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AR  作者: 青柳藜
chapter Ten Anchor.
82/147

<Ⅵ>

「それじゃぁ、昨日の続き行きますよ?」

 翌朝午前七時、アネモネちゃんはそう言って私をたたき起こした。

 まだ朝ごはんすら食べていない私を前に、アネモネちゃんは元気いっぱいだ。

 それもそのはずで、蛍が持て来ていた燃料を片っ端から使い、充電は完璧の状態で今のアネモネちゃんは私お前に立っているのだ。

「昨日はRSA暗号がどんなかをやりましたよね? それじゃあ今日は、RSA暗号が一体どういう方法で作られるのか、そこを説明しようと思います」

 アネモネちゃんはそう言うと、どこから持ってきたのかもわからない一部折れ曲がったホワイトボードにボロボロなペンで数式を書き始めた。

「RSA暗号を作るとき、鍵ペアを作成して公開鍵を公開します。まず、適当な正整数『e』まぁ、通常は小さな数、例えば『65537 = 2¹⁶ + 1』なんかを選択します。それで、大きな2つの素数{p,q}を生成して、それらの積n、これはつまりpqなんですけどね、まぁこれを求めて、{e,n}を平文の暗号化に使用する鍵、すなはち公開鍵とします。2つの素数{p,q}は、暗号文の復号に使用する鍵、こちらは秘密鍵と言うんですが、とにかく、dの生成にも使用するので、秘密に保管します。」

 アネモネちゃんはそう言いながら、ホワイトボードに「d=e⁻¹(mod(p−1)(q−1))」と書いた。

 正直に言おう、もうなにがなんだかさっぱりわからない。

「待てアネモネ」

 アネモネちゃんが得意げに講義をしていると、不意に部屋に蛍の声が鳴り響いた。

 見ると、蛍が部屋の入口でドアにもたれかかりながら、眠そうな目でこっちを見つめていた。

「……何ですか蛍? 今せっかくいいところだのに」

「いいところもくそもない。その説明じゃぁ一般人にはわからん」

 アネモネちゃんが不満げに言うと、蛍はそう返した。

 伸びをしながら、蛍が部屋の中に入ってくる。

「いいか? アネモネも見てろ。これが馬鹿に教える方法だ」

 私はその言葉にムッときたが、何も言い返せなかった。

 なぜなら、蛍の説明が余りにも分かりやすすぎたから。


 そのあと、朝食を配りに来たスギさんが、私たちのやってることを見つけて、それからは調子に乗ったスギさんがほかのしょくぶつえんの人を集めてきて。


 気が付くと、部屋の中にはしょくぶつえんの仲間が全員そろっていた。

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