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<Ⅶ>
「ちょっといい?」
淡々と話を続ける女の人に、私は声をかけた。
「…なに?」
女の人は相変わらず声だけで聞いてくる。
「さっきから、五年前の悲劇って言ってるけど、それって何?」
五年前五年前っていうけど、全然分からない。いったい何があったのだろう? 誰かが死んじゃったりとかしちゃったのかな…?
ちょっと不安になってくる。
「……そうね。その話もやらないとね」
多少不安な声になったが、女の人はそう言って、その「五年前の悲劇」の話を始めた。
これにてこの章は終わりです。
ではでは。




