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AR  作者: 青柳藜
capter Fourteen Everyday that started to break.
124/147

<Ⅲ>

 次の日の朝、アヤメさんの言っていた通り、テロリストが危険な機械を製造して、それを世の中に放したというニュースがトップで流れた。

 昨日被害にあった女の子の顔写真が映しだされ、いかにこの組織が凶悪なのかをひたすらに説明していた。

 昨日女の子を食べていた機械は、昨日のうちに破壊されたようだが、まだしばらくはそのロボットが出てくるかもしれないため、気を付けた方がいいという話をして、ニュースは次の話題へと移っていった。

 ばかばかしかった。

 嘘をあんなに真剣に話して、話していたキャスターは嫌にならないのかと思ったが、そのそもこのキャスターがあんな裏事情を知っているわけがないと思い、知らないことは嫌なことだと思った。

 その日は、普通に学校へ行った。スギさんが、昨日のやつが破壊されたのなら今日は大丈夫だろうと言って許可を出してくれたのだ。教室の中では、今朝のニュースを知ったクラスのみんながざわざわと騒いでいた。

「紫苑、事件の現場って、紫苑の近くだよね!? 見たりしなかったの!?」

 クラスメイトの一人が興奮て私に聞いてきた。血にまみれた女の子を思い出し、吐き気がこみあげてきたが、何とか抑え込んで、ごめん、見てない、と小さく言った。

 クラスメイトはそっか、と残念そうな顔をして、また別のところへ行っていた。

 嫌になった。

 あの現場を実際に見ていない人は、こうも気楽に話すものなんだと実感して、ここにいるのが嫌になった。

 チャイムが鳴り、少し遅れて昨日と同じように古文の先生が入ってきた。

「え〜、昨日亡くなったあの少女に対して、一分間の黙とうをささげましょう」

 授業の初め、先生はそう言った。

 そして、黙とうが終わった後、昨日と同じようなゆったりとした授業が始まった。

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