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<Ⅷ>
「いくぞ!三、二、一、発射!」
その掛け声とともに、中央制御室の扉にバズーカが撃ち込まれた。
扉が壊れるとすぐに、俺は部屋の中へ入る。
残り時間は、あと四十三秒か……
入口のほうでマシンガンを構えた兵士が警戒を続けるのを見て、俺は少しばかり気を緩めた。
やはり、あいつにこっちを担当させなくて、本当に良かった。
来る途中、あちこちに腐ってハエがたかり、蛆虫が湧いた死体が転がっていたら、あいつはたぶん動けなくなるほどのショックを受けるだろう。
その時、ふと、俺の中に疑問が浮かんだ。
ここに来るまでの間、出会ったロボットは計十二台。全体の量から見たら圧倒的に少なすぎる。
「――まさか」
俺は今更、そんな簡単なミスに気が付いたのだった。




