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AR  作者: 青柳藜
chapter Ten Anchor.
84/147

<Ⅷ>

「いくぞ!三、二、一、発射!」

 その掛け声とともに、中央制御室の扉にバズーカが撃ち込まれた。

 扉が壊れるとすぐに、俺は部屋の中へ入る。

 残り時間は、あと四十三秒か……

 入口のほうでマシンガンを構えた兵士が警戒を続けるのを見て、俺は少しばかり気を緩めた。

 やはり、あいつにこっちを担当させなくて、本当に良かった。

 来る途中、あちこちに腐ってハエがたかり、蛆虫が湧いた死体が転がっていたら、あいつはたぶん動けなくなるほどのショックを受けるだろう。

 その時、ふと、俺の中に疑問が浮かんだ。

 ここに来るまでの間、出会ったロボットは計十二台。全体の量から見たら圧倒的に少なすぎる。

「――まさか」

 俺は今更、そんな簡単なミスに気が付いたのだった。

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