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<Ⅳ>
人が変わります。
僕は、剛志のところ――警視庁へ向かっていた。
もう、半分ぐらい来ただろうか、まだ全然だろうか。
ロボット兵器達から逃げながら来たおかげで、今自分がどこにいるのかすらもよくわからなくなっていた。
MIDORIがハッキングされてから、もう一週間以上もたつのか。
そう思うと、よく自分が生き残れたと思う。
昔からそうだ。「五年前」の時も。
僕は周りを使って、最悪の状況を切り抜け続けた。
だから、もう、神様に見放されてもおかしくはない。
だから。
軍用ドローンに見つかった時、聞こえてきたリセクティエスタの声に、僕は思わず笑ってしまった。
「……五年ぶりだな、リセクティエスタ」




