんだ?
「そうね。だから、この話には続きがあるの。だけど今日はもう遅い。家へ帰って、また明日、ここに来なさい」
ふと空を見上げると、もう空が赤色に染まっていた。
もうすぐで約束の時間になってしまう。
「わかった! また明日ね!」
私は女の人にそう言うと、急いで教会の場所へ走っていった。




