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<ⅩⅠ>
俺は自室へ駆け込むと、速攻でパソコンを広げた。
そして、椿のことに関する記事をネットから拾い集め、そして俺あてに届いていた椿からのメールもすべて見直す。
あいつは毎日「おはようメール」を送ってきていたから、それが途切れた時を見れば、あいつがいつ殺されたのかはわかる。
ニュースをすべて見て得られた情報と、椿のメールの情報を合わせると、こんな感じになる。
・ 死亡したのは8/11前後。
・ 犯人はまだ見つかっていない。
・ 事件の前、椿の父親と母親が、真剣そうに仕事(金融関係)の話をしていた。
・ 父親の仕事は金融機関のトップのほうで、いろいろと重要な書類を扱っていた。
「……なるほど」
俺はこの様子を見て、選択肢が相当限られたと思った。
もっとも確率が高いのは、見ちゃいけないやばいもの見つけて、口封じ食らったという線だろう。
ということで、俺はお仕事を開始した。
ハッキング対象:金融機関の秘密資料群
俺は頭の中にそうタイプすると。
――全力で、頭を回し始めた。




