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AR  作者: 青柳藜
chapter Two The beginning day.
11/147

<Ⅱ>

人物の視点が変わります(新キャラです)。

「どう……なってるんだ……?」

 僕は制御室で放心していた。

 信じられない。ありえない。MIDORI自身でさえ破れなかったMIDORIのセキュルティーが、――破られた?

 放心する僕の横で、副所長が大きな声で指示を出している。

「所長! 警視庁の鈴木警視長からお電話です!」

 部下に電話を差し出され、僕は静かに電話を取った。

「おい、河内。何が起こってるんだ?」

 受話器から低い、唸るような声が聞こえてきた。

 受話器の向こうでもそこらじゅうで怒号が鳴り響いてるので、彼の声はいつもよりも聞こえづらかった。

「どうもこうも無い。MIDORIが、ハッキングされた。それだけだ」

「完全にか?」

 驚いたような声が聞こえてくる。彼もまさかこれだけは予想していなかったのだろう。

「いや、完全にじゃない。管理者権限だけは未だ保ててる」

「……完全は防げるか?」

「分からない。でも、たぶん、無理だ」

 ちっと舌打ちをする音が受話器から響いてくる。

「……最悪で被害はどのくらいになる」

 苛立った彼の声は、少し震えていた。

「予測不能だが……ハッカーのたちが悪けりゃ、…………世界滅亡ってとこかな。人類はおろか地球ごと――」

 言い終わる前に、受話器からの音が消えた。通信回線自体が使えなくなったらしい。

 僕はため息をつきながら、

「少なくとも、地獄が始まったのは確かだ」

こう言い放ち、ただ虚ろに笑い続けることしかできなかった。


※段落に関する部分を修正しました。

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